ビジュアルスノウは脳や神経系統から
出て来る症状であると言われており、
少なくとも「目」そのものに原因がある、というわけではない、
ということが分かっています。
しかしながら、
”既にビジュアルスノウ”だと分かっている場合はともかく
”ビジュアルスノウかな？と思った時点”では、
まずは眼科に足を運ぶことをおすすめします。
私自身も実際に、最初は眼科に足を運びました。
その理由を、実際の経験談なども踏まえて
詳しく解説していきます。
最初は眼科の診察も受けるべき
ビジュアルスノウかな？と思った場合は、
（既に診断を受けている場合などは除く）
脳関係だけではなく、眼科の診察を受けるべきです。
その理由としては色々あるのですが
（理由は後述）
ビジュアルスノウかな？と思って
脳や神経系統の病院”だけ”に足を運ぶ、というのは
色々な意味で、不安やリスクの残るやり方です。
眼科の診察も受けることで、
安心にも繋がりますし、仮に本当にビジュアルスノウ
だったとしても、その後が円滑に進んでいきます。
目の病気の可能性もある
まず、最大の理由の一つとして
「ビジュアルスノウかな？」と思っても
それはビジュアルスノウではなく
”目の病気”の可能性もあるからです。
ビジュアルスノウの症状を見てみると
併発症状の中には
「飛蚊症」「光視症」「眼精疲労」などなど、
”目自体の病気”でも出て来るような症状が
並んでいます。
私もビジュアルスノウになってから
「飛蚊症の悪化（飛蚊症は元々ありましたが少し悪化しました）」
「視力の若干の低下」
「光視症の症状」「眼精疲労」「残像視」などの症状が併発症状として
出てきました
（その他にも併発症状はあるのですが目自体とは関係ないものなので
それはここでは省きます）
これらの症状はいずれも「目の病気」でも出て来ることのある
症状で、
例えば飛蚊症や光視症に関しては
最悪の場合失明に至ってしまう「網膜剥離」などの
症状の一つとして出て来ることもありますし、
視力の低下や眼精疲労なども、それが当てはまる
目の病気はたくさんあります。
が、もしもこの時、神経系の病院や脳関係の病院にしか
行かなければそこで「目」の検査をすることはできません。
仮にビジュアルスノウの場合、脳関係の検査などでも
「明確な異常」として、出て来るものは少なく
「特に異常は見当たらない」という結果になることも多いです。
そのため、”ビジュアルスノウかどうか”を確定させることは
難しく、眼科で診察を受けない限り
「目の病気なのか」「それとも違うのか」を
判断することは、困難です。
脳関係の病院などで検査を受けることも大事であり、
必要なことであるは間違いないですが
（脳の病気などの可能性も否定はできないため）、
逆に、目の病気の可能性も否定できないために
眼科で診察を受けることも、必要になってきます。
万が一、本当は目の病気だったのに
ビジュアルスノウだと思い込んで眼科の診察を
全く受けないような状況が続けば
症状が進行してしまい、気づいたときには
治療が難しくなってしまっていたり、
治療可能でも、時間や費用が余計に掛かるような
状況になってしまっていたりする可能性は
十分に考えられるので、注意が必要です。
ビジュアルスノウでも眼科の力が必要な場合も
ビジュアルスノウは脳や神経関係を原因としている
症状ですので、
眼科でビジュアルスノウそのものの治療を行うことは
残念ながら難しいです。
が、ビジュアルスノウと併発する症状の中には
眼科で対症療法などを行った方が
良い場合も存在します。
併発症状にも先ほど書いた通り、色々ありますが、
「眼精疲労」や「視力の低下」などに関しては
これは脳神経外科などでの対応は難しく、
もし対応するのであれば、眼科が適任と言えると思います。
私も、ビジュアルスノウ発症後に視力が若干低下し、
裸眼では見えにくいような場面も出てきたために
眼科で検査を受けた後に眼鏡を作ったりしています。
勿論、眼鏡販売店に直接足を運んで眼鏡を作っても良いのですが
前述のとおり、視力の低下は、目の病気が原因である可能性
（ビジュアルスノウ以外のもの）もあるので、
眼科で検査を受けて、視力低下を招いているような
危険な病気がないことを確認した上で、眼鏡を作るなど
していく方が安心です。
直接眼鏡販売店に足を運んでも、
眼鏡を作るための検査はしますが
病気があるかどうかまで、確認することはできませんからね。
もちろん脳の検査も受けたほうがいい
ビジュアルスノウが疑われるような
症状が出ていて、
目自体にも特に異常がなかった、となれば、
目のほうは「ひとまず」安心です。
が、ビジュアルスノウは本来、脳や神経系統から
来る症状になりますので、当然、脳の検査なども
しておくことをおすすめします。
ビジュアルスノウの併発症状として
出て来ることがある
片頭痛や閃輝暗点、耳鳴りなどの症状は
場合によっては「脳」に原因がある可能性もあり、
これも調べておかないと
ビジュアルスノウ以外の何かが隠れている可能性は
否定できません。
脳腫瘍など、放置しておくと
命に係わるような病気が原因でそういう症状が
出ていることもあるので、
ビジュアルスノウが疑われるような症状が
出ている場合でも、そうと決めつけずに、
先生の指示に従い、
CTやMRIの検査は最低限受けておくことを
おすすめします。
CTやMRI検査において、特に異常が見つからなければ
ひとまず安心して良いと思いますが、
異常が見つかった場合に関しては
そちらの方をしっかりと治療していく必要があります。
脳の病気は、場合によっては
放置しておくと、非常に恐ろしいものに
なってしまいますので、くれぐれも放置したり
しないよう、注意しましょう。
どちらか一つではなく、両方で検査する
ビジュアルスノウが疑われるような
症状が出ている場合
「目」と「脳」、そのどちらの検査も受けておき
”他の病気の可能性が低いこと”を
確認しておく必要があります。
脳や神経だけを検査しても
”目”の方に病気が隠れている可能性もありますし、
逆に目の方だけを検査しても、
今度は脳の方に病気が隠れている可能性があります。
それを「これはビジュアルスノウ」と、
放置した状態にしておけば、非常に危険ですから
必ず片方だけではなく”両方”の
診察を受ける、ということが
大事なポイントになってきます。
ビジュアルスノウそのものは目の病気ではないのですが
出ている症状が、
”他の病気”の可能性なども、検査しないと否定できないため
必ず、目の検査も受けることをおすすめします。
両方検査して、目にも脳にも大きな異常がないことを
しっかりと確認しておく。
これは、とても大事なことなので、
よく覚えて置いたほうが良いです。
異常がないことを確認したら…？
あとは、眼科や脳神経外科に限らず、
ビジュアルスノウ、あなたの症状を理解してくれる
先生のもとで経過観察や、治療を続けるのが
ベストかと思います。
ビジュアルスノウ自体には直接的な治療方法が
現時点では見つかっていないため、検査などが
済んだ後は必ずしも脳関係の病院に通う必要はなく、
眼科・脳関係・内科などなど、
自分の症状を理解してくれる先生のもとで
経過観察を行うのがベストです
（さすがに歯科だとかは無理だと思いますが）
私は現在は、内科で経過観察を続けています。
まとめ
ビジュアルスノウは脳や神経関係の症状だから
「眼科」はいかなくてもいいや、とならないように注意です。
ビジュアルスノウだと思っていたら、別の目の病気だった！
という可能性があるため、
目の検査についても、しっかりと受けておき
”目には異常がないこと”を確認しておくことも、大事です。
