閃輝暗点(せんきあんてん)とは、
突然、目の前にギザギザとした光が見えてしまい、
それが目を瞑っても消えずに、
数分~数十分ずっとの負ってしまう、という症状です。
時間経過と共にこの光は自然に消失しますが、
今度は光が消えた後に頭痛(片頭痛)を引き起こすのが
一般的な病気です
(閃輝暗点については詳しくはこちらをご覧ください)
この閃輝暗点、頭痛があるタイプと、頭痛がないタイプがあり、
よく「頭痛が無い場合は脳梗塞などの可能性もあります」などと
書かれていることもあります。
この書き方は誤解を招く書き方で、
頭痛がない=危険みたいな雰囲気になってしまいがちですが、
実際は”稀に”そういう可能性がある、というだけで
頭痛がなくても、何の病因も無い場合も多いです。
そして「頭痛があれば片頭痛だから安心だ」というようにも
読めてしまうかと、思いますが、そうではありません。
「頭痛がある場合でも危険」ということは
覚えて置いた方が良いでしょう。
頭痛があっても安心ではない!
閃輝暗点は頭痛がある場合は、片頭痛(これもとてもつらいですが)が原因なので
大丈夫、みたいな誤解を招きかねませんが、
そうではありません。
頭痛がある場合でも閃輝暗点の症状が出た場合は
確実に安全とは限りませんです。
どのような点が危険なのか。
単刀直入に言ってしまえば
「目の危険」と「脳の危険」です。
閃輝暗点が出ている時点で、そういう危険がある、ということは
覚えておかなくてはなりません。
多くの場合、片頭痛の前触れか、もしくは原因不明の
閃輝暗点である場合が多く、大きな病気に
結びつく可能性は低いのですが、
それでも、そういう可能性は”稀に”あるということは
覚えておかなくてはなりません。
「閃輝暗点」が出てしまった時点で、
頭痛があっても、なくても念のため
上記の2つについて、検査を受けて病気が無いか
調べておくのが確実な方法です
最初に1回だけで、その後、閃輝暗点が続いたりしなければ、
しばらく様子を見ても、良いと思いますが
繰り返す様だったり、どんどんひどくなっていくようであれば、
やはり、対処は考えなくてはならないでしょう。
目の危険とは?
まず、目の危険の方から。
閃輝暗点そのものであれば、眼球事態の異常ではなく脳の異常なので、
特に気にする必要はないのですが、
そもそも、それが”確実に閃輝暗点だったのか”と言う部分は
謎であると思います。
仮に頭痛が出たとしても、100パーセント閃輝暗点かと言われれば、
そうではありません。
光視症と呼ばれる、暗い所で光が見えてしまう別の病気もあります。
見え方が明らかに違いますが、
初めて経験する場合、案外勘違いする場合も多いのではないでしょうか。
そのため、閃輝暗点が出たらまず眼科を受診しておくことを
おすすめします。
そこで、眼底検査などを行うことになると思います。
この検査で異常がなければ、目の方は安心しても良いと思いますが、
とりあえず検査を行うことは大切なことです
もしも、光視症のほうだった場合、
生理的な問題(特に治療の必要がない)の可能性もありますが
稀に”網膜剥離”(失明する可能性も)の症状の一つとして
出ていることもありますから、
念のため目の方の検査はしておいた方が良いかと思います。
脳の危険とは?
頭痛があれば、脳の方は大丈夫なのかどうか、
と言われれば決してそうではありません。
稀に脳梗塞・脳腫瘍などの危険な病気が
引き金になっているケースはありますし、
それは片頭痛が出ていても、可能性は0ではありません。
また、その頭痛が本当に片頭痛なのかどうか、
という点も念のため調べておいた方が良いでしょう。
片頭痛を持っていると脳梗塞などに繋がりやすいとも
言われていますし、
閃輝暗点の症状が出た場合は、念のため
脳に関しても調べておいた方がベストです。
閃輝暗点が出て頭痛なしの場合は稀に脳梗塞などの
可能性があります、
ではなく、閃輝暗点が出ている場合は”稀に”ではありますが
頭痛ありであっても、なしであっても、
そういう可能性は0ではない、ということは覚えておいた方が良いでしょう。
1回だけだったりする場合、そんなに深刻に
考える必要もありませんが、
頭痛がある場合でも、閃輝暗点を何度も何度も繰り返すようであれば
の脳神経外科などで、CT・MRIの検査を受けるように
した方が良いかと思います。
何事も無ければそれで良いですが
何かある場合は、早期発見することによって
その後の治療が有利になります。
くれぐれも”頭痛があるから”片頭痛の前触れとして
出ているだけで、安全なんだ!と思い込んでしまうことは
やめた方が良いかと思います。
症状が続くなら、頭痛ありでも、頭痛なしでも、検査。
これが鉄則です。
まとめ
閃輝暗点は、頭痛あり、頭痛なし共に、
念のため目と脳の検査を受けておいた方が
一番良いかとは思います。
特に、繰り返す場合、どんどん頻度が増えている場合に
関しては、検査を受けた方が良いでしょう。
頭痛があるからと言って、完全には
安心できない、ということは
頭に入れておいた方が良いと思います。
また、一方で”頭痛なしの閃輝暗点”が
特別危険だというわけでもありません
(頭痛なしの閃輝暗点は危険なのか?の記事で詳しく解説しています)
私も、頭痛なしの閃輝暗点が出ましたが検査の結果、
特に異常はありませんでした。
頭痛有でも、なしでも症状を繰り返したり
悪化する場合は、検査しましょう!
ということを覚えておくと良いかと思います!