”ドライアイ”は、
目の不快感や違和感などを伴う目の病気で、
症状が進行すると、厄介な存在の一つです。
しかし、その一方で市販の目薬にも
”ドライアイ”に効くと書かれているものも存在していて、
”ドライアイかな？”と思ったり、
医師からドライアイだと診断されたあとに、
”ドライアイなら、この市販の目薬で治るかな？”と
思うこともあるかと思います。
では、実際のところ、
ドライアイは市販の目薬だけで治療することは
できるのでしょうか。
この点について解説していきます。
自己判断は危険
まず、目の症状は類似する症状から始まるものが
色々あり、
ドライアイの場合も例外ではありません。
ドライアイの症状を実際に見て見ると、
”他の目の病気と共通する症状”も多く、
何の診察も受けずに
「あ！これはドライアイだな！」と、判断することは
不可能です。
ですので、”自己判断”は危険であり、
”ドライアイかな？”と思ったとしても
”そうではない”可能性があるために、
自己判断だけで完結してしまうことは危険です。
もちろん、軽い症状が出てきてすぐに
眼科に行かなくてはならない、ということではありませんし、
初期段階では、市販の目薬などで様子を
見てみても良いとは思いますが、
症状が改善しない場合や、
悪化する場合などに関しては、
自己判断で完結しないように注意していきましょう。
ドライアイの症状の中には
”他の目の病気・症状でもよくあるもの”が
それなりに多く含まれているので、
その点に関しては注意をする必要があります。
（医師の診察を受けずに、自分自身で
「あ、これはドライアイだな」「あ、これはその他だな」と
見分けるのはかなり難易度が高いです）
市販の目薬で様子を見るのは可能
ドライアイかな？と感じたような場合に、
市販の目薬である程度”様子を見る”のであれば
一つの方法です。
ただし、先ほども書いたように、
”ドライアイだと決めつけてしまう”ということは
危険で、別の病気だった場合には、
治療の開始などが遅れてしまい、
重大な結果を招いてしまう可能性があります。
市販の目薬を使ってある程度様子を見てみても
良いですが、
しばらく使用を続けてみて症状が改善しない場合や
より悪化した場合、
ドライアイとは関係のないような症状が出ている場合など、
そういった場合に関しては
必ず医師の診察を受けるようにしましょう。
目安として、
・しばらく様子を見ても症状が改善しない場合
・症状が少しずつ（あるいは急激に）悪化している場合
・ドライアイの症状として一般的に言われていないような症状が出てきた場合
・何か目の不調にその他の心当たりがある場合
・自分自身で不安を感じる場合
これらに当てはまることがある場合に関しては
市販の目薬だけで解決しようとせず、
医師の診察を受けることが望ましいです。
市販の目薬で治すことはできるの？
重度なドライアイについては
市販の目薬だけではなかなか治すことは
難しく、医師の診察をしっかりと受け、
その上で適切な目薬の利用や、治療などを
行っていく必要があります。
一方で、軽いドライアイなどの場合であれば
市販の目薬でも症状が解消し、
解決する可能性はありますので、
ドライアイ向けの市販の目薬も決して無駄になる、
ということではありません。
場合によっては十分に力になってくれることもあるので、
診察を受けるべき時と、そうでなくても大丈夫な時、
しっかりと自分自身で見極めを行いながら
対応していくことが大切になります。
ただ、上でも書いた通り、市販のドライアイ向け目薬で
効果が十分に発揮されない場合に関しては
しっかりと医師の診察を受けるようにしましょう。
診察を受けた上であれば…
眼科で診察を受けて、
ドライアイであることがはっきりしている場合に関しては
市販の目薬をうまく活用しても構いません。
（ただし、医師の指示のある場合や、眼科側から
何か目薬が出ている場合は使用してはいけません）
ただ、自分がドライアイであると
しっかりと診察を受けている場合であっても、
症状に変化があった場合や、
目の調子が整わない場合、
症状が悪化した場合などに関しては
”そのまま放置することはしない”ようにし、
改めて医師の診察を受けることをおすすめします。
上手く使い分けることが大事
ドライアイ自体は、
市販薬だけでは対応しきれない場合もあれば、
市販薬だけで症状が落ち着くこともあります。
ただし、”迷った場合”に関しては
やはり医師の診察を受けておくことをおすすめします。
市販薬だけで大丈夫だと思い込んで、
そのまま放置していると、
もしも”ドライアイではなかった場合”や
”市販薬では対応しきれないぐらいに重度なもの”で
ある場合、症状の悪化を招いてしまう可能性や、
放置している間に、状態が悪化する可能性があるほか、
そうなると、余計に完治までに時間が
かかることになってしまいます。
逆に”眼科に足を運ばなくても問題なかったのに”という
パターンももちろんあるとは思いますが
その場合でも、それならそれで安心できますし、
治療方法などもちゃんと教えてもらうことが
できますから、
時間・費用・労力は確かにかかりますが、
少なくとも”大きなマイナス”（放置して症状が悪化した場合などに比べ）に
なることはないかと思います。
軽いドライアイだったり、
ドライアイだとしっかり調べがついている状態での
利用だったり、そういう場合は
市販のドライアイ向けの目薬も力になってくれますが、
診察を受けないと、十分な治療ができないケースもありますから
注意しましょう。
