高眼圧症とは?眼圧が高い状態!症状や注意するべき点は?

高眼圧症(こうがんあつしょう)とは
目の中の圧力(眼圧)が高い状況を意味します。

ただし、この高眼圧症と呼ばれている状態は
基本的に”眼圧が高い”という状態に留まっていて、
高い眼圧などを原因とする緑内障(りょくないしょう)の
症状などが出ていない=発症していない状態のことを
言います。

つまり、簡単に言えば
「眼圧は高いけれど、それによる悪影響が今のところ出ていない状態」
ということです。

高眼圧症について、詳しく解説していきます。

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どんな症状が出るの?

高眼圧症と言われる状態では、
「特に症状はない」と、いうのが答えになります。
緑内障に見られるような視野の異常が見られる場合は
それは高眼圧症と呼ばれる段階ではなく
緑内障を発症している段階となります。

眼圧は基本的に高くなっていても
眼圧が高い”だけ”では、自覚症状を覚えるようなことは
なく、目の痛みだとか、視力の低下だとか
そういったこともありません。

これは、緑内障になってしまった場合でも同じで、
眼圧が高いこと自体の自覚症状は出にくいために
発見が遅れることが多いです。

眼圧が高い・低い・正常、これらを確認するためには
眼科などで眼圧検査を受けるしかありません。

ただ、眼圧検査を受けて眼圧が高いことが分かっても、
緑内障を発症したりさえしていなければ
高眼圧症自体で、何か症状が出るようなことは、まずありません。

高眼圧症とされる条件は?

高眼圧症とされる条件は、
眼圧が21mmHg以上の場合とされています。
眼科に足を運ぶと、眼圧検査が行われ、
すぐに眼圧は分かります。

個人で眼圧を知ることは不可能ですが
眼科に足を運べば、本当に一瞬で検査できるので、
眼科では、すぐに眼圧が分かります。

その検査の際に、眼圧が一定値以上だと
高眼圧、ということになり、
それが慢性的に続くのであれば
(何らかの要因で一時的に上がっているだとか
そういうことではなく常に高いのであれば)
高眼圧症と呼ばれる状況です。

ただし、「緑内障」の症状が出ている場合は
高眼圧症ではなく緑内障として扱われるため、
高眼圧症とは
「眼圧が一定値以上」かつ「緑内障の症状が出ていない状態」の
ことを主に言います。

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緑内障に繋がる可能性はあるの?

「高眼圧症」と呼ばれる状態は
眼圧が高い状態なので
当然、緑内障に発展していく可能性もあります
(ずっと緑内障にならずそのままで済む可能性もあります)

このため、高眼圧症と判断された場合に関しては
眼科に足を運びつつ、定期的な検査を行っていくことが
重要になります。

万が一、緑内障に発展してしまった場合は
それ以上進行しないように、緑内障自体の
治療を行っていくかたちになりますが、
緑内障の症状、兆候が見られないうちに関しては
治療を行うか、それとも経過観察を行うか、
先生の判断に委ねられることになります。

高眼圧症=必ず緑内障になる、ということでは
ありませんので、過剰に不安がったりする必要はなく、
緑内障を仮に発症した場合でも、
”発症前の時点からそれに気づくことが出来ている”
ということは
大きなアドバンテージになります。
(通常、緑内障は自覚症状が出て来る時点で
かなり症状自体が進行してしまっている状態のため、
それよりもはるかに早い段階で気づくことが出来る、
というのは非常に大きなプラスです)

そのため、必要以上に悲観せずに、
「早く気づくことが出来てよかった」と
前向きに考えていくことも大事です。

治療はどのように行うの?

高眼圧症の治療自体は、
治療を行うケースもあれば、経過観察を行うケースもあります。

ただし、いずれにせよ、緑内障発症のリスクは
ありますので「眼圧検査を定期的に行う」ということは
最低限必須となります。
経過観察をしながら、場合によっては
経過観察だけで済ませるようなケースもありますが、
眼圧を下げる目薬を処方され、
それで様子を見るような”治療を行うケース”も
存在しています。

これは、眼圧の状況や、推移、緑内障のリスクなど
あらゆる面を総合して判断した結果、
診察した医師が決めていくことになります。

”どうするべきか”の答えは
ネットでは得ることはできません。
眼圧の推移から、そのほかの状況など
あらゆる部分を直接診察した先生が
判断することです。

そのため、高眼圧症と診断された場合に関しては
しっかりと診察を受けていく、ということが
大事になります。

放置しているとどうなるの?

高眼圧症を放置していると
「緑内障」を発症してしまう
リスクが高まります。

医師の診察のもと、適切にコントロールできていれば
良いのですが、そうでない場合は危険です。

緑内障になってしまった場合、
さらに放置を続ければ
最終的には重度な視力障害に繋がってしまう可能性もあり、
緑内障の症状は一度進行してしまうと、
「失われたもの」は取り戻せないものになりますので、
後から後悔しても遅いです。

そもそも気づくことが難しい「高眼圧」の状態に
緑内障発症前に気づける、ということは
とても幸運なことです。

しっかりと治療・経過観察を行うことをおすすめします。

まとめ

眼圧が高くても、ほとんどの場合
「自分で実感できるような変化」はないために
検査をしない限り気づきにくいのも事実です。

気づいたときには緑内障がだいぶ進んでいるような
状態であることも多いですね。

そのため、単なる”高眼圧”の状態で
それに気づくことができた場合は、
これ自体はとても良いことです。

くれぐれも、放置して緑内障に進展したりしないよう、
気をつけましょう!

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