小雪症候群とは?目の前にツブツブが見える!原因と治療法を解説!

小雪症候群(こゆきしょうこうぐん)と呼ばれる目の病気・・・
これは、知名度が低く、治療方法も確立されていない
とても難しい病気です。

ビジュアルスノウ、雪視症(ゆきししょう)などとも
呼ばれることもあり、
私自身もこの症状に苦しまされています。

こちらでは、この小雪症候群について解説していきます。
なお、当サイトでは主に「ビジュアルスノウ」の呼び方を
用いていますが、
”小雪症候群”の名前で情報を探している方もいると思いますので、
こちらの記事では「小雪症候群」として書いて行きます。

小雪症候群=ビジュアルスノウ=雪視症。
基本的には、全て同じものだと思って下さい。

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どのような病気なの?

視界に見えるはずのない無数のツブツブが見えてしまう、
という症状になります。
そのツブツブが砂嵐や小雪のように見えるために
「小雪症候群」という名前がつけられたのだと思います。

正式な呼び方については、はっきりしませんが、
海外などでの論文ではビジュアルスノウとされており、
現時点ではこの呼び方が一番一般的のように思います
(実際にネットで検索しても、ビジュアルスノウが一番情報が出てきます)

小雪症候群の症状・治療法などについてこちらの記事でもまとめておきますが、
より詳しく知りたい方は
ビジュアルスノウとは?の記事のほうをご覧下さい。
上記記事では”ビジュアルスノウ”と表記していますが
小雪症候群のことなので、読み替えて頂ければ、と思います。

本記事でも、同じような内容になりますが、
小雪症候群についてお話して行きます。

原因は?

小雪症候群の原因としては、はっきりと特定されているわけではありません。
しかしながら「目」自体の問題ではなく、
眼科などで検査を行っても基本的には何も発見されません。
また、脳にも大きな異常はなく、CTやMRI検査などを行ったところで
何も発見されない、というのがこの”小雪症候群”になります。

原因として言われているのは「脳の一部活動」による影響ですね。
まだ具体的に解明されているわけではないですが

・脳の一部分の働きによるもの(活発に働きすぎている?)
・血流などの問題
・てんかんや偏頭痛などとの関わりが深い?
・セロトニン不足
・精神的なストレスなどによる要因

このあたりが原因として囁かれています。

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症状はどんなもの?

小雪症候群の主な症状としては
「ノイズ」が見えることです。
視界の全体に砂嵐、小雪のようなものが見えてしまい、
時に、目を瞑ってもそれが見えてしまうという状態で、
ツブツブが常に視界に見えるために
非常に精神的にも負担になる症状がメインの症状です。

また、小雪症候群には併発症状も多く、
飛蚊症、光視症、耳鳴り、偏頭痛、
ブルーフィールド内視現象の悪化、残像が残りやすくなってしまう詳細はこちら)、
精神的不安、うつ状態、離人感、夜間の視覚障害
などが現れることもあります。

併発症状として出やすいものに関しての詳細は下記をご覧下さい。

光視症(こうししょう)
暗いところでも、光が見える症状。網膜剥離の前兆であることも。

ブルーフィールド内視現象
青空を見ると、ツブツブが見える症状。病気ではありませんが、悪化する可能性があります

飛蚊症(ひぶんしょう)
目に黒い虫のような浮遊物が見えてしまう症状です。

ただし、いずれの場合も目や耳に異常があるわけではなく、
どこで検査しても”原因不明”だったり
”自律神経失調症”として片付けられてしまうことが
多いのも特徴ですね。

検査方法はどのようなものがあるの?

小雪症候群自体に検査方法はありません。
目に砂嵐のようなものが見えた場合、まずは眼科を受診することが
望ましいです。
そこで、眼底検査などを行うことになると思いますが、
本当に小雪症候群であれば、異常は見つかりません。
この病気は一般的に知名度も低いため、
「眼精疲労」だとか「飛蚊症」と診断されることも多いです。

次に、小雪症候群でしておきたい検査としては
脳の検査ですね。
目に異常がないとなると、脳の検査を勧められるケースも多く、
この場合は、CT検査やMRI検査を行うことになります。

どの検査も痛みなどはありませんので、
その点に関しては安心して下さい。

なお、小雪症候群である場合、CT検査やMRI検査でも
何の異常も発見はされません。
脳の精密な検査をすると、ごく一部で普通とは違う数値を
発見できる場合もあるようですが、そこまでする必要があるかどうかは
なんとも言えません。

基本的に目と脳の基本検査を行って異常なし、となれば
小雪症候群である可能性も高い、とそういうことになります。

ただ、眼科などで「小雪症候群です」だとか
「ビジュアルスノウです」だとか、診断を貰うことは
なかなか難しく、そもそも認知されていないこともあるので
単なる眼精疲労や自律神経失調症扱いになってしまうことも
少なくはありません。

小雪症候群の治療方法は?

小雪症候群と呼ばれる病気の治療方法は
現在は確立されていません。
ビジュアルスノウ(小雪症候群)の治療法として
海外の論文で、ラミクタール(てんかんの薬)により
治癒したという症例もあるようですが、
これも、副作用などのリスクがある上、まだまだ確実でないため
なんとも言えないのが現状です。

海外を中心に、研究は進んでいるようですから
今後に期待、ということになるのでしょうか。
「治せない」ではなく、「不明」なので、
希望としては残されているとは思います。

ビジュアルスノウ治療方法まとめの記事のほうに
現時点で言われている詳細な治療方法をまとめておきましたが
こちらでも、簡単にご紹介しておくと、

・てんかん薬を用いて治療を行う
・偏頭痛と同じ要領での治療を行う
・精神的な治療(ストレスなどを緩和)をし、症状改善を図る。
・セロトニン摂取による改善報告が一部であり?
・血流改善
・規則正しい生活を行い、目への負担を極力無くす

などが挙げられています。
が、いずれも「効果があるかも?」というレベルであり、
実際に試しても効果が出ないこともあります。
治療に関しては眼科医や、そのほか、小雪症候群について
理解してくれる先生を見つけて、
そういった先生のもと、治療を進めていくことができるのが
一番であるかと思います。

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この病気かな?と思った場合はどうすればいいの?

基本的に、根本的な治療は難しい病気ですが
「失明」の危険性はほぼないとされています。
そのため、経過観察ということにはなるのですが、
小雪症候群の症状が出てきた場合、下記のことは確認しておいてください

①目に異常がないかを確認
いきなり「小雪症候群だな」と素人判断で決め付けてしまうのは
非常に危険です。まずは眼科などで検査を受けて、
目に病気がないことを確認することが大切です。

②脳に異常がないかを確認
目に異常がなかった場合、次は脳の検査です。
脳神経外科などで、CT、もしくはMRIの検査を受けて
脳腫瘍や脳梗塞などの病気が隠れていないかを確認して下さい。

この2つは絶対に行って下さい。
目、あるいは脳の他の病気が隠れていた場合、
放置しておくと大変なことになってしまいます。
この2つは最低限確認しておくと良いでしょう。
どちらでも何も見つからない場合に、
初めて小雪症候群やビジュアルスノウを疑うべきです。

また、小雪症候群の併発症状として多いといわれている
「耳鳴り」がある場合は、耳鼻科で検査も行いましょう。

まとめ

小雪症候群は知名度が低く、治療方法も見つかっていないので
非常に厄介な症状であるのは事実です。
私も、小雪症候群の症状が出てしまい、今も治っていません。
長い間、付き合っていくことになるのだと思います。

当サイトでは「ビジュアルスノウ」の呼び名で
主にご案内しています。
ビジュアルスノウについては、他の症状以上に
力を入れて認知拡大と治療方法の模索をしていきたいと
思いますので、症状にお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。

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