甲状腺眼症とは?甲状腺に関係する自己免疫疾患!症状と治療法は?

病気・症状

甲状腺眼症(こうじょうせんがんしょう)。
甲状腺の免疫関係の異常から生じる病気です。

この病気が失明などに至る可能性は低いようですが、
時に重大な視力障害を残すこともあるために、
そのあたりに関しては、注意をしないといけません。

こちらでは、
甲状腺眼症の原因や症状、治療法などをそれぞれ
まとめていきますので、
それぞれ、参考にしてみてください。
大半の目の病気がそうですが、
”放置”しておくことは危険なので、その点に
関しては注意をするようにしましょう。

どのような病気なのかを知る!

甲状腺に関係する抗体が、眼球周囲の組織などに影響を与えて
炎症を引き起こす病気となっています。
バセドウ病、橋本病などの病気に関連して、
この症状を引き起こすこともあれば、
上記のような甲状腺疾患が無い場合でも発症する場合があります。

そのため、誰にでも、この病気になる可能性はある、
ということで、バセドウ病などとは無縁のヒトでも、
充分にこの病気になる可能性はある、
ということになります。

眼症を引き起こす原因は何か?

では、この病気になってしまう原因は一体何なのでしょうか。
原因としては、バセドウ病、橋本病などの併発症状として
現れることがほとんどですが、
稀に、上記のような病気とは関係なく出現することもあるため、
詳細な原因については不明です。

ストレスや目の酷使、不規則な生活などでも
この病気を発症するリスクをあげてしまう、と言われています。
これは、他のどんな病気でもそうですが、
なるべく予防するためには規則正しい生活を送ることが
大切になる、ということですね。

どのような症状が出るの?

甲状腺眼症になってしまうと、どのような症状が
出てしまうのか、という点についても、見ていきましょう。

・眼球の突出
・目が大きくなった
・瞼(まぶた)の腫れや違和感
・充血
・複視(モノが二重に見える症状)
・視力低下
・目の痛み

などが挙げられます。
午前中の方が症状が強い傾向にあるとのことです。

また、稀にではありますが、重度な視力障害に
発展してしまい、重症化するようなケースも
存在しているので、注意が必要です。

おかしいなと思ったら?

もしも、上記のような症状があったり、
自分でおかしいな?と思う場合は眼科を
受診するようにするのが基本です。
もしも、既にバセドウ病と診断されている場合などに
関しては、目の症状が出てきたら
ただちに普段診察を受けている先生に相談し、
眼科を受診する必要があるのであれば、
受診するようにしましょう。

バセドウ病の診断などを特に受けていない場合は、
上記のような症状の場合、別の目の病気である
可能性も十分に考えられます。
そのため、おかしいなと思ったら眼科に足を
運んで、しっかりとした治療を受けることが
望ましいです。

どのような検査を行うの?

眼科ではどのような検査を行うのかどうか。
上記のような症状がある場合、まず基本的な
視力検査、眼圧検査などが行われます。

ほか、眼球の突出度を調べたり、
ドライアイの検査をしたり、色々な検査が行われ、
目の状況を正しく把握した上で
治療が行われる形になります。

目のCTやMRIによる検査が行われることも
多いようです。

ただ、どの検査を行うのか、ということは
眼科の先生によって判断が異なりますから
眼科の先生の指示に従って、それぞれの検査を
受けていくようにしましょう。

なお、バセドウ病と併発している場合に関しては
両方の治療を行っていく必要があります。

治療方法はどのようなものがあるの?

治療方法はいくつか存在しています。
投薬から手術までその方法は様々で、症状に
応じて、医師が状況を判断しながら治療を行っていきます。

治療方法の一つは「ステロイド」を使った治療ですね。
この治療では内服や局所投与などを行うことになります。
ステロイドによる副作用の可能性も0ではないので、
経過観察が必要になります
ステロイドのみで、炎症の症状を抑えられないと医師が
判断した場合に関しては続けて「放射線治療」が
行われる場合もあります。

ステロイドや放射線治療によって、
炎症が治まった後も、斜視は、眼球の突出の症状が
収まらない場合に関しては手術による
治療が行われる場合もあります。

治療の流れとしてはこのようなところでしょうか。
先生としっかり話し合って、最適な治療方法を
選択していくことが、大切になります。

加えて、バセドウ病などを併発している場合は
そちらの治療をしていくことも大切です。
バセドウ病に関しては、薬による治療や、
生活習慣の見直しをしつつ、医師による
経過観察を行うことになります。
バセドウ病を発症している場合、
そうそうすぐに治るものではありませんが、
しっかりと医師の診察を受けていれば
急に重症化してしまったりだとか、
そういう可能性は限りなく低いですから、
焦らずに、じっくりと治療をしていくことが
大切になります。

放置しておくとどうなるの?

この病気を放置しておくと、どうなってしまうのでしょうか。
結論から言えば、自然治癒する可能性は低く、
症状がどんどん進行していってしまいます。
症状が進行すれば、自分でも「おかしい」と思うはずですから
無自覚のうちに症状が進んでしまう、ということは
あまりないとは思いますが、
「このぐらいなら平気だろう」とそのまま調子が
悪いものを無視していれば、どんどん悪化していく可能性は否定できません。

重大な視力障害を引き起こすこともあり、
放置しておくのは危険な症状です。
上記で説明した何らかの症状が出てきて、それがなかなか治らない!
ということであれば、やはり何らかの異常があるわけですから
早めに眼科を受診して、必要とあらば治療を行うことを
強く推奨します。
目の病気は、この病気に限らず、なるべく早めに治療を
開始した方が良いものもありますから、
その点はしっかり把握しておき、
調子が悪い、と思ったら治療を受けられるようにしておくことは、
とても大切なことの一つになります。

バセドウ病とは?

甲状腺眼症の原因となることが多いバセドウ病とはどんな病気か。
これについても簡単に説明しておきます。

自己免疫疾患の一つで、免疫に狂いが生じることにより、
甲状腺ホルモンなどが異常に生成され、
様々なトラブルを引き起こす…というのが
バセドウ病です(かなり簡単な説明にしてしまいましたが…)

症状としては、目の症状 甲状腺眼症だけではなく
身体中のありとあらゆる場所に症状が出てきます。
倦怠感などの症状からイライラ、全体のだるさ、
皮膚症状、臓器症状など、その症状は様々です。

治療にしても、一瞬で治すようなものはなく、
長年かけてゆっくりと治していくかたちの病気に
なりますので、非常に厄介な病気であることは確かです。

このバセドウ病に併発するカタチで出てくることが多い病気が
本項でご紹介している病気になるのです。

が…、バセドウ病の症状が出ていない場合でも、
甲状腺眼症になるケースは稀に存在しますから
バセドウ病になっていない=この病気の心配はない、
ということではないのです。

まとめ

失明の危険性は低いですが、放置しておけば
重大な視力障害を引き起こす可能性がある病気です。

また、バセドウ病と併発している場合は、
バセドウ病の治療、眼科的治療、
その両方を行っていく必要があります。

長い時間かけて治療していくものになりますから、
時に「面倒くさいなぁ」と思うこともあるかもしれませんが、
その気持ちはぐっとこらえて、
根気よく、医師の方の経過観察なども受けながら
しっかりと治療を行っていくことが
とても大切なポイントの一つになります。