”飛蚊症”は、
視界に黒い浮遊物などが見える症状で、
慣れると気にならなくなる場合も多いですが、
慣れるまでは厄介ですし、
場合によっては網膜剥離などの兆候
(※割合的にはそうでない可能性の方が高いので
過剰に心配する必要はありませんが、そういう場合もあるということです)として
出て来るようなケースもあります。
では、この飛蚊症は
”若い人”にも出て来る可能性はあるのでしょうか。
人によっては
”まだ若いし、飛蚊症なわけないでしょ”と、
思うような人もいるかもしれませんが、実際のところは
そうとも限りません。
若い人でもなることがある
飛蚊症は決して、加齢によるものだったり、
高齢者や中年層の人だけのものではなく、
若い人や、子供でもなる可能性のあるものです。
人によっては生まれつきの場合もありますので、
0歳~100歳、それ以上の人まで
誰にでも飛蚊症の症状が出て来る可能性があります。
そのため、”まだ若いから飛蚊症ではない”とは言い切れず、
若い人でも飛蚊症になる可能性は十分にある、
ということになります。
若い場合は心配しなくてもいいの?
飛蚊症自体、多くの場合は心配する必要のない飛蚊症
(生理的飛蚊症と呼ばれるもの)なのですが、
稀に網膜剥離などの兆候として症状が出ている場合もあります。
ただ、これを検査などを行わずに
自分で調べることは不可能なので、
(検査をしない限り確実な答えは分からない)
飛蚊症の症状が出て来たら、
若い人の場合でも、眼科を受診しておくと”安心”です。
確率的な話をすれば、
目に強い刺激を与えてしまっただとか
そういった思い当たるようなことが無い場合は
ほとんどの場合、前述した”生理的飛蚊症”で
心配はいりませんが、
とは言え、網膜剥離などの可能性も0パーセントではなく、
低い確率ながら存在しています。
”自分がその低い確率にならない保証はない”ので、
心配であれば眼科を訪れておくのが安心です。
眼科で検査をすれば、すぐに
網膜剥離によるものなのか、それとも何ともないのかは
判断できます。
一応、特に危険なパターンとしては
・急激に飛蚊症の症状が出て来た
・どんどん悪化している
・他の目の症状も出ている
・何か思い当たること(強い衝撃を与えてしまったなど)がある
等に関しては危険性も高いので
こう言ったことがある場合に関しては、
診察を受けて置いた方が確実です。
ちなみに、飛蚊症の検査は
多くの場合”眼底検査”をすることになると思いますが
痛みなどはありませんので、この点に関しては安心して下さい。
検査をすることによって、
特に治療の必要のないタイプの飛蚊症か、
あるいは治療を要するタイプの飛蚊症か、
と言ったことを判断することが可能です。
生まれつき飛蚊症が存在する場合も
人によっては生まれつき(あるいは小さいころから)
飛蚊症を発症しているようなケースも存在しており、
そういった人の場合は、
場合によっては本人からすると
”これが普通の見え方”だと思っている人も
いるかもしれません。
私個人の話になりますが
私も小さい頃から飛蚊症の症状が存在しており、
(そこまで酷くはないものの、黒い浮遊物は
白い壁を見たり、外をボーッと眺めていると
いつも見えるような状態でした)
正直なところ、小さい頃は飛蚊症など知りませんから、
”これが普通の見え方”だと、ずっとそう思っていました。
飛蚊症を小さい頃から知っている!なんて人は
あまりいないと思うので
生まれつきだったり、小さい頃から飛蚊症の
症状があるような場合には、
私と同じような感じで解釈していた人も
たくさんいるのではないでしょうか。
長い付き合いになる可能性も
私も、前述の通り飛蚊症は小さい頃から発症しており、
”かなり長い付き合い”となっています。
若いうちから発症してしまうと、
残念ながら、”長い付き合い”になってしまう可能性は
十分にあります。
特に生理的飛蚊症と呼ばれるような
特定の原因がないようなタイプの飛蚊症の場合は
基本的にはそのまま経過観察になるケースが多く、
少しずつ慣れていくしかありません。
(どうしても気になる場合は治療もあるにはありますが、
リスクを伴う為に慎重に判断する必要があります)
ただ、飛蚊症は
”次第に慣れていく”のも事実で、
最初は”こんな見え方がずっと続いたらきつい…”と思うことも
あるかと思いますし、慣れるまではかなり気になってしまう人も
いると思いますが、
それでもやがて、少しずつ慣れてきて
”見え方は変わっていないけど、特に日常生活では気にならなくなった”
という状態になることも多いです。
最初は辛いと思いますが、
目に網膜剥離などの危険な兆候が出ていない場合は
それで失明したり、命に関わるようなことは
ありませんので、検査などを行った上で、
特に大きな異常がなかった場合に関しては
その点は冷静に対応していくことをおすすめします。
まとめ
飛蚊症は年齢問わず発症することがあり、
物心ついたころから既に飛蚊症の症状が
あるケースもあれば、
若いうちに何かをきっかけに
(病的なものでない場合でも)飛蚊症が
発症してしまうこともあります。
飛蚊症自体、多くの場合は
特別危険なものではありませんが、
稀に網膜剥離などが原因となって
出てきている場合がありますので、
その場合は放置しておくと危険です。
そのため、症状が出てきた場合に関しては、
念のため、眼科で検査を受けておくと、
異常があった場合は早期に治療を開始できますし、
なかった場合は安心できますから、
検査を受けておくことをおすすめします。
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