眼精疲労と緑内障の違いは?まったく違う2つの病気!

眼精疲労(がんせいひろう)と
緑内障(りょくないしょう)。
この2つは、まったく違う、異なる病気です。

原因も違いますし、
最終的にどうなってしまうのか、
と言う点においてもまったく違います。

が、2つを混同して考えてしまう人も
時々いるようなので、2つの違いについて
まとめていきたいと思います。

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全く違う病気

2つはまったく違う病気です。

まず、眼精疲労の方は
目の疲れが蓄積された状態で、
基本的には、目を酷使したことにより発症するものです。
他の病気が原因となって目の疲労が発生するケースもありますが、
目の疲れが原因であることが多いものになります。

一方の緑内障は、
視神経が圧迫されることにより視野の欠損などが
生じる病気になっており、眼圧が高いことなどが
原因として挙げられます。
眼圧の上昇の原因などは色々と言われていますが
100パーセント防ぐ手立てはありません。

と、2つは全く別の病気になります。
眼精疲労が緑内障を誘発する可能性は0ではありませんし、
逆に緑内障が眼精疲労を招く可能性もありますが、
必ずしも、片方発症したらもう一つもなる、
というわけではありませんし
眼精疲労=緑内障ということではありません。

目の調子をいずれかの病気で崩すと
他の病気を誘発しやすくなってしまうのは、
事実ですから、緑内障から眼精疲労に繋がる可能性もありますし、
眼精疲労から緑内障に繋がる可能性は当然あります。

これは、2つの病気だけではなく、
他の目の病気であっても同じことですし、
目以外にも言えることです。
人間、どこかに何か調子の悪い部分があれば
他の部分にも不調をきたす可能性は十分にある、ということです。

症状も違う!

眼精疲労の症状は幅広い症状となっており
目の不快症状全般から、精神的な落ち込み、
頭痛、首や肩の痛み、目の周辺の痛みなど
様々な症状が出ます。
目以外の部位にも症状が出ることがありますね。
重症化すれば、視力低下などに繋がる可能性も考えられます。
眼精疲労そのもので失明にまで至ってしまうことは
まずありえません。
(他の病気に繋がるなどしなければ
眼精疲労自体で失明することはよほどのことがなければないでしょう)

一方で、緑内障は
視野の欠損が主な症状となります。
自分の見えている範囲がどんどん狭くなっていく、
という病気ですね。
こちらに関しては失明の可能性もあるために
注意しなくてはいけない病気の一つです。
目の痛みなど、他の症状が出ることもありますが、
基本、視野の欠損が中心となっており、
少しずつ進行していくために
”なかなか気づけない”のが緑内障ですね。
原因の一つになっている”高眼圧”も、
”あ、今、眼圧が高いかも”だとか、そう言う風に
実感できるものではないために
気付いたときには大分進行していた!なんてことに
なってしまう可能性があるのが”緑内障”という病気になります。

症状もこのように全く違うものになっています。

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治療する方法は?

治療方法も全く別のものになります。

眼精疲労に関しては、
疲れ目が原因の場合は、目の疲れを取るように
生活リズムなどの見直しを行ったり
疲れ目対策の点眼薬を使ったりすることになります。
何か別の病気が原因の場合は、その治療を行う、という
かたちになりますね。

一方で緑内障に関しては
”一度失われた視野は戻らない”ので注意が必要です。
そのため、症状が進行した場合”元に戻す”ことは
できない、というのが緑内障の特徴になります。
しかしながら、それ以上、進行しないように
眼圧を下げる点眼薬や内服薬による治療を行い、
経過観察を行いながら、
症状を食い止める、というかたちになります。

治療方法もこのように全く別のものである、
ということが分かりますね。

両方発症する可能性はある!

眼精疲労と緑内障は
別の病気ではありますが、
両方同時に発症する可能性はありますし、
最初にも書いた通り、一つが引き金となって
もう一方に繋がる可能性はあります。

緑内障と眼精疲労両方になってしまった場合は
緑内障治療を行いつつ、眼精疲労に対する
アプローチも考えて行かなくてはいけません。
眼科の先生としっかりと相談しながら
治療を進めていく必要がある!ということになりますね。

最悪の場合はどうなる?

まず、眼精疲労の場合は視力障害に繋がるほか、
身体の痛みや、精神的な激しい落ち込みなど
日常生活に大きな支障を出す可能性があります。
また、他の目の病気に繋がれば
重大な視力障害などを引き起こす可能性もあり、
放置し、何の対策もしないで目の酷使を続けたり
することはとても危険なことです。

緑内障に関しては
放置を続ければ最悪、失明します。
放置していて、進行してしまった分は
もう治すことができないものになりますから、
普段の自覚症状としては眼精疲労よりも
自覚しにくいですが、
放置しておくことによる危険性は
非常に高いのが緑内障になります。

まとめ

両者はまったく別の病気ですが
いずれにしても治療や対策が
必要になることは事実ですし、
放置をしておけば、さらにに症状が
悪化してしまう可能性もあり、注意が必要です。

いずれにしても、目の調子が悪いなぁ、と感じて、
それがしばらく続いたり悪化したり
するようであれば、すぐにでも眼科に足を運ぶ、
ということが大事になってくるかと思います。

眼精疲労や緑内障以外にも目の病気は
たくさんありますし、失明に至ってしまうような病気も
存在していますから、注意しなくてはいけないのです。

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