アリス症候群の症状と併発症状を徹底解説!どのような症状が出るの?

世の中には知名度の低い目に関係する病気がたくさん存在しています。
不思議の国のアリス症候群といわれる病気もそのうちの一つです。

モノの見え方に関する症状が多く見受けられるこの病気。
モノが大きく見えたり、小さく見えたり、時に歪んで見えたりと、
まるで不思議の世界にいるかのように、色々な症状が
出ることから、この名前がついたようです。

では、この不思議の国のアリス症候群では
どのような症状・併発症状が出るのでしょうか。

それを、詳しく解説していきたいと思います。

不思議の国のアリス症候群自体の情報については
不思議の国のアリス症候群とは?の記事のほうで
確認してみてください!
こちらでは、アリス症候群の症状についてをまとめていきたいと思います。

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まるで不思議の世界にいるような感覚

その名の通り、この病気の症状は
“不思議の国”にいるかのような症状が出てしまう、
というものになっています。
先にも書いたとおり、ものが大きく見えてしまったり、
逆に小さく見えてしまったり、カタチが違うカタチに見えたり、
距離感が違って見えたり、と見え方がおかしくなる、という症状がメインに
なっています。
それに加えて、ほかにも色々な併発症状が出ることも
あるため、注意が必要です。

なお、原因に関しては、詳しい原因までははっきりと
解明されておらず、脳の一部機能によるものだと
されていますが、これは、今後の研究が課題になりそうです。

では、どのような症状が出てしまうのでしょうか。
それを見て行きましょう。

大視症

大視症(だいしししょう)とは、通常よりもモノが大きく見えたり
する症状のことです。
特定のものだけ、普段より大きく見えたり、右半分だけ
普段より大きく見えたり、その見え方は人によって様々です。
通常よりもモノが大きく見える、という症状は
想像以上に、目や精神的な負担となって、襲い掛かってくるものです。

全てがアリス症候群が原因とは限りませんが、
この症状が頻発し、他の症状も見受けられる場合は
アリス症候群を疑う必要も出てくるかと思います。

大視症については
大視症の解説ページの方でご確認ください!

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小視症

小視症(しょうしししょう)とは、
大視症の反対の意味になります。
つまりは、モノが通常よりも小さく見える、という状態ですね。
大きく見えたり、小さく見えたり…
本当に不思議の世界にいるような不思議な感覚になってしまうことから
アリス症候群などという名前がついています。

これに関しても、見え方は個人によって異なり、
一部のものだけが小さく見えるようになったり、
右半分、あるいは左半分だけ小さく見えるようになったりと
色々な状態が考えられます。

この症状自体は、アリス症候群以外でも、見受けられる場合が
あるので、”モノが小さく見えた=アリス症候群”というわけでは
ないので、まずは各種検査を受けることを優先していきましょう。

小視症については、
小視症の解説ページの方でご覧ください!

変視症

モノがひずんだり、歪んだりして見える症状
「変視症(へんししょう)」を伴う場合もあります。
この症状と、別の症状が併発するようなケースも。

もちろん、変視症自体も、他の病気の症状の一つとして
出ることはありますから
変視症=アリス症候群というわけではありません。
最初に出現した際には、しっかりと検査を行っておくようにしましょう。

この症状と大・小視症が併発することもあります。
たとえば、視界が歪んでいて、モノが大きく見える、といった感じですね。
非常に辛い状態であると思います。

距離感

以上のような症状などもあることから、
モノとの距離感などが正常に認識できなくなってしまうような
状態に陥ることもあります。
遠くにあるものが近くにあるように感じられたり、
逆に、近くにあるものが遠くにあるように感じられたり、
そのパターンは様々です。

他の症状とも併発して出現する可能性があり、
併発症状もあると、非常に視界から正常な判断がしにくい状態に
なりますし、注意することが必要です

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通常とは違う色に見える

色覚に異常が生じることもあり、
通常、赤色のものが、別の色に見えたりだとか、
色を認識する、という部分においても、異常を生じる
可能性があります。
一時的なものであり、基本的には、症状が出たり、落ち着いたり、
と言う感じになるようですが、
症状が出てしまっている間に関しては、色の認識が
難しい!という状態になってしまいます。

離人感

これは、目自体の症状ではありませんが、
「自分に対して現実味がなくなる」
「第3者視点で自分を見ているような気がする」
という状態になります。
自分が自分でないような、そんな感じですね。

現実感を消失してしまい、
精神的にも不安定になってしまうようなケースもあります。
原因については不明の症状になっており、
明確な治療方法のない症状ではありますが、
アリス症候群が引き金となって、出現することもあります。

離人感・離人症については
離人感・離人症とは?の記事の方を参考にしてみてください!

片頭痛

アリス症候群の患者様の中には”片頭痛”を
併発している人も多いようです。
片頭痛とは、酷くなったり沈静化を繰り返したりする頭痛で、
アリス症候群とは関係なく、
全国に多くの患者さんが存在する症状です。
原因に関しては、本当に様々な原因があり、特定が
非常に難しいのも特徴です。

アリス症候群には、片頭痛自体の治療も有効に
なることがあるとされており、
片頭痛が出ている場合は、片頭痛の治療と並行して
治療を行うケースもあります。
ただし、片頭痛治療が効果を出さない場合もあるので、
その点には留意しておく必要があります。

なお、片頭痛の前兆現象として
「閃輝暗点(せんきあんてん)」を伴う可能性もあります。
これは、視界に突然ギラギラした光のようなものが
現れてしまい、それが数分~数十分にかけて
焼付くようにして視界に残ってしまう症状です。
これは、放置しておいても自然に無くなりますが、
後に片頭痛の症状が現れる場合もあります

片頭痛についての詳細はこちらで確認してみてください!

精神的な負担

アリス症候群の症状になやまされるうちに
精神的に悩んでしまい、
自律神経失調や、うつ病などに繋がる可能性もあります。

精神的に思い悩んでしまうと、
アリス症候群以外の別の症状にも繋がってしまい、
さらに色々な症状に苦しむことになってしまいます。

私自身も、別の病気(ビジュアルスノウ)ですが、
最初は精神的にやられてしまって、口の渇きや、異常な手汗など、
本来とは別の部分の症状も出てしまっていました。

そうなってしまわないためにも、
アリス症候群の症状で、精神的に悩んでいる場合は
早めに医師に相談するようにしましょう。
何らかの症状が出てしまう前に、
なるべく不安を和らげることが大切になります。

場合によっては先生の判断で「抗不安薬」などが
処方される可能性もあります。
そこまで心配する薬ではないので、医師の指示をしかっかりと
聞きながら、適切に対応していきましょう。

まとめ

アリス症候群は色々な症状を伴う病気です。
大きく見えたり、小さく見えたり、
現実感が無くなったり…
本当に不思議の国にいるかのような、
なんとも不気味な症状を伴う病気です。

これが、命に関わったりだとか、
失明したりだとか、そういうことがある病気では
ありませんが、
もしも症状が出てしまった場合は、しっかりと医師の
診察を受けて”他の病気ではないかどうか”を確認した上で
アリス症候群と向き合って行く、
ということが大切になるのではないかと思います。

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