兎眼とは?目を閉じられなくなってしまう病気!原因と対処法は?

普段、皆様は何気なく目を閉じたり、
開いたりしていると思います。

当然、眠るときは目を閉じますし、
日常的に瞬きをするなどして、目を閉じることはあると思います。

しかしながら、この兎眼(とがん)と呼ばれる病気は
“目を正常に閉じることができなくなってしまう”という病気です。
目を開けられなくなってしまう病気も別の病気であるのですが、
こちらは逆に閉じられなくなってしまう、というものです。

いずれにせよ、どちらの場合も困ってしまいますよね。

対応方法と治療法などをご紹介していきます。

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目を閉じれない!どんな病気なの?

前述の通り、何らかの要因によって、目を閉じることが
できなくなってしまった状態を示します。
目を閉じることができないことにより、目の表面が
乾いてしまい、色々な併発症状を引き起こすこともあり、
危険な病気の一つです。

放置しておくと、色々なほかの病気の要因になったり、
視力低下を招いたりしてしまいますので、
しっかりと治療を行うことが大切になります。
自覚症状としてははっきりしているはずですから、
すぐに「おかしいな」と気付くことはできるかと思います。

原因は何なのか?

まず、目が閉じられない、なんていう状態になってしまう
原因は何なのか。
これが気になるところであると思います。
原因としては、いくつかの種類があり、
それによって兎眼にもいくつかの種類があります。

一番多い原因とされているのが
顔面麻痺を原因とした顔面神経麻痺性兎眼となっており、
顔面の麻痺が原因で、目を閉じれない状況になってしまう、
ということになります

他に、その他の病気(甲状腺眼症や下眼瞼弛緩)などでも
目を閉じることのできない状態になってしまうこともあります。

顔面麻痺の原因に関しては色々な要因があるため
一概には言えませんが、そのような症状が出てきた場合は
病院で診察を受けたほうが良いでしょう。

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症状はどんな症状?

兎眼の症状としては「目を閉じることができない」というものですが、
目が閉じられないことによって、色々な症状を発症、
また、別の病気に繋がってしまう可能性もあり、
注意が必要な病気になっています。

・目が乾燥する
・目がゴロゴロする
・目の痛み
・視力の低下(重症化した場合)

といった症状が出るほか、
下記のような病気に繋がる可能性もあります

ドライアイ
瞬きが出来ず、目が乾燥してしまいますから、ドライアイになってしまうことがあります

角膜潰瘍
最悪の場合は失明してしまうこともある、角膜の恐ろしい病気の一つです。

点状表層角膜症
点状の小さな傷が角膜に出来てしまう病気です。

これらの病気に繋がってしまう可能性もあるため、
放置しておくと危険ですし、
症状が併発してしまえば、失明などの可能性に
繋がってしまう可能性もあるのです。

自分の目がおかしいと感じたら?

自分の目が閉じにくい、など、万が一異変を感じたら
眼科を受診しましょう。
また、閉じにくい、などの症状がなくても
目の異物感やゴロゴロするような感じが、何日も続いたり、
次第に症状が悪化していくような場合は
一度、眼科で診察してもらったほうが良いかと思います。

必ずしも兎眼とは限りませんし、
何の異常もない可能性もありますが、
異常がないならないで、それで安心することができますし、
異常があれば兎眼にせよ、他の病気にせよ、
早期に治療を開始できる、というのはやはり、大きな魅力で
あるかと思います。

検査方法は?

兎眼の際の検査は「眼科的な検査」と「脳の方の検査」を
行う場合が多いです。
眼科の検査としては、視力検査だとか顕微鏡による検査だとか
一般的なもので、苦痛を伴うような検査は
基本的にはしないと思います。

一方で、頭の方の検査ですが、
これは顔面麻痺などが見られる場合、その原因の特定などのために
CT検査やMRI検査が行われます。
顔面麻痺は、脳に大きな病気が隠れている可能性もあるため、
その検査、ということになりますね。
万が一、何か病気が隠れていた場合は、眼科ではなく脳神経外科や
大病院などで、脳の病気を治療するほうを優先することになります。

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治療方法はどんな方法?

治療方法としては、基本的には点眼薬や眼軟膏が
用いられることになります。
それで目の表面の乾燥などを防ぐ、というカタチですね。
場合によっては、テープなどを用いて、強制的に目を閉じさせたり
するようなケースもあります。
一時的に縫い合わせて目を閉じたり、眼帯を利用したりして目を保護することもあり、
あらゆる手段を用いて、目の保護を行います。

どの治療が行われるかは医師の判断や、
症状の重度によって、ということになります。

角膜に混濁のある場合などはステロイドの点眼なども
行われたりすることもあります
治療方法は、それぞれの患者向けに、それぞれ存在している、
というようなかたちになりますので、
医師の方と相談しつつ、状況を判断しながら
治療を進めていくような流れになります

重度な場合は、外科的な手術が行われるケースもあります。

なお、顔面の麻痺などが、脳が原因である場合は、
そちらの治療をしなければ、根本的に治癒させることは
難しいですから、まずはそちらの治療が優先になります

放置しておくとどうなる?

放置しておくと、目が閉じられない状態が続くので、
目が乾燥し、上でも書いたようにドライアイなどの症状から
角膜系統の病気(角膜潰瘍など)を引き起こす原因に
なってしまいます。

また、脳梗塞などが原因である場合は、放置しておくことに
よって、最悪の場合は、命のかかわることにも繋がります。
いずれにせよ、目が閉じられない、という状態は
普通ではありませんから、
何らかの病気や障害が発生しているモノと考えるのが
自然であるかと思います。
もしも、そのような症状を自覚したら、やはり
早い所眼科で診察を受けた方が良いでしょう。

初診は、他におかしな部分
(ろれつが回らないなど)が、なければ
眼科で良いと思います。
明らかに脳の関係が怪しいな、と思う症状が
あるのであれば、先に脳神経外科や内科でも
良いかとは思います。

夜間性の兎眼とは?

これは、初期状態に現れやすい症状です。
兎眼は、目を正常に閉じることのできない病気ですが、
それが、初期の段階では「夜間」にのみ、出現することがあります。
寝ている間だけ、しっかりと目を閉じることが
出来ていない、という状態ですね。

この状態は夜間性兎眼(やかんせいとがん)と呼ばれます。
寝ている間だけ、目がちゃんと閉じることが出来ていない、
という状態なので、
本人が自分で気づくことは、なかなか難しい事です。
気付かぬうちに目が乾燥してしまって傷んでしまった…!
などという可能性もあります。

もしも、周囲がこの状況に気付いてくれて
教えてくれるようなことがあれば、
早めに眼科の診察を受けて、治療を進めていくことが
できますが、なかなか難しいかとは思います。
なお、必ずしも、初期は寝ている間だけ、ということではなく、
”そういうこともある”というお話です。
もしもの時のために、覚えておければ
ご家族などが「あれ?寝ているのに目が開いている」と
思ったら、すぐに対応できると思いますから、
覚えておいて、損ではないと思います。

まとめ

目をしっかりと閉じることができない。
これは、いずれにせよ、目に悪影響を与えますし
他の病気を引き起こしてしまう可能性も高いです。

そのため、もしも目をしっかりと閉じることができない、
というような状態になってしまった場合は、
早めに眼科の診察を受けて
適切な治療・予防を受けることが重要になります

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