BUT検査とは?ドライアイ検査の一つで涙の質を調べるための検査!

BUT検査という検査をご存じでしょうか。
BUT(Break Up Time)
目の表面の涙の膜が壊れるまでの時間を調べる検査で、
「涙の質」を調べるために行われる検査です。

BUT測定とも言われることがあります。

ドライアイの疑いがある際に行われる検査で、
痛みなどはありませんが、検査と聞くと
身構えてしまう人もいるかと思います。

こちらでは、そんなBUT検査の手順や
検査で分かることをご説明していきます。

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どんな検査なの?

目の表面の涙の膜が壊れるまでの時間を測定するための
検査となっており、ドライアイの疑いがある際に
涙の質を調べる為、この検査が行われます。

涙の量は充分に出ていても、涙の質が原因で
ドライアイになってしまうこともあります。
そのため、涙の量を測定するための「シルマーテスト」などの
検査だけではなく、ドライアイの疑いがある場合には
こちらの検査も一緒に行われる場合があります。

なお、ドライアイとは目の涙の質が変異したり、
少なくなったりすることにより、目が乾き、色々な目の不快な
症状を引き起こしてしまう症状のことです。
ドライアイについての詳細はこちらでご覧ください)

また、シルマーテストとは、涙の量を測定するための検査で、
ドライアイ検査の代表的な検査となっています
シルマーテストの詳細はこちらをご覧ください)

どのような部分を見るの?

涙の質を確認するための検査、と言われてもイマイチピンと
来ないとは思います。
通常、人間は瞬きした直後に、涙の膜が、角膜表面を覆っているのですが
これが、時間が経過すると徐々に涙の膜が壊れて、角膜が露出してしまう
部分が増えていきます。
この、涙の膜が壊れるまでの時間を見るのが、BUT検査になります。

ドライアイは、涙の量が正常でも、
涙の質に問題がある場合、発症する可能性があります。
そんな大事な「涙の質」を確認するのが、この検査、ということです。

どのような場合にこの検査が行われるのかと言うと、
”ドライアイの疑いがあるとき”になりますね。
通常、ドライアイの疑いが無い時には、行わない検査です。
(眼圧検査などのように眼科に行くたびに実施するような
検査ではありません)

前述したドライアイの検査、シルマーテストなどと
組み合わせて、この検査が行われることも多いです。
特に苦痛などはない検査なので、その点は安心して下さい。

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どのように検査するの?

BUT検査は、どのように検査するのでしょうか。
検査方法としては、それほど難しいものではありません。

検査の際には、まず、涙の色を染めるための
染色液を点眼します。
染色液を点眼後に、瞬きをせずに、涙の膜が壊れるまでの
時間を測定します。

検査としてはそれだけで終わるので、
特別痛みがあったり、苦痛があったりするわけではありません。
また、染色液を点眼しますが、
眼底検査などの際に点眼する散瞳薬とは異なり、
特に視界に変化が現れるわけではないので、
その点に関しても、安心して良いかと思います。

ただ、検査後しばらくは、染色液で涙の色を染めているので
色のついた涙が出ます。
ただし、これは目に全く影響はありませんし、
自然と元に戻りますから、不安に思ったりする必要はありません。
特に何もしなくても大丈夫ですから、安心しましょう!

検査結果はどうなるの?

検査結果はその場で判断されます。
特に長い時間待たされたりだとか、そういうことはありません。
検査の基準としては、5秒以下で涙の膜が破壊されてしまった場合に
関しては、ドライアイの疑いあり、とされます。

その他の検査や出ている症状などから判断して
眼科の先生がドライアイであるかどうかの判断を下します。

なお、正常状態のBUT値は、10秒以上とされていますので、
その間に涙の膜が破壊される場合は、
ドライアイということにはなりませんが、
注意、ということにはなるかと思います。

検査結果も踏まえた眼科の先生のお話をしっかりと
確認しておくようにしましょう!

ドライアイだと判断されたら…?

もしも、BUT検査やシルマーテストの結果から
ドライアイだと判断されたら、治療を行っていく必要があります。
ドライアイそのものは目の不快感などを中心とする症状では
ありますが、そのまま放置しておくことで、角膜などに傷をつけてしまい、
結果的に他の病気へと繋がってしまう可能性も否定のできない病気です。

あまり辛くないからいいや、と投げ出してしまうことなく、
しっかりと眼科医の指導の下、治療を進めていくことが
大切になります。
なお、市販でドライアイ用の目薬もありますが、
あれらはドライアイを根本的に治療するものではありません。
そのため、ドライアイの診断を受けた場合は
眼科で適切な治療を受けることが望ましいです。

まとめ

BUT検査自体は、怖がるようなものではありませんし、
時間も、苦痛もそれほどかからない検査なので、
簡単に行うことができます。
染色液についても、気にするようなことではありません。

ただ、この検査一つでドライアイの診断は難しいので、
シルマーテストなどの他の検査も一緒に行われた上で
結果が判断される、というかたちになるかと思います。

ドライアイになってしまうと、治療に時間がかかる場合もありますが、
放置していても、良い事はないので、しっかりと治療していく
ことをおすすめします。
油断していると、大きな目の病気に繋がってしまう
可能性もありますから、注意が必要な病気の一つです!

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