学生のうちに、ビジュアルスノウを発症してしまった場合、
それを学校に言うべきかどうか…。
どうしたらいいのか悩む人もいると思います。
少しイヤなお話もあるかもしれませんが、
学校でビジュアルスノウのことを説明した場合に考えられる影響なども
踏まえて、ベストな対処方法を
それぞれ解説していきます。
学校生活を送ることができるのであれば…
ビジュアルスノウの症状を発症すると、
目の見え方が悪くなりますし、特に発症直後~数か月程度は
かなり精神的にも負担になるかと思います。
ただ、学校で生活する上で問題がない場合については
あまり不用意に「ビジュアルスノウになった」ということは
広めない方がいいかもしれません。
と、言うのも厳しい話ですが周囲に広めることによって
色々なリスクも生じるためです。
知名度が低い故のリスクも
「ビジュアルスノウ」という症状は
今現在でも知名度は高くなく、
一般的にはあまり知られていません。
私自身も、実際に2018年にビジュアルスノウになるまでは
その名前も、存在も知りませんでした。
私も、発症しなければ恐らく今でも知らなかったかと思います。
もちろん、知らないこと自体は、
世の中の全ての病気・症状を頭に入れるなんてことは
無理だと思いますし、
身近にかかわりがないと知らないのも無理はないことなので
知らない人がいることは、少なくとも今の時点では
仕方のないことです。
しかし、知名度が低い状態にはリスクも伴い、
なかなか周囲に理解してもらいにくかったり、
場合によっては学校内での嫌がらせなどに繋がる可能性もあり、
そういった点のリスクを伴います。
大人であればともかく、
子供のうちは、些細なことがきっかけで
仲間外れにされたり、嫌な扱いを受けるようなことも
可能性としては高くなりますので
この点は注意しなくてはいけません。
ビジュアルスノウであることを周囲に言うと
”必ずそうなる”というわけではありませんし、
周囲が理解してくれる可能性も、もちろんあるのですが
一方で”そうではない”可能性もあるので
その点は注意しなければいけない、ということです。
”絶対に回りのみんなが理解してくれるかどうか”と
言われれば、相手は人間である以上、
そうではないですからね。
伝えてもメリットは薄い
学校側や生徒に、自分がビジュアルスノウで
あることを伝えても、
残念ながらメリットは薄いです。
私自身もビジュアルスノウですが、
(私が発症したのは大人になってからですが)
学校生活に当てはめて考えてみると、
「学校に伝えたからと言って、何か良いことはあるのか」と
考えると、ほとんどないように思えます。
学校側に「ビジュアルスノウなので」と伝えて
仮に理解してもらうことができたとしても
「じゃあ学校側に何かできるか?」と言われると
特にできることはないと思いますし、
せいぜい、視力低下などで黒板が見にくい場合などに
前の座席にしてもらったりするぐらいですが、
それは単に視力が低いことだけを伝えれば良いだけで、
あまりビジュアルスノウ自体を伝えるメリットがありません。
ビジュアルスノウだから授業は出なくていいよ、とは
ならないと思いますし、
辛い部分もあるとは思いますが、よほど重度でなければ
授業に出ること自体は可能な症状の場合が多いと思いますから、
伝えることによるメリットはあまりありません。
逆に、先生たちにも理解してもらえなかったり、
生徒間で変な噂が広まったりと、
デメリットになる事柄が起きる可能性も十分に
考えられるために、
あまり不用意に学校側には伝えないほうが良いでしょう。
友達に言う場合は、本当に信頼できる相手のみ
友達に自分がビジュアルスノウであることを伝える場合は、
”そういうことを理解してくれそう”かつ、
”本当に信頼できる相手のみ”にしておきましょう。
これも、不用意に周囲に広めていくと、
変な誤解が広まったり、
例えば移る病気…みたいな誤解・偏見を抱かれてしまって
最悪の場合はいじめなどの原因になる可能性もあります。
ビジュアルスノウになること自体は自分が悪いわけではありませんし、
移る病気でもないですし、
辛いものなのですが、
それでも、人に周りの人が理解してくれるかどうかは
また別問題で、
特に”学校”という環境においては、
そういったことが理由でいじめが始まったりする可能性も
0とは言い切れません。
嫌な話ではありますが、この世の中は
絵に描いたような綺麗な世界ではなく、
そういう嫌なことはたくさんある世界ですので、
ビジュアルスノウのことは、クラス全員に伝えるみたいなことは
しないほうが良いかと思います。
もちろん、先ほども書いたように「うまくいく」可能性もありますし、
うまくいけば良いのですが
「うまくいかない」(いじめや偏見などに繋がる)可能性もあり、
”どっちの結末になるか分からない”以上は
あまり周囲に不用意に広めないほうが良い、というのが
結論になるかと思います。
ですので、”本当に信頼できる相手”だけに
伝える(伝えたいのであれば、です。
伝えたくなければ親友相手でもわざわざいう必要はありません)ように
する方が、学校生活における不安やリスクを
回避することができるかと思います。
どうしても相談したい場合は?
学校生活において、どうしてもビジュアルスノウで
あることを周囲に伝えたい場合は、
下記のようなことを検討してみると良いと思います。
・まずは親を通して伝える
学校の先生に伝える場合、いきなり「ビジュアルスノウです」と
言っても、「?」となってしまう可能性が高いため
まずは親に相談し、親に理解してもらった上で、
学校側に伝えるのが良いかと思います。
ただし、ビジュアルスノウを学校側に伝えても、
”学校側ができることは実際のところ少ない”ので、
この点も考えた上でどうするかどうか、検討していきましょう。
・カウンセラーの先生に相談する
ビジュアルスノウになってしまうと、
最初の内は特に、視界の砂嵐などが気になって
精神的に酷く落ち込んでしまうこともあると思います。
そのような場合には、学校にスクールカウンセラーの人が来ている、
あるいは利用できる環境になっているのであれば、
そういったものの利用を検討してみると良いかと思います。
ビジュアルスノウの症状による辛い気持ちは、
話を聞いてもらえるだけでも大分楽になる部分は
あるかと思いますので、
カウンセラーの先生に相談してみると良いのではないでしょうか。
このような点から、相談・対応していくと
良いのではないかと思います。
最終的には「上手く付き合っていく」
ビジュアルスノウの症状は非常に辛いものですが、
発症後しばらくすると、症状に慣れてきて
次第に上手く付き合って行けるようになる…人も
それなりにいます。
私自身も最初の数か月は特に、
かなり落ち込みが激しい状態でしたが
今では、症状自体は変わっていない状況ながら
上手く対応することが、一応は出来ている状態です。
学生時代からそうなってしまうのは
とても辛いことですが、必ず精神的に楽になってくる時期は
あると思いますので、
最初のうちは特に辛いですが、
何とか乗り越えていくことさえできれば、
日常生活への影響も最小限になっていくはずです。
場合によっては眼科の先生などに相談しながら、
辛い時期を上手く乗り越えていきましょう。
なお、ビジュアルスノウ自体で命を落としたり
失明するケースはまずないと考えられますので
(私自身も目は見えています)
この点は心配しすぎないようにしましょう!
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