色盲とは?色の見え方が通常が異なる状態!原因や対処法は?

色盲(しきもう)とは目の色の見え方が
通常とは異なる状態のことを言います。

現在では、
色覚異常(しきかくいじょう)、
色覚特性(しきかくとくせい)などと呼ばれることが
多くなっています。

が、この色盲という言葉も
人によってはまだ使われますし、場所に
よっては使っている人もいますから、
この言葉について、解説をしていきたいと思います。

原因や症状、治療方法など基本的な部分に
ついてまとめていきたいと思います。

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色盲とは何か

色盲とは、色の見え方が、一般的な見え方とは
異なる状態のことで、
色の見え方に何らかの異常がある状態のことを言います。

”色盲”と言うと「色そのものを全く認識できない」という
イメージを受ける人もいるかと思いますが
基本的にはそうではなく、色の一部の見え方が違ったり
一部の色を認識しにくかったりと、そういう状態のことを示します。
そういった意味では、ちょっと言葉の意味と表記が
食い違っている、とも言えますね。

現在では色覚異常という言葉が主に使われていますが、
どちらにせよ、色が全く見えない、というわけではなく、
大半の色はしっかりと識別できている状態ですし、
色そのものが見えず、モノクロの世界で生きている、だとか
そういうことではありませんので、勘違いを
しないようにしましょう。

また、視力自体に関しても、決して低いわけではなく
色盲=目が見えない、ということでもありません。
普通に視力が出ている人もいますし、
色盲とは関係なく、視力が低下してしまっている人もいます。
あくまでも、色の見え方が通常とは異なる状態、
という風に覚えておけば良いかと思います。

原因は何なのか?

色盲になる原因は基本的には、
「遺伝的な問題」によるものです。
そのため、生まれつきの症状であり、
自分自身でどうこうしてふせぐことのできるものではありませんし、
当然、親がどうこうして防げるものでもありません。
”どうにもならない”というのが現状でしょう。

基本的には生まれつきのものであり、
個人でどうすることもできないのが色盲です。

ただ、後天性の原因
(怪我だとか病気など)で色盲の状態になることもあり、
その状態は、現在では後天性色覚異常(こうてんせいしきかくいじょう)などと
呼ばれるものになっています。

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症状は色の見え方のみ

色盲の症状は、
上でも書いた通りに「色の見え方が通常とは異なる」というものです。見え方が
どのぐらい異なるのか、という点については
一概に言うことはできず、人によって見え方も程度も
異なります。
どんな感じに見えるのかに関しては
色覚異常に関する各種検査を受けることで
調べていきます。

なお、基本的に他の病気やけがなどが原因である場合を除けば
「色の見え方が違う」という症状が出ることはありません。
視力が急激に低下したり、視野が欠けたり、
そういうことはない、ということですね。

もしもそういった症状が
出てきてしまった場合に関しては
色盲とは関係なく”別の何か”が原因になってしまっている可能性は
充分に考えられますから、
その点に関しては注意をしておきましょう。

おかしいなと感じたら?

色盲に関しては、自分自身で気づく、ということは
あまりないかと思います。
何故なら、自分自身にとっては、生まれてからずっとその見え方な
わけですから、その見え方がふつうだと思ってしまうのは
当然のことですし、何も不思議な事ではありません。

気付くとすれば「これは〇〇色だ」と言われているものを
自分で見たときに「あれ?〇〇色には見えないけどなぁ」と感じたり、
周囲の人から「え~?これは〇〇色だよ」と言われた時など、
周囲が絡む要因によって、ようやく気付ける、というものに
なるかと思います。

ただ、もしも色の見え方の異常に気付いたとしても
”前からそうであった”のであれば基本的には
深く心配する必要はありません。
日常生活に支障が出るレベルだったり、色に関係する
職業だったりする場合は話は別ですが
そうでなければ特別眼科などを受診する必要はありません。

が、逆に最近見え方が変わった、と感じるのであれば
それは単純な色盲ではなく、何らかの病気が隠れている可能性も
ありますから眼科で念のため検査を受けた方が良いでしょう。

検査方法は?

色盲(色覚異常)に関する検査方法はいくつか存在しています。
基本的にはどの検査も、色を見て、それを答える、という
タイプのものばかりですから
特別苦痛を伴ったり、痛みを伴ったりする検査はありません。
(その他の病気が原因で色の見え方がおかしい場合は例外ですが)

そのため、あまり検査に関しては不安に思ったりだとか
そういうことをする必要はありません。
眼科を受診した際に、検査をするのであればしっかりと検査方法に
ついても説明があると思いますし、
そのあたりを不安に感じる必要は
全くないと思います。

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根本的な治療は困難!

色盲の根本的な治療に関して言えば
基本的には困難です。
ただ、日常生活に支障が無い場合は、特に悲観する必要はなく、
そのまま今まで通り、日常生活を送ることも可能です。
治療自体も、特に必要ではないでしょう。

そもそも、色盲は遺伝的な部分の問題であり、
治療をする、ということは現時点ではできません。
色の見え方を根本的に治したり、
変えたり、ということは現代の医療では
実現できない、ということですね。

今後、長い目で医療が発達していけば、
そういったことが可能になる可能性も十分にあるとは思うのですが
少なくとも現時点で、色盲の状態をどうこうしよう、ということは
非常に難しく、困難なのは事実です。

日常生活に支障が出る場合に関しては
矯正用のレンズなどを用いて
色の見え方を調節します。
が、これに関しても、目そのものの治療をしたりするわけでは
ありませんから、結局のところ、
根本的な見え方の治療をすることはできません。

なお、他の病気や精神的な部分、怪我などが
原因となっている”後天性”の場合に関しては
これは、”原因となっている部分を治療”することによって
回復させることは可能であると思います。

ただし、色盲の多くは先天性、つまり生まれつきによるものですから
治療を行う、という面に関して言えば、非常に難しい、
というのが答えになってしまいます

放置しておくとどうなるの?

色盲を放置しておくとどうなるのか。
答えとしては「どうもなりません」
生まれつきのものであれば、その症状を治すことは
困難ですが、逆に言えばその症状が悪化してしまうような
こともありませんから、その点に関しては心配
しなくても大丈夫です。

色盲の症状が悪化してしまうようなこともありません。
視力低下につながることもないため、
もしも、視力低下などの症状が出てきた場合に関しては、
それは色盲ではなく、別の病気によるものを
疑った方が良いでしょう。

例外として、後天性色覚異と呼ばれる類のもの、
(急に色の見え方が変わった、など)だとか
自分自身で不安に思う場合に関しては
念のため眼科を受診しておいた方が良いでしょう。

まとめ

色盲、と言っても全ての色が見えないわけではない、
ということは覚えておきましょう。
むしろ、大半の色は見えているのですが
一般の人たちとは見え方が若干違う、という状態が
色盲(色覚異常)になります。

生まれつきのものであれば、
日常生活に支障がない限り、特に何かをしたり、
ということはありません。
自分自身も、他の人から指摘されるまで
気付かないケースがほとんどで、
中には大人になっても気づいていない人もいるかと思います。

ただ、気づかないぐらい普通に日常生活を送れているのであれば
特に何も気にしなくても、問題はないかと思います。

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