ビジュアルスノウを発症した当初、
私を非常に苦しめたのが「強い不安感」でした。
それによって、
あらゆる部分の体調を崩し、
一時期は抗不安薬のお世話になることになったぐらいでした。
(ワイパックス、というやつですね)
ですが、今は幸い、ビジュアルスノウは続いているものの、
精神的な「強い不安感」は無事に克服し
ワイパックスに関しても、一時期は1日3回で処方されていたものが、
今は完全に”0”になっています。
0になってからもう2年ぐらい経過しているので、
無事に抗不安薬を使わずに生活できるまでに
回復した…ということになります。
そんな「強い不安感」にどのように立ち向かっていけば
良いのかを、経験談を元に解説していきたいと思います。
「不安」もビジュアルスノウの辛い部分
ビジュアルスノウの症状は「視界に砂嵐のようなものが見える」ことや
数多くの併発症状ですが、
発症直後は「ある程度の段階まで進行する」傾向にあるようで、
私自身も最初の1年間は、少しずつ症状が進行しているような、
そんな感じがありました。
そうなってくると「このままどんどん悪化して
何も見えなくなってしまうのではないか」という不安が
どうしても出てきてしまいます。
また、併発症状も少しずつ出て来て、それぞれ少しずつ
進む感じだったので、その併発症状にも
強い不安を感じました。
特に、併発症状の「耳鳴り」と「残像」に私の場合は
とても強い不安感を感じ、
耳鳴りは「このまま耳鳴りが悪化したら頭がおかしくなりそう」と
思いましたし、「残像」は”何か大きな病気なのではないか”と
不安に思ったぐらいです。
そして、その結果”強い不安感”が原因で、
更なる別の症状を引き起こす…という
完全に”悪循環”な状態になってしまっていました。
診察をしっかりと受ける
まずは、医師の診察をしっかりと受けるようにしてください。
”一人で大丈夫かな?と不安を感じながら抱え込む”と、
さらに不安が強まり、さらに体調を崩し、もっと不安が強まり…という
最悪なループに陥り、立ち直るのも難しくなる可能性があります。
当然”ビジュアルスノウではない可能性”もありますから
まずは医師の診察を受けることです。
目の症状なら、最初は眼科
(目系の症状は脳が原因の可能性もありますが、その疑いが強ければ
眼科の先生がちゃんと紹介してくれます)、
耳鳴りなら耳鼻科、というように、少しお金と時間は
かかってしまいますが”出ている症状それぞれ”に診察を受けるようにすると
良いかと思います。
仮に違う病気であった場合は、その治療を素早く開始することが
できますし、もしも「異常がない」のであれば
ある程度の安心感につながります。
「異常がないのにどうしてこんな症状が…」と
思ってしまう人もいるとは思いますが、
ビジュアルスノウの場合「検査の上では異常として出て来ない」
ことが多いために、
まず、”他の異常がないかどうか”を確認していくことが大事です。
ビジュアルスノウの特性を理解する
ビジュアルスノウは詳細がまだ解明されていない
部分も多い病気ですが、
少なくとも「ビジュアルスノウ自体で失明する」という
お話は、私は聞いたことがありませんし、
私自身も、当然、今も目はちゃんと見えています。
多少、視力が落ちた感じはありますが、
これはビジュアルスノウに伴う眼精疲労など、
別の部分が積み重なったものかもしれませんし、
日常生活に支障があるほど視力が落ちたり、
砂嵐まみれになって何も見えなくなってしまった、
などということも当然ありません。
ビジュアルスノウの症状自体は確かに辛いです。
私も思い悩んでしまったぐらいです。
しかし、少なくとも”ビジュアルスノウが直接的に”
その人の命を奪ったり、失明を引き起こしたり…
ということになる可能性は
「限りなく低い」というのが事実です。
まず、これを知っておくだけでも、
非常に強い安心感につながると思います。
もちろん、他の病気である可能性もありますから
ちゃんと必要な検査などを受けた上で、ということが
前提になりますが、
検査などをしっかりと受けて”異常なし”ということを
確認していれば、
ビジュアルスノウ自体が直接的な原因となって
失明したり、命を落としたりする可能性は
「限りなく低い」ので、その点は安心してもらっても
良いと思います。
”失明するかも”
”もう、生きてられないのかも”
みたいな不安が消えるだけでも、かなり大きいです。
不安に思う場所は全て検査をしてしまう
検査して「異常なし」という結果を
得られるだけでも「ものすごい安心感」になります。
私自身も、ビジュアルスノウを最初に発症した際には、
「脳」「耳」「心臓」など色々な場所が
気になってしまったものです。
目の症状などは時に”脳”から来ることもあるので、
そういったことを心配していたのと、
併発症状で耳鳴りが出たため、そちらの方についても
気になっていました。
また、これはビジュアルスノウに対する強い不安が
原因だと思いますが、
心臓の鼓動が異様に気になるようになってしまい、
(つまり、動悸がするようになってしまった感じですね)
寝つきも悪くなってしまいました。
そのため、多少お金はかかりますが、
”このままずっと不安を感じたままなのは
精神的にも非常に良くない”と自分で考え、
”気になる箇所は全て検査”して、
”シロ”であることを全部確認してきました。
これは非常に大きな効果があり、
精神的には確実に落ち着きましたし、
動悸的なものは、検査した数日後に完全に
気にならなくなりました。
この点からも、明らかに”精神的なもの”が
影響していたのでしょう。
私が”不安”を取り除くために受けた検査は、
目の検査はもちろん、
脳は眼科の先生は”どっちでも”みたいな感じでしたが
自発的にCTもMRIも受けておきました。
耳鳴りの症状は耳鼻科で、
そして動悸は、心電図などの検査で
それぞれ「異常なし」を確認しました。
また、血圧も急上昇
(これも結局精神的なものだったようで、薬も飲まず
最近は安定してむしろ低いぐらいの血圧に戻っています)
していたのですが、これに関しても血液検査などを行い
異常がないことを確認しました
※いずれも各科の医師の診察を受けた上で検査を受けました。
確かにお金はある程度かかってしまいますが
”この行動”は、非常に強い心の支えになり、
結果的に立ち直るために”かなり役立った”ことだったので、
もしも、ビジュアルスノウ関連で不安に感じている個所があれば、
時間・お金が許すのであれば”検査”してしまった方が良いです。
”異常なし”となれば、そこには異常はないのです。
それでも安心できない!という人もいるかもしれませんが
私の場合は、実体験として”とても強い安心感”に繋がり、
それが立ち直りの大きな一歩になりました。
人間は一人ひとり考え方も感じ方も違いますので
一概には言えませんが、一つの参考になればと思います。
相性の合う医師を見つける
ビジュアルスノウは対症療法が中心となります。
私の場合は内科系の診療所で経過観察をして頂いていますし、
「ある程度症状を理解してくれる先生」と巡り合うことも
非常に大切です。
これは、最初の検査などを除けば、眼科に限った話ではなく、
”自分と相性の合う先生”を見つけることが
大事であると思います。
最初は「目に異常がないこと」を確認することは
非常に大切なことですが、
そのあとに関しては、色々な相性面などから
診察する病院や頻度などを考えてみても良いかと思います。
”話を聞いて、一定の理解を示してくれる先生”との出会いは、
本当に大きな支えになるはずですし、私の場合はなりました。
対症療法を続け、時の経過を待つ
ビジュアルスノウは、時間の経過とともに
かなり「慣れて」きます。
そして、症状もある程度安定する傾向にあるものなので、
(私の場合も2年目以降は症状は横ばいな感じです)
最初は非常につらいとは思いますが、↑のようなことを
意識しつつ、あとは”時の経過”を待つことです。
辛い部分に関しては積極的に診察を受け、
必要であれば対症療法を受けつつ、時の経過を待ちましょう。
高い確率で「だんだんと慣れてくる」はずです。
私の場合も残念ながら症状は続いてはいますが
最初に比べると「かなり」慣れました。
精神的には今は全く問題がなく、
ビジュアルスノウ自体と上手く付き合うことが
出来ている状態です。
もちろん、治ることが一番ではありますが、
ある程度「慣れる」ことでも相当楽になるので
”それまでの期間”どうしのぐか、ということが
非常に大切になるかと、自分の経験上は思います。
まとめ
とにかく発症直後が、本当に辛いです。
↑は、実際に私が通ってきた道を元に
書いたものなので、
全ての皆さんが同じ状況になるわけではありませんが、
参考にしていただければ、と思います。
本当に毎日悩んでいたあの頃から、
今、ここまで回復することができたのは、
不幸中の幸いであったと、
私自身思います。
とにかく”最初の1年”
ここを、いかに落ち込まずに過ごせるか…が
大切になってきます。
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