遠視とは?うまくピントが合わない状態!症状や治療法を解説!

近視(きんし)や乱視(らんし)などなど、
色々な目の症状がありますが、
遠視(えんし)というものも存在します。

遠視、などと言われると遠くのものが見えるの?
なんて思う方もいるかもしれませんが、
決してそういうものではありません。

遠くのものが見えるのは通常の状態、
近視にも遠視にも乱視にもなっていない状態です。

では、この遠視とは何か?
こちらでは遠視の治療法や対処法、原因、症状などを
それぞれご紹介していきます

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遠視とは何か?

遠視とは、目の屈折異常の一つで、
平行光線が網膜より後に焦点を結んでしまう状態を言います
(簡単に、目の屈折の異常がある、とだけ覚えておいても良いと思います)
そのため、ピントが全体的に合わせにくくなり、近くのモノも
遠くのモノも見えにくい!などということにもなってしまいがちな状態、
ということですね。

一般的な視力低下の原因となる近視と比べると
遠視は、視力に影響が出ないこともあり、
治療の必要が無い場合もあるのですが、
場合によっては、こちらも眼鏡などで、調整を行う必要が
生じることもあります。

では、遠視について、詳しく見ていきましょう。

原因は何か?

遺伝的な原因と言われています。
また、生まれつきは遠視の状態であることが多く、成長していくとともに
遠視が改善されていく、というのが普通の流れになっています。

遠視は、軽度の場合、症状がほとんど出ていないこともあり、
子供のころはなんともなかったけれども、
成長していくにつれて、遠視の症状が出てくる、などということも
あるようです。

特定の何かをすると遠視になってしまう!だとか
そういうことではなく、人それぞれの目の個性の問題に
よるものということになります。

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どんな症状が出るの?

遠視と呼ばれる症状になると、どんな症状が出るのかを
まとめていきましょう。

・遠くのもの、近くのもの関係なく、ものをはっきり見ることが難しい
・ピント調節に負担がかかるため、目が疲れやすい
・視力低下などの影響が出ることもある
・眼精疲労、頭痛、吐き気、肩こり、めまいなどを併発することも(大人の場合)

というような症状になっています。
遠視が失明につながる!だとかそういうことは
在りませんが、遠視であることで知らぬうちに
目に負担がかかっていたりする場合、
眼精疲労など、他の目の病気に繋がる可能性は充分にあります。

また、小児は、調節力が強いために、
遠視による屈折異常が起こっていても強い調節力によって
調節され、異常が見られない場合もあります。
その場合、年齢を重ねるにつれて、調節力が衰え、
遠視の症状が出てくる場合もあります。

遠視を治療するにはどうすれば?

遠視は、症状が出ておらず、視力の低下なども見られない場合に
関しては、特に治療の必要はなく、
視力検査などで異常がみられるまでは経過観察を
することになるかと思います。

視力などに影響が出てきた場合や、乱視や斜視などの症状が
出てきてしまった場合に限り、
眼鏡やコンタクトレンズを利用して視力の矯正を行います。

そのため「遠視」の原因となっている屈折異常を治す、
というよりは眼鏡やコンタクトレンズによって、
見え方の方を、ちゃんと見えるように改善させる、
と、そういう治療、対処法になります。

眼鏡やコンタクトレンズに関しては
自分にぴったりのものを作る必要がありますから、
可能であれば、眼科の診察をしっかりと受けて
眼鏡かコンタクトレンズの処方箋を貰った上で、
眼鏡屋で眼鏡を作る、という流れがベストであると思います
眼科の方の判断で、検査を行い、眼鏡が必要かもしれない、
ということになった場合、眼科にお願いして
眼鏡・コンタクトレンズづくりの為の検査を行い、
処方箋を貰うようにしましょう。
眼鏡を作る場合は初めての眼鏡づくりの記事も参考にしてみてください。

基本的に、遠視の屈折異常は
根本的に治療する方法はあまりありません。
上記のように、眼鏡やコンタクトレンズを利用して、
ということになる場合がほとんどです。

希望をすれば、レーシック手術などの手術によって
屈折異常を正し、遠視を根本的に治療することも
可能ではありますが、
健康保険の適応外となるため、非常に大きな費用が
掛かってしまうのは、頭の痛いところです。

遠視かな?と思ったら…

日常的に、自分は「遠視なのではないか」などと思うことは
あまりないかとは思いますが、
上でご紹介した症状のような症状に当てはまる場合や、
最近目が疲れるのが早くなった、
視力が低下した気がする、など違和感がある場合は
眼科などで視力検査を受けるようにした方が
良いかとは思います。

別の病気の可能性も0ではありませんし、
遠視の場合で、症状が酷い場合に関しては
眼鏡やコンタクトレンズを作る必要が出ていきます。
もしも、自分が遠視なのではないか、と感じるようなことが
ある場合は、眼科を訪れてみるのが良いと思います。

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子供の遠視と大人の遠視

遠視は、子供と大人、どちらもなる可能性があります。

まず、子供の遠視は生まれつきのものが多く、
成長と共に改善していくケースもあります。
また、症状としては調節力が子供は強いため、
目立つ症状が出ずに、ある程度成長してから症状が出る、
というようなこともあります。
歳を取ったり、強度の遠視になったりした場合は
症状が悪化するので、対処が必要になります。

一方で大人の遠視は、
ピントなどの調節に負担がかかるために、
眼精疲労、眩しさ、疲れ目、しょぼしょぼする、
などの症状に見舞われる可能性もあります。
大人が遠視になる原因としては、基本的には
子供のころから持っていた遠視の症状が
大人になるにつれて表面化してきた、
ということになりますね。

加えて、60歳以上を中心に、
それまで正視だった目が遠視になるなどの
ケースも見受けられるようです。
これは、老人性遠視と呼ばれており、
稀にこのようなケースもあるようですね。

ただ、基本的には子供のころからもっているものが
成長するにつれて、表面化してきた、だとかそういうものであり、
大人になって、突然遠視になった!みたいなことは少ないようです。
多くの場合は子供の頃は調節力によって隠れていた症状が
成長するにつれて調節しきれなくなって、
ということのようです。

放置しておくとどうなるの?

では、遠視を放置しておくとどうなってしまうのか。
基本的には、失明だとかそういうことに繋がる症状では
ありません。
ただ、遠くを見ても、近くを見てもピントが合いにくくなる、
ということで、目の疲労を招いてしまいます。
そのため、遠視の状態で無理をしてそのまま放置しておくことで
眼精疲労や、ドライアイなどそういった症状に
繋がってしまう可能性もあります。

また、遠視の状態で無理をしていれば、視力低下などにも
繋がる可能性はありますから、
モノが見にくいな、と思った場合は、やはり早めに
治療を行うことが大切でしょう。

メガネやコンタクトレンズをしっかりと作るだけでも
日常生活が大きくラクになりますから、
無理して我慢しないようにしましょう。

まとめ

遠視は、小さい頃には症状が出ないこともありますが、
年齢を重ねるにつれて、その症状が表面化してきます。
基本的にはメガネやコンタクトレンズで対処できる
症状になりますから、しっかりと眼科を受診するようにしましょう。

また、ピントが合いにくい!などの症状は
遠視以外でも出現する可能性があります。
単なる遠視だろう、と思い込んでしまって何かの病気だった!
となってしまうと大変ですので、その点に
関しても、注意するようにしておくと良いかと思います。

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