光がまぶしい、本を読むのが苦手、疲れ目になりやすい、
距離感をつかむことが苦手、などなど
そんな症状に悩まされている人はいませんか?
眼科を受診すると「眼精疲労」などで片付けられてしまうことも
ありますが、
こういった症状は「アーレンシンドローム」という症状で
ある可能性はあります。
アーレン症候群とも言われるこの症状、
視力や目に問題がないのに、本が読みにくいなどの
症状がある場合は、
このアーレンシンドロームを疑ってみても良いかもしれません。
こちらの記事ではアーレンシンドロームの
症状、治療法、原因などについて語っていきます。
アーレンシンドロームとは?
アーレン症候群とも呼ばれるこのある症状です。
これは、光の感受性障害と呼ばれ、
目自体の病気ではなく、脳の機能障害により、
引き起こされる症状です
特定の波長の光を、脳が正しい認識できないことにより
光をまぶしく感じたり、本を読み取ることが困難になったり、
という症状を発症するもので、
日常生活にも不便だと感じるような場面は出てくるかと思います。
それでは、アーレンシンドロームの各項目について、
見て行きましょう。
原因は脳にあり?
アーレンシンドロームは、目の見え方や感じ方などに
よる症状になりますが、これは、目が原因の症状ではなく、
脳の光の感受性障害であり、脳の一部機能の障害になります。
脳というと、怖い印象を受けてしまうかもしれませんが
アーレンシンドロームの脳の障害はごく一部ものに
なりますから、命に関わるようなものではありませんが、
どこの眼科を受診しても、原因などが分からずに
長年症状に苦しんでしまう人も居ます。
ただ、どうしてそのような状態になってしまうのか、
だとか、細かい部分までに関してはまだ分からない部分も
多いみたいですね。
また、実際にこのアーレンシンドロームだと気付かずに
長年過ごす人も居るようです。
症状は色々あります
アーレンシンドロームと呼ばれる状態になると、
下記のような症状が現れます。
・特定の光に対して通常とは異なるまぶしさを感じる
・光を不快に思うことがある
・目の疲労感
・文字がゆがんでみえることがある
・頭痛や肩の痛みなど
・精神的な症状(落ち込み、イライラ、不安感など)
・読み書きが困難になる
・集中力の欠如
・文字の筆記の際の間隔や文字サイズが上手くいかない
・距離の判断が難しいことがある
などの症状が挙げられます。
光を通常よりもまぶしく感じられてしまい、
それにより、文章を読んだりだとか、書いたりだとか、
目に通常以上の負担がかかっていることにより、
眼精疲労を招いたり、
精神的な症状を招いたりと、色々な面で
不都合なことが出てきます。
これらの症状はアーレンシンドロームの方が
全て発症するわけではなく、
人によって、症状には差があります。
日常生活で怪しいなと思ったら?
もしも自分で、光の感じ方が違ったり、
読み書きが困難だと感じたり、上記のような症状が
当てはまる、と思う場合、
過去に眼科を受診したことがあるのであれば別ですが、
ないのであれば、まず眼科を受診することをおすすめします。
目に出ている「光が眩しい」だとか「文字がゆがむ」だとか
そういう症状は、アーレンシンドロームではなく
目の病気の可能性もあります。
そのため、まずはその可能性を排除しておくことが重要です。
眼科で検査(医師の判断にもよりますが眼底検査などを行う可能性もあります)
を行い、アーレンシンドロームであれば異常なしということに
なるかと思います。
恐らく、多くの眼科では検査して異常なしの場合は
「眼精疲労でしょう」みたいな感じになるかと思います。
いきなり「アーレンシンドロームでしょう」といわれるケースは
少ないかと思います。
眼科で、どうしても気になるなら聞いてみても良いかもしれません。
目に異常がないことが分かり、それでもまだ症状が続くのであれば、
大病院で、検査や治療を受けることをおすすめします。
アーレンシンドロームは専門家の方が非常に少なく、
症状を訴えて病院や眼科に行っても、
アーレンシンドロームにたどり着かないケースが非常に多いようです。
そのため、専門家の先生を探すか、
もしくは、アーレンシンドロームについて理解してくれる
先生を見つけ、その先生のもとで治療を行うことが
望ましいのではないかと思います。
ただ、最初に眼科の受診はしておきましょう。
最初からアーレンシンドロームだ!と思い込んで
何か病気を見落とすようなことになってしまっては
大変なことになる可能性もあります。
アーレン症候群の治療方法は?
根本的な治療法法は見つかっていません。
アーレン法と呼ばれる有色フィルターを用いた
眼鏡を利用して、光に対する過敏症状を
和らげる治療方法が行われるようです。
ただ、これは根本的に治療するわけではなく、
眼鏡を使って、過敏な部分の光に対応できるようにする、
というものになりますね。
加えて、この際に必要となる眼鏡は、
患者一人ひとりによって個人差があるため、
専門家の先生としっかりとお話して、
自分に合った眼鏡を作り出すことが大切になります。
その他の治療方法としては
・眼科的には、目薬などの処方(眼精疲労対策)が行われることも
・頭痛などが強い場合は、痛み止めなどが処方される
・精神的不安感などが強い場合抗不安薬などが処方される可能性
などもあるようです。
これは治療というよりも、出ている症状を抑えるためのものに
なりますが、基本的には辛い部分を内服薬で抑えつつ、
自分にあった眼鏡を見つけて、
光に対する不快感を取り除く、ということに
なるのだと思います。
アーレンシンドロームの治療において、もっとも大切なことは
「ちゃんと理解してくれる先生を見つけ出す」ことです。
多くの場合、眼科などでは眼精疲労だとか、そういう結果に
なると思いますし、内科などでも、少し様子を見ましょう、
みたいな感じになってしまうかと思います。
私が発症している別の病気、ビジュアルスノウもそうですが
知名度が低かったり、あまり一般的でないタイプの
症状の場合、”理解して、向き合ってくださる先生”を
見つけることこそが、治療開始の第1歩になるかと思います。
放置しておくとどうなる?
アーレンシンドローム自体、生活に支障をきたすこともあり、
非常に辛い症状ではありますが、
放置しておいたことにより、命を落としてしまうだとか
そういう情報はありませんし、
失明することもありません。
なので、自分が大丈夫なのであれば、それほど急がなくても
大丈夫だとは思います。
が、やはり日常生活に何らかの支障が出る場合、
専門医の方としっかりと相談して、対策していくことが
大切になるのではないかと思います。
診断を受けるには?
普通に眼科や内科、脳神経外科などを受診しても、
多くの場合は「アーレンシンドロームだろう」などと
言われることはないかと思います。
もしも、アーレンシンドロームの診断を受けたいのであれば、
やはり、その知識を持つ先生、
もしくはしっかりとお話を聞いてくれる先生に
「これではないか?」とお話して相談してみることが大切です。
もちろん、最初からアーレンシンドロームだと
決め付けてしまうことは、上でも書いた通り危険なことですが、
もしも、色々と検査をして、これ以外にない!と自分で思うような
状況になったのであれば、積極的に自分から行動して、
しっかりと判断してくれる先生を見つけることが、
診断・治療の鍵になるかと思います
まとめ
目にも、脳にも、一見検査などでは異常が出ないのが
このアーレンシンドロームです。
検査で異常が出ないとなると、気のせいだとか
自律神経失調症だとか、眼精疲労だとかそういったものに
されてしまいまい、
アーレンシンドロームにたどり着くことが難しいこともあります。
私のビジュアルスノウもそうですが、基本的な検査では
健康とされてしまうものなので、
なかなか治療も難しいですし、理解してもらうのも
難しいことではありますが、
相性の合う先生を見つけ出すことが大切になるかと思います。