先天盲とは?「見えていた」記憶が残っていない状態!

先天盲(せんてんもう)とは、
先天的に視力が失われた状態、
または幼児期に視力が失われて
「見える」という経験の記憶がない状態の人のことを言います。

先天盲自体は病気の名前ではありませんが、
様々な病気や原因で
「何かが見えている」という状態が一度も記憶にない状態に
なってしまう、というものになります。

この、先天盲について解説していきます。

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見えていた記憶がない状態

先天盲は、生まれつき見えない状態だけではなく
「目が見えていたころの記憶が残っていない状態」=
幼児期に失明してしまった場合も
含まれるものになっています。

例えば、生まれた時点では目が見えていても、
1歳や2歳の段階で、何らかの病気だったり
何らかの外的要因(怪我など)で、
失明してしまった場合、
基本的に、”物心つく頃には既に何も見えない状態”に
なっていることになりますから、
”何かが見える”ということを本人は
記憶していない状態で、成長していくことになります。

これが、先天盲と呼ばれる状態ですね。

物心がついたあとに失明した場合に関しては
これは先天盲とは呼ばず、
中途失明と呼ばれるものになります。

いずれにせよ、失明は失明であり、
大変つらい状況ですが、
それが発生した時期によって、
呼ばれ方も変わって来る、ということになります。

何歳までに失明すると先天盲扱いになるの?

何歳までに失明してしまうと
「先天盲」扱いになってしまうのか。

これに関しては具体的な基準はないようで、
幼児期に失明し、見えている状態の記憶がない、あるいはほとんどない
状態のことを示しているようです。

そのため「何歳までが先天盲」かは、
人によって意見が異なっており、
具体的な「何歳まで」という決まりが
存在しているわけではありません。

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症状はどんなもの?

先天盲は失明している状態ですから
症状は単純に「見えない」という
状態になります。

ただ、何の理由もなく失明するわけではなく、
失明するのには、病気、あるいは外的要因など、
何かが生じるわけですから
失明に至った原因次第では、
他の症状などを伴う可能性はあります。

例えば、病気が原因で失明し、
先天盲と呼ばれる状態になってしまった場合
「その病気の他の症状」があれば、
それを伴っていたりすることは、
十分に考えられることです。

先天盲の原因は?

先天盲の原因としては
「病気」「生まれつき」「外的要因」の
いずれかになるかと思います。

生まれつき何らかの原因で
見えない状態で生まれて来る子供も
可能性自体は低いとは言え、
実際にあることですし、
最初は見えていても、何らかの病気で
物心がつく前に失明してしまうようなケースもあります。
(原因となる病気は複数存在しています)

他に、上記2つとは異なる例としては
「外的要因によるもの」の場合もありますね。
これは、目に衝撃が加わってしまうなど、
怪我をしたことによる失明などが該当します。

生まれつきや、病気など、
どうすることも出来ない理由で先天盲と呼ばれる状態に
なってしまうこともありますが、
怪我などであれば、保護者の方次第では、防ぐことも
出来る可能性のあるものになります。

もちろん、どんなに注意していても、
結果的に防げなかった…ということは
あるとは思いますが、
それでも、出来る限り気を配っていく、ということは
大切ですね。

怪我に関しては、目だけではなく、
他の部位に対しても、言えることです。

治療方法はあるの?

これは、先天盲と呼ばれる状態に
至った原因によっても変わってきます。

が、少なくとも、一度完全に失われてしまった視覚を
取り戻すこと自体は、なかなか難しいことです。

ただし、原因によっては、後々手術などによって
その原因を取り除き、「生まれて初めてモノが見えた」という
状況にすることも、場合によってはあるようなので、
このあたりは医師の診察を受けながら、
判断していくことになります。

とは言え、回復不能な理由によるものもありますので、
これは原因次第、というのが答えになります。

一言で「先天盲」と言っても、色々とありますからね…。

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予防する方法はあるの?

「先天盲」を「予防」するのは、原因によっては
厳しいです。
特に、生まれつき何らかの理由で目がない(無眼球症)だったり、
生まれつき目が見えないような状態であった場合、
当然、本人がどうこうすることはできませんし
親が事前にどうこうすることも難しいです。
そのため、「防ぐことのできない先天盲」は
確実に存在します。
こればっかりは、現代の医療ではどうにもならないことなので、
100%予防することはできません。

一方で、幼児期の怪我による失明からの先天盲の状態などは
防ぐこともできるものになりますので、
保護者が(小さいうちの子供はなかなか自分では注意できませんので)
しっかりと注意をしながら対応していくことが大事になります。

目の病気に関しても、異変を察知したら
すぐに医師の診察を受けるなどして、
慎重に対応していくことで、
早期の治療・対処に移ることができます。

まとめ

「先天盲」は、「見えている」記憶がない状態で
失明してしまった状態を言います。

最初から見えていない…という状況が
一体どのように感じるのか、なかなか周囲からは
想像もつかない世界だとは思いますが
そのような人も実際に世の中には存在します。

今現在の医療では、
一度失明してしまうと、なかなか
回復は難しい場合がほとんどですが、
遠い未来、もしかしたら先天盲と呼ばれる状態の人も
当たり前のように、視力を取り戻せるような時代が
来るのかもしれません。

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