眼科の先生に知ってほしいビジュアルスノウのこと!

ビジュアルスノウという言葉をご存じでしょうか。

目の病気の一つですが、
知名度は非常に低く、眼科の先生も知らない方も多い、
そんな病気です。

しかしながら、日本にも、国外にも、このビジュアルスノウの患者が
居るのは紛れもない事実で、
私自身もビジュアルスノウの症状を持っています。

治療方法は現時点では確立されておらず、
はっきりとした詳細な原因も不明、
海外でわずかな研究と論文が存在する程度です。

この、知名度の低いビジュアルスノウ。
なんとかもう少し皆様に知ってもらい、
治療などの方法も確立されていけばな…と思います。

実際にビジュアルスノウになっている私から、
ビジュアルスノウはこんな病気!だということを
お伝えしていきたいと思います。

※こちらの記事は、医療関係の方や、ビジュアルスノウを知らない方に
知ってほしいという目的の記事になります
症状や治療法、検査法などの基本情報については、
ビジュアルスノウについてはこちらをご覧ください)

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眼科の先生も知らない…

ビジュアルスノウのことは、眼科の先生でも知らないことが
多いです。私は、今年の初めから目のおかしな症状が
出始めたのですが、どこの眼科も頭を抱えているような状態でした。

それがきっかけで、私は目の病気をほぼ全て調べて、勉強して、
ビジュアルスノウに辿り着きました。
そのとき、目のことを色々と調べたことがきっかけでこのサイトを
作ったのですが、自分で調べなければ「ビジュアルスノウ」という
ところにはたどり着けませんでした

本来、病院の先生に自分から病名を口にするのは良くないのですが
相談してみたところ「それの可能性が高い」という回答でした。

眼科は紹介された総合病院の眼科も含めて3件ほど利用しましたが
いずれの先生もビジュアルスノウについてはご存じなかったようです。

また、脳神経外科でMRI検査をした際にも、
先生とお話する中で名前を出しましたが、ご存じありませんでした。

このように、もの凄く知名度が低いのが
ビジュアルスノウの特徴の一つでもあるのです。

飛蚊症ではないのです!

目に砂のようなものが見える、だとか、粒粒が見える、というと
眼科の先生には高い確率で「飛蚊症」だと断定されてしまいます。
ですが、私は小さい頃から、飛蚊症の症状が出ていますが、
飛蚊症とは明らかに、100%違うのです。

飛蚊症は黒い浮遊物や糸くずのようなものが
「漂う」感じに視界の一部分にあり、
視線を動かすと、それも移動する、みたいな感じの見え方です。

しかし、ビジュアルスノウはそうではありません
”視界全体に広がる砂嵐”のようなものです。
昔のテレビの砂嵐だとか、砂埃が舞っているシーンだとか
そういうものの薄いバージョンみたいなものがずっと見えている、
という症状です。

飛蚊症とは明らかに違いますし、飛蚊症ではありません、
と断言できます。
両方経験したからこそ、視覚を伝えられないのはザンネンですが
2つは確実にベツモノであると、断言します。

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眼精疲労じゃないのです!

次に、眼精疲労だと言われることも多くありました。
検査して原因も不明で、どうにもならない場合、
眼精疲労診断になることはそこそこあるようです。
私も、自信なさそうに「眼精疲労かなぁ」などと言われてしまいました。

が、目をどんなに休めても症状は治ることはなく、
眼精疲労もあるかもしれませんが、
ビジュアルスノウはそんなに単純な部分から来ているモノではなく、
眼精疲労などともまた、別物であると思います。

眼精疲労診断を受けてしまうと、治療としては
「目を休めてくださいね」や「点眼薬の処方」になります。
しかしながら、それではやはり、ビジュアルスノウは治らないのです。

精神病や気にすぎではないのです!

ビジュアルスノウは精神的な要因(ストレスなど)が原因となっているかも
しれませんが、かと言って、幻覚だとか、
気にしすぎだとか、そういったものではないと思います。
どんなに気にしないようにしても、砂嵐が消えることはありません。
だいぶ慣れてきてはいますが、やはり粒粒が消えることはない…。

脳の一部のはたらきが原因ではないか、と言われており
片頭痛やてんかんなどとの関係性もささやかれていますが
詳しい事は分からないようです。
ただ、”気にし過ぎ”だとかそういう問題ではありませんし、
実際になってみると分かりますが、そういう部分が問題では
なく、別の部分に問題があると、思います。

治療法はなかったとしても…

治療法はなかったとしても、やはり、原因不明だとか
明らかに自分では違うと分かっているのに飛蚊症になってしまったりだとか
眼精疲労かなぁ?というような状態よりも
自分がこういものなんだ!と分かっていた方が、
とても精神的にも楽になりますし、
私もそうですが、患者側とすれば、ひとつの安心材料になります。

治療法は、ビジュアルスノウには現在ないとのことですが、
今現在診察を受けている先生は、状況を理解して下さっていますし、
とても安心して、診察を受けることができています。

”よく分からない”という状態は
やはり、診察を受ける側からしてみると、とても不安ですし、
ビジュアルスノウ、ということに対しても、
もっと知名度が上がればな、、と個人的には思います。

もちろん、知名度が低い病気ですし、
患者数もメジャーな病気に比べれば圧倒的に少ないので
知らないこと自体は、悪い事だとは思いませんし、
眼科の先生に文句を言ったりは絶対にしませんが、
純粋に、もう少し知名度が上がれば、これからこの病気に
なってしまう人が、ちょっとでも安心できるのではないかな~と
思う次第です。

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知名度が上がれば研究も進むかも?

現時点では、ビジュアルスノウは知名度はないに等しく、
ネットで検索しても、ほとんど情報がないような状態です。
稀に、眼科医の先生が書いたページなども存在しますが、
あくまでも憶測の域であり、実体験として症状などが
書かれているサイトは、あまり見当たりませんでした。

そのため、このサイトでは、ビジュアルスノウの知名度が、
少しでも上がれば良いな~と思い、ビジュアルスノウに
関することも、色々と書いています。
突然、砂嵐のようなものが見えて困惑してしまっている方の
助けになれば、とも思いますし、
医療関係者の方がビジュアルスノウに対して興味を少しでも
持って下さるのであれば、幸いです。

私はこの症状を実体験しているので、
感覚的に、色々とお伝えしたりすることもできるかと思います。
これからも、ビジュアルスノウに関しては分かったことがあれば
色々と書いていきたいと思います。

現時点では再三書いてきたように、知名度がほとんどなく、
日本では雪視症だとか、小雪症候群だとか、複数の名前も
存在しているような状態です。
海外では少し研究もおこなわれているようですが、
日本でも、興味を持って下さる方が増えれば、もしかしたら
ビジュアルスノウの治療法なども確立されるのではないか、と思います。

最後に…

ビジュアルスノウは、なかなか理解を得られることができず、
私の感覚上では飛蚊症や眼精疲労扱いになってしまうことが
多いように感じました。
結局、私は自分でネットで調べてビジュアルスノウに辿り着きましたが
原因不明の間は本当に不安だったものです。

もしも、今後、知名度が上がっていき、
粒粒の症状を持つ方が眼科を訪れた際に、
ビジュアルスノウだと言われるような、そのぐらいの知名度になれば
私のように不安に感じてしまう人も少なくなると思いますし、
眼科の先生の頭の片隅にだけででも、記憶に残ってくれることを願うばかりです。

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