後天性色覚異常とは?後から生じる色覚の異常!原因と治療法は?

病気・症状

色覚異常(しきかくいじょう)とは、
自分の目で見える色が、
通常、多くの人に見えている色とは異なる色に
見えている状態を言います。

その中でも後天性色覚異常(こうてんせいしきかくいじょう)は
生まれつきのものではなく、
最初は普通に見えていたのに、何らかの原因で
色の見え方が変わってしまった、という状態になります。

こちらの原因は治療方法、検査方法などについて
それぞれ解説をしていきたいと思います。

なお、先天性のものについては
先天性色覚異常とは?の記事の方で解説しています。
”生まれつき”の色覚異常の場合は、こちらの方を確認してみてください。

先天性と後天性の違い

先天性と後天性の色覚異常。
その違いは何か。

先天性は生まれつきのもの、
後天性は、生れた時には正常だったのにも関わらず
何らかの原因で異常が発生してしまった、というものです。

この2つでは症状が違うほか、
原因も全く異なります。

まず、原因としては、先天性の場合は遺伝的な問題ですが、
後天性の場合は加齢や目の怪我・病気など、色々な原因が存在しており、
場合によっては、治療を行った方が良いものも存在します。

また、症状にも違いがあり、
先天性とは違い、後天性の場合は視力障害が発生したり、
片目のみ(先天性の場合は基本的に両目に生じる)だったりと
違いがあります。

どちらかと言えば”後から色の見え方が変わる”という場合の方が
危険な原因が隠れている場合もあるために
注意が必要です。
先天性の場合に関しては日常生活に支障がなければ
特に大きな治療を行ったりする必要は基本的にはありません。

後天性の原因は?

では、後天性の色覚異常になってしまう
原因は何なのでしょうか。
原因としては、一つではなく、いくつかの原因が
考えられます。

・加齢
まずは加齢によるもの。
これは、どうすることもできません。
人間、誰しも年老いるものです。
加齢によって全員が色覚異常になるわけではありませんが、
色覚に異変が生じる人がいるのも事実です。

・他の病気によるもの
何らかの目の病気によって、色覚に異常が
生じてしまうこともあります。
この場合に関しては、その原因となっている病気を
突き止めて治療を行う必要があります

・外傷などによるもの
目を怪我してしまった際の何らかのダメージが
原因となっている場合。
この場合も、目の検査を行って治療を行う必要があります

・精神的なもの
精神的なことが原因で視力が落ちたり、
目の見え方に異変を生じたりすることもあります。
この場合に関しては、精神的な負担になっている原因を
突き止めて、その原因を取り除く必要があります。

このように多数の原因が考えられます。
後天性の場合は、それが経過観察で良いものなのか
何か病気が隠れているかどうかを確かめなくてはいけません。

症状はどんな症状?

症状の基本は、先天性と同じく
「色が他の人とは違って見える」ということになりますね。
ただし、先天性の場合は両眼に発生するのに対して、
この後天性の場合は片眼のみに発生する場合もあります。

また、先天性とは異なり、下記のような
症状が現れる場合もあるのが、後天性の特徴の一つと言えます。

・視力の低下
・視野に関係する異常

これらを伴っている場合、放置しておくと
重大な結果を招く可能性もありますから、必ず、放置することなく、
原因を突き止めて治療の必要があれば、治療を行いましょう。

なお、先天性色覚異常の場合は
基本的に症状がそれ以上悪化するようなケースは
少ないのですが、
後天性の場合は”原因”の治療を行わない限り、
色覚異常が進行する可能性もあります。
そのため、しっかりとした検査を行うことが大切になります。

異常を感じたら?

色の見え方がおかしいな?と感じた場合に関しては、
しばらく様子を見てみても良いですが
症状が改善しない場合、症状が悪化している場合などに
関しては、しっかりと検査を受けて、原因を突き止めることが大切です。

また、それが「先天性」なのか「後天性」なのかも大切です。
例えば、先天性の場合でも、自分にとっては生まれたときから
その見え方なわけですから「それがふつう」であり、
誰かに指摘されるまでは気づきません。
一方、後天性の場合は、自分で「あれ?見え方が変わった?」と
ある程度自覚できるはずです。

後天性の場合は、一度検査を受けて
何か病気が隠れてないかどうかを確認することは
大切なことであると思います。

検査方法はいろいろ!

色覚異常の検査方法は色々と存在しており、
その病院の設備や、先生の判断によって
適切な検査方法が選ばれます。

検査方法は複数種類ありますが、
どの検査が行われた場合でも、
基本的に痛みを伴ったりだとか
そういうことはないので、その点に
関しては安心しても良いかと思います。

また、後天性の場合は、色覚異常が判明した場合、
なぜ色覚異常が起きているのかを確認するために、
さらに別の検査が行われる可能性もあります。

検査について簡単に説明しておきます。

・色覚検査表
モザイクの中にある数字を読み取る検査です。
見て、答えるだけなので、検査自体は簡単です。

・色相配列検査
15色のパネルを基本色に近い順番に
並べ替えていく検査です。これも、検査自体は単純です
色相配列検査の詳細はこちら

・ランタンテスト
・アノマロスコープ
特殊な機器を使った検査です。
こちらの検査はそれほど普及しておらず、
行われるケースは少ないですが、行われたとしても
指示通りにやっていれば、難しい検査ではありません。

検査の種類としては基本的にこの4種類になりますね。
多くの場合は色覚検査表か
色相配列検査になるかと思います。
いずれの検査を行うかは眼科の先生が適切に判断して
決定するので、指定された検査を受けるようにすれば
大丈夫です。
どの検査も検査前にしっかりと説明があると思いますし、
不安に思う必要はありません。

治療方法は?

後天性色覚異常の治療方法は原因となっているものによって
異なるかたちになります。
例えば、単純に加齢によるもので、検査などを行っても
他の病気が見つからないのであれば、
特に心配する必要はありませんし、
病気を起因とするものでない場合、
基本的に色覚異常を治療する方法は現在のところありません。
日常生活に支障が出るような場合に関しては
補正レンズがなどを使用することになります。

一方で、何らかの病気が原因になっている場合や
精神的なストレス・不安などが原因になっている場合に関しては
その治療が優先となります。
色覚異常をもたらしている原因が検査などで判明した場合は
その判明した病気ごとによって治療方法も異なります。
が、根本的な部分を治療することによって
色覚異常が治る可能性もありますので、
何らかの原因が見つかった場合に関しては、
しっかりと治療を進めていくようにしましょう!

なお、放置しておくと、
何らかの病気であった場合、症状が進行してしまう可能性も
充分にありますから、病気なのか、そうでないのか、
この部分はしっかりと調べておいた方が良いのではないかと思います。

まとめ

先天性の色覚異常とは異なり、
後天性の場合は進行する可能性があったり、
別の症状が出てきてしまう可能性もあります。

そのため、”元々その見え方”であれば心配する必要は
あまりありませんが、
以前とは見え方が変わった…
後天性の色覚異常の場合に関しては、
しっかりとその原因を検査などで突き止め、
もしも病気が原因なのであれば、治療をしていくことが
大切になります。

病気が隠れていない場合に関しては
経過観察、というかたちになると思いますが
とりあえずは原因を突き止めておきましょう。