不思議の国のアリス症候群とは?症状と原因、治療法のまとめ!

不思議の国のアリス症候群。
聞いたことはあるでしょうか。
大半の方が首を傾げるかもしません。

不思議の国のアリスの名前は知っていても、
不思議の国のアリス症候群となると「???」と
なってしまうのも無理はありません。

これも、目の見え方にとある異常が見受けられる症状で、
なかなか周囲に理解してもらうことの難しい病気でもあります。

こういったものの、認知拡大も大切なポイントの一つですね。

不思議の国のアリス症候群について、見て行きましょう。

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不思議の国のアリス症候群とは?

自分自身や視界に映っているものが実際とは異なるように
見えてしまう症状です。
モノが普通よりも大きく見えたり、小さく見えたり、
または歪んで見えたり。
距離感が近く見えたり遠く見えたり。
そういった症状になります。

よくある症状としては
・自分の体や周囲のモノが通常より大きく見えたり小さく見えたりする
・顔やモノなどのカタチが歪んで見える
・壁や天井などの距離が実際よりも近づいて見える
・色が通常とは違う色に見える

などの症状が挙げられます。
症状は人によって、かなり異なり、認知も進んでいないため、
非常に難しい病気の一つです。
(症状についてはアリス症候群の症状と併発症状の記事で詳しく解説しています!)

命名自体は1955年にイギリスの医師が行っており、
ご存知の通り、「不思議の国のアリス」にちなんで
つけられた名前です。
大きくなったり、小さくなったり、
そういった見え方の特徴を捉えて、命名されたものなのでしょう。

不思議な症状の原因は?

アリス症候群を引き起こす原因は
「はっきりとは分かっていない」のが現状です。
脳のウイルス感染などが引き起こす、とも言われていますが、
それだけが原因ではなく、
「偏頭痛」や「てんかん」を持っている方が発症したり
「統合失調症」や精神的な部分の問題で発症したり、
脳腫瘍や薬の副作用などによっても起こることがあるようです。

幼児などに起きることも多く、これはウイルス感染が
原因とされています。
こちらに関しては成長と共に改善していくことが多いようです。

視覚的に異常をきたすものではありますが、
原因としては脳のほうにあるもので、
目自体は検査を受けても、何も発見されないことになります。
(別の病気が隠れていれば別ですが)

また、脳に関しても、脳腫瘍などの場合を除き、
CTやMRIでも大きな異常が見受けられず、
原因不明や精神的疾患だとされてしまうケースも
あるみたいですね。

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怪しいなと思ったら?

いずれにせよ、目の見え方に異常がある場合は
まずは眼科を受診しましょう。
眼科でどのような検査を行うかは、眼科医の方
次第になりますが、
場合によっては眼底検査なども行うかもしれません。

眼底検査は瞳孔を開く薬を点眼して、
眼底に異常がないかを調べる検査です。
痛みなどはありますせんが、光などの見え方が変わり
視界が非常に悪くなるため(6時間程度で治ります)
車などで眼科に行くのは控えましょう。
網膜剥離などの危険な病気が隠れていないか確認します。
また、眼圧検査なども行い、緑内障の有無なども
眼科で確認できるかと思います。

アリス症候群であれば、目になんの異常もないはずですが、
最初からアリス症候群だと決め付けるのは危険なので、
必ず眼科の診察を受けておきましょう。

眼科で異常が無い場合、脳神経外科などを紹介
される可能性があります。
紹介されなかった場合でも、症状が続く場合は、
やはり脳関係の病院を訪ねて、
CT検査やMRI検査を受けておくことをおすすめします。
脳腫瘍などの可能性も否定はできませんから、
検査して、何も無いことを確認しておいたほうが良いです。

眼科検査と脳の検査、
この2つを受けて異常がなければ症状は辛いと思いますが
ひとまずは安心してよいかと思います。

アリス症候群の治療は?

残念ながら、アリス症候群の具体的な治療方法は確立
されておらず、そもそも知名度も低いので、
眼科などで「アリス症候群」だと診断されるケースも
少ないのではないかと思います。

治療としてはアリス症候群を理解してくれる医師を見つけて、
医師と相談しながら治療を進めていくことです。
偏頭痛の薬などを処方されて、それで様子を見ることも
あるようですが、それで改善するかどうかは、
なんとも言えません。

また、精神的に激しく落ち込んでしまったり
不安が強い場合は、心療内科的な治療もあわせて
行っていく場合があるようです。

いずれにせよ、”この方法でアリス症候群が治る”というものは
現時点では存在していない、ということですね。

なお、幼児のアリス症候群の場合は一過性のもので
治る場合がほとんどのようです。
治療方法についてはこちらで詳細を解説しています

検査方法にはどのようなものがあるの?

アリス症候群かどうかを検査するような検査は
存在しません。
そのため、他の検査などを行い、医師との問診から
医師が総合的に判断することになるかと思います。
前述の眼科での検査や脳検査などで異常が
なかった場合は、アリス症候群の疑いも
出てくるかもしれません。

アリス症候群の原因は一つではない可能性もあり、
今後の研究が求められる病気になりますね。

前述のように、アリス症候群の知名度、認知度は
低いため、場合によっては「眼精疲労」だとか
「精神的なもの」だとか、そういう診断を
下されてしまう可能性もあります

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放置しておくとどうなる?

アリス症候群を放置しておくとどうなるか。
何も検査していない状態で放置しておくことは
非常に危険です。
目の見え方の異常がある場合は、基本的になるべく早く
眼科や脳外科の診察を受けるべきです。

なお、もしも本当にアリス症候群なのであれば、
命に関わるものではありませんから、
辛いとは思いますが、その点は安心しても良いと思います。
安心感が、もしかしたら回復に繋がるかもしれません。
また、アリス症候群で失明した、という情報は
聞いたことがないので、失明に関しても、
心配する必要はないかと思います。

ただ、何の検査もしていない場合、
網膜剥離だとか、脳の異常の可能性もあり、
この場合、病気の種類によっては命に関わる
ケースも出てくると思いますから、
早めに検査だけは受けて起きましょう。

知名度が低いために…

アリス症候群は、その知名度が低い故に、
なかなか適切な診断を受けられずに、
眼精疲労だったり、精神的な病だったり、そういうことで
片付けられてしまう可能性もあります。

そのため、アリス症候群と付き合っていくためには、
理解してくれる医師を見つけ出すことが大切ですね。

成人の場合は偏頭痛に関係するもの、という説も
有力のようですが、偏頭痛が無い人でも発症者は
いるようですし、このあたりは
まだまだ解明されていない部分が多いです。

アリス症候群とは別の目の疾患、
ビジュアルスノウもそうですが
認知度が低い病気であるため、
原因や治療法についても有耶無耶な状態ですから、
戸惑うことも多いのではないかと思います

が、不安を感じることは一番の悪影響を与えます。
私のビジュアルスノウもそうですが、不安に感じれば感じるほどに
余計に気になってしまう・・・
そんな感じです。
もちろん、気持ちは分かりますが、まずは落ち着いて、規則正しい生活や
なるべくストレスを溜めないようにすることも
大切なのではないかと思います。

決して「気のせい・幻覚」だとかそういうことではなく、
知名度は低いものの、そういう症状は確実に存在しているので
検査を受けたら、あせらずゆっくりと治療を進めていきましょう。

まとめ

目の見え方に関する症状も本当に色々とあります。
眼科でも、なかなかアリス症候群と診断されることはないでしょう。
私のビジュアルスノウもそうですが、認知度が低い病気に
なってしまうと、なかなか適切な治療にたどり着くことも
難しいですし、お金や時間もかかってしまうのが
悩みどころですね。

このアリス症候群に関しても、今後の研究が待たれます。

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