結膜弛緩症とは?結膜が弛緩した状態!ドライアイとの関係も?

結膜弛緩症(けつまくしかんしょう)。
それほど、聞かない病名だとは思いますが、
目の違和感や不快症状などを伴う病気です。

失明だとか、そういったものにまで繋がることは
ありませんが、正しく治療をしないと
ドライアイと同じような症状が出てしまったり、といったことも
あるため、注意が必要な病気です

こちらでは、この病気の
原因、症状、治療法、対処法などを
それぞれまとめていきたいと思います。

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どんな病気なの?

結膜弛緩症は、結膜の部分が弛緩してしまった状態で、
通常、結膜に存在する「ゆるみ」よりもゆるみが強い状態緒に
なってしまっていることです。
ドライアイとの関係も深い病気となっており、
ドライアイと同じような不快症状を発症することもあります。

治療方法などはちゃんと存在していますから、
この病気が疑われる場合は、眼科でしっかりとした
治療を受けることが大切になります。

原因は分かっていない

こちらの病気の原因は何か?
残念ながら、病気の詳細な原因については
分かっていません。
そのため、どのようなことをすると、結膜のゆるみが
強くなってしまうのか、という部分は、まだ未知数、ということになります。

今後、研究が続けば解明されていく可能性もありますね。

現時点では言われていることとしては
「加齢が関係しているのではないか」ということのようです。
また、コンタクトレンズの使用によっても、
使用方法によっては、この病気を招いてしまう可能性が
上がることもあるようです。

が、いずれにせよ、具体的な原因は分かっていない為、
自分自身で完全に予防する、ということが
とても難しい病気なのは確かでしょう。

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どのような症状が起きるのか?

では、結膜弛緩症になってしまうと
どのようなことが起きるのでしょうか。
それを見ていきましょう。
似たような症状の病気などもたくさんありますから
”見極め”が大切になる病気でもあります。

よく言われている症状としては、
・目がゴロゴロする
・目の痛み
・目の異物感や違和感
・目がショボショボする感じ
・結膜下出血を引き起こす(重症時)
・涙があふれ出るような感じになってしまう

と、いう症状になっています。
基本的に、この病気によって失明するだとか、
そういうことではありませんが、
不快症状は、放置しておくと酷くなる一方ですし、
場合によっては別の病気を引き起こしかねないので
注意が必要になります

検査と診断について

結膜弛緩症専用の検査、というものは存在していません。
染色液とブルーライトを使うことで判断ができるようですが
実際のところは、他の病気と勘違いされて
片づけられてしまうことも案外、多いようです。

加齢が原因のひとつ(ではないか、の段階ですが)と
されているために「加齢によるもの」で片付いてしまったり
眼精疲労だとかドライアイだと診断されることも
あるかと思います。
このように、なかなかちゃんと結膜弛緩症だと
診断してもらうのは、なかなか難しい事のようです。

別の病気と勘違いされてしまった場合も、
ただちにこの病気が悪化してしまって、
失明してしまう、とかそういうことはありませんが、
病気に対して有効な治療が出来ないので
いつまでもズルズルと治療が長引き、
しかも症状が改善しない、ということも考えられます。

そのため、眼科の先生の診断が
「ドライアイ」や「眼精疲労」だったとしても、
治らない場合は、もう一度相談してみることも
重要なポイントの一つであるかと思います。

治療方法はどんな方法?

治療方法としては2通りです。
「点眼薬による治療」と
「手術による治療」の2つになりますね。
症状、状態に応じて、医師の方と話し合って、
どちらの治療方法を用いるか、ということを
判断すると良いかと思います。

まず、点眼薬による治療の場合は、
症状に応じて、様々な点眼薬が処方されます。
抗炎症薬や、ヒアルロン酸、目の渇きを潤すものなどが
用いられます。
これで経過観察を行い、症状が改善しない場合は
手術に踏み切る、というような感じになるでしょうか。

手術による治療の場合は、
弛緩結膜を切除し、縫合する形式の手術が行われますが、
レーザーによる手術なども最近では行われており、
どのタイプの手術が行われるかは、眼科や病院の
設備によりますから、眼科の先生の説明を
しっかり聞いて手術を受けるようにしましょう。
いずれの場合も、点眼による麻酔などをするので、
それほど大きな苦しみはなく、
手術時間は切除、縫合の形式の場合でも数十分程度と言われています、

後遺症などもほぼ残ることはなく
一時的な出血、異物感、違和感などは出る場合もあるようですが、
それほどリスクの高いものではないようですね。

このように、2つの治療法があります。
点眼に関してはあくまでも症状を抑えるための治療で、
仮に1回落ち着いても、再発する恐れはぬぐえません。
手術に関しては、一度手術さえしてしまえば、
再発する可能性は低い、とのことですし、
目の周りの見た目が大きく変わってしまう!
なんてこともないみたいですから、その点は
あまり心配しなくても大丈夫だと思います。

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放置しておくとどうなる?

この病気を放置しておくとどうなってしまうのか。
基本的に失明までたどり着くような病気ではありませんが、
目の不快感か涙の関係の症状が悪化すればするほど、
体感的には、かなりつらくなってくると思います。

また、重症化した場合、
結膜下出血(詳しくはこちら)を引き起こす
可能性などもあります。
これ自体は基本的には自然治癒するものですが、
この病気を放置していることにより結膜下出血を何度も繰り返してしまい、
目が真っ赤になっていることが多くなってしまう!
なんていうことも考えられます。

失明の可能性は限りなく低いとは言え、やはり、目の症状を
放置しておく、ということはよくないことですし、
危険行為でもあります。
上のような症状が出てきた場合に関しては
やはりまずは眼科を訪れて、しっかりと検査などを
行った方が良いでしょう。

初期の症状だけでは、
素人判断で結膜弛緩症か、他の病気か、
それとも何ともないのか、を判断することは
非常に難しいのも事実です。
しっかりと検査を受けて何か病気があるなら、
しっかりと治療するようにしましょう。

ドライアイとの関係

この病気は、ドライアイとの関係も深く、
涙が本当に必要な場所に行き渡らずに、この病気が
ドライアイを引き起こしてしまったり、
ドライアイと誤診されてしまったり、
また、二つを併発してしまうようなことも
あるようです。

二つは、それぞれ別の症状ではありますが、
密接に関係している、ということになりますね。

ドライアイだと診断されてしまうことも多く、
この病気は見落とされてしまったりすることも
あるようです。
そういったことも、覚えておくと良いかもしれません。

なお、2つの症状を併発している場合は
眼科の先生の素、正しい知識で
点眼薬を利用していく必要があります。
くれぐれも独断で色々な種類の点眼薬を使わないようにしましょう。

まとめ

正しく治療を行えば完治することも出来る病気ですし、
失明に繋がるようなものではありません。
しかしながら、正しく診断してもらう、という点においては
なかなか難しい病気でもあるので、
その点は注意したいところです。

ドライアイや眼精疲労だと診断されてしまい、
適切な治療が行われないままだと症状が
改善せずに、長期苦しむことになります。

もちろん、眼科の先生も悪気があるわけではありませんが、
自分でも「怪しいな?」と思ったら決め付けるような感じは
よくないですが、相談してみるのは良いことだと思います。

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