閃輝暗点で失明することはあるの?ギラギラで見えなくなることは…?

閃輝暗点(せんきあんてん)は視界に突然
ギラギラ、ギザギザした光が出現し、
それがしばらく続く、という症状です。

私も経験がありますが
本当に突然、焼付くような光が見えて
それがしばらく目をつぶっても見えるような
状態になりますから、何も知らないと
非常に焦ると思いますし
知っていても初めて経験する際には
驚くと思います。

”このまま見えなくなってしまうのではないか”
などという不安を抱いてしまう方もいるのではないでしょうか。

では、この閃輝暗点が
失明につながる可能性があるのかどうか、
その点についてお話していきます

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そもそも目が原因ではない

まず、それが本当に”閃輝暗点”なのであれば、
原因は目ではありません。

閃輝暗点と勘違いしてしまいそうな病気も
ありますから、本当に閃輝暗点なのかどうかは
しっかり調べる必要がありますが
もしも仮に閃輝暗点であるのだとすれば、
原因は”目”ではなく、”脳”にあります。

見え方に症状が出るので
ついつい目の異常だと思ってしまいますが
実際のところは目ではなく脳の方で
何らかの異常が起きていて
閃輝暗点の症状が出てくるのです。

実際に、閃輝暗点の症状が出た後に
頭痛(片頭痛)が起きるケースが多く
片頭痛の前兆現象とも言われているのが
この閃輝暗点と呼ばれる症状になります。

そのため、この症状が出ていても
目そのものに何か大きな病気が
発生しているわけではないのです

閃輝暗点まとめの記事の方に
詳しい情報をまとめてあります。こちらでは
閃輝暗点で「失明」の危険性はあるのかどうか、
という点について、お話をしていきたいと思います。

失明の危険性はあるの?

閃輝暗点そのもので失明の危険性は
あるのかどうか。
これは、閃輝暗点だけで、
脳などに他の病気が無ければ、
基本的には心配ないかと思います。

ただし、片頭痛の前兆として出ている場合や
検査しても異常が見つからな場合は良いのですが
脳梗塞や脳腫瘍などが原因となって
この症状が出現している可能性も
否定はできませんから、
失明よりも、そっちを心配した方が良いかと思います。

脳梗塞や脳腫瘍などによって
場合によっては突然視力を失ったり
する可能性はあります。
もしも、脳に病気がある場合は
注意しなくてはいけない、ということになりますね。

ただ、上でも書いたように
片頭痛持ちで、その前兆として閃輝暗点が出ている場合や
頭痛はないけれど、検査をしても
特に異常はなかった、という場合に関しては
失明につながることはありませんから
その点は安心しても良いかと思います。

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視力に影響が出ることは?

閃輝暗点そのものが視力に影響を
与えたりすることはありません。
先ほども書いたように、閃輝暗点は脳の方を
起因とするものですから、
基本的に閃輝暗点そのものが原因となって
失明することも無ければ
視力が落ちたり、視野が欠けたりすることもありません。

もしも仮にそのような症状が出ているのであれば、
閃輝暗点の原因となっている何か大きな病気が
脳に隠れている可能性もありますし
目の病気が別に潜んでいたり、
そもそも閃輝暗点ではなかったりする可能性も
考えられます。

閃輝暗点自体の専門となるのは
脳神経外科になると思いますが、
もしも自分で判別がつかない場合に関しては
眼科を受診し
(当然、眼科の先生も閃輝暗点のことはご存じです)
検査を行って、他の病気ではないかどうか、という点は
しっかりと確認をしておいた方が良いでしょう。

大事なことは…

閃輝暗点の症状が出たら大事なことは
「脳に異常がないかどうか」を確認することになると思います。

ストレスや片頭痛の前兆、疲れからも
出ることがありますから
過剰に心配する必要はないのですが
何度も繰り返したりする場合や
症状があまりにも酷かった場合などに関しては
しっかりと脳神経外科などを受診して
閃輝暗点が何が原因で起きているのかどうか
しっかり調べておくと良いでしょう。

万が一、脳梗塞や脳腫瘍などが原因であった場合は
放置しておくことで命に関わるような事態になってしまう
可能性も十分にありますし
厳重な注意が必要になります。

閃輝暗点のあとに片頭痛が起きている場合もそうですし
片頭痛などが何も起きない場合もそうですが
しっかりと原因を突き止めておくことは
大事なことになるのです。
脳神経外科などを受診し、先生が必要だと判断すれば
CT検査やMRI検査で脳の状態を
見て下さると思います。

その検査結果で腫瘍だとか
そういったものが無ければひとまず
心配する必要はありません。
頭痛などが酷い場合に関しては、
内服薬などの治療を行うことになると思いますが
頭痛などが無い場合に関しては
経過観察を行い、
閃輝暗点が悪化したりしないようであれば
そのまま生活していて問題ありません。
失明に関しても、これまで書いてきた通り
脳に大きな病気が隠れていない限り
心配する必要はないでしょう。

光視症と間違えないように注意

光視症(こうししょう)という病気も存在します。
こちらは、閃輝暗点とは見え方が全然違うのですが
同じく「目に光が見える」という症状であり、
最初は判別がつきにくいかもしれません。

閃輝暗点とは違い、
光視症の方は目の方に原因の
潜んでいる病気となりますね。

私自身は、2つとも経験したことがあり、
この2つの違いがはっきりと分かるので良いのですが
経験したことがなければ
イマイチ閃輝暗点なのか、光視症なのか
分からない、ということもあると思います。

そして、この光視症に関して言うと、
これも、「失明」の可能性は0ではありません。
光視症自体が失明を招くわけでは
ないのですが、網膜剥離(もうまくはくり)と言う、
失明に至る可能性のある病気の
症状のひとつとして光視症が、出ることがあります。

網膜剥離に関して言えば、
放置しておくと最終的に失明に居たりますから
しっかりと治療を行わなくてはいけません。
光視症が出た=網膜剥離、というわけではなく
大抵はストレスや疲労などが原因で、
心配する必要はありません。

ただ、光視症が出ている以上、
網膜剥離が起きている可能性は
0ではありません。
網膜剥離は誰にだって起こりえることです。
そのため、光視症が疑われる場合は、
一度眼科で検査を受けておいた方が良いでしょう。

閃輝暗点と光視症。
見え方は大きく違うものにはなりますが
どちらも”光が見える”症状であることに違いはないために
両方経験しない限り、なかなか自己判断は
難しいものです。

光視症については別記事で
詳しく解説していますが、
自分が閃輝暗点なのか、光視症なのか知ることは大事です。

どちらも直接的に失明するものではないですが
閃輝暗点の場合は「脳に病気がないかどうか」
光視症の場合は「目に網膜剥離などの病気がないかどうか」
これをしっかりと確認する、ということは
とても大事なことになります。

見分けがつかない場合に関しては
最初は眼科に行き、目に異常がないか確かめてから
先生が閃輝暗点の疑いがある場合は
教えてくれるかと思います。

まとめ

閃輝暗点自体が直接の失明の原因になることはありません。
あるとすれば、確率としてはかなり低い確率ではあるのですが
脳の病気(脳腫瘍や脳梗塞など)が隠れていて
それが原因で視力が大幅に低下したり、視野が欠けたりすることに
なります。

閃輝暗点全体の割合から言えば、そのような病気である確率は
ごくわずかであり、基本は失明の心配はしなくて良いですが
可能性は”0”ではないということは覚えておかなくてはいけません。

ネットでどんなに調べても”確実な答え”は出てきませんから
不安な場合はやはり検査を受ける、ということしか
ない、というのも事実です。

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