緑内障は完治しない!では治療は何のための治療なの?

緑内障は、ザンネンながら
一度なってしまうと完治することはありません。

目の病気の中には
完治するものもありますが、
緑内障のように、一度なってしまうと、
治療をすることはできても、完治させることができない、
という病気も存在しています。

原因不明で治療方法がない病気もありますし、
緑内障のように治療方法があっても完治できない病気もあれば、
治療方法があって完治する病気もあり、
目の病気にも本当に色々な種類が存在しています。

では、完治しないのは何故なのか。
完治しないなら、何を治療しているのか。
その点についてをお話していきたいと思います。

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治療の意味はあるの?

緑内障は確かに完治はしません。

例えば、白内障治療などの場合は
進行を食い止めるための点眼薬治療をはじめ、
最終的には完治を目指した手術などが
行われることもあり
手術が上手くいけば、白内障は治ります。

しかしながら緑内障は、
点眼薬や内服薬などの治療をしても
手術をしても、最終的な完治にいたることはできません。

じゃあ、治療をしても意味がないんじゃないか?と
思う人もいるかもしれませんが
そういうものではありません。
治療の意味はちゃんとあります。

意味としては「これ以上、緑内障が進行しないための治療」
ということになります。

進行させないことは大事

緑内障とは、目の奥の神経が眼圧上昇などにより
ダメージを受けてしまい、視野が欠けていくという病気で
最終的には失明に至ってしまう可能性もあるために
注意しなくてはいけない病気の一つです。

そして、上でも書いた通り、緑内障は完治
することができません。
どんな治療をしたところで、
できるのは「症状がこれ以上悪化しないように食い止める」
ということが限界になります。

さらに大事なことは「回復できない」ということです。
緑内障を完治させることができないのは
「失われた部分の回復ができない」ということです。
つまりは、一度出てしまった症状は
今の医療ではもう2度と消すことができない、
ということを意味しています。

これが非常に恐ろしいことで、
欠けてしまった視野はどんなことを
したところで、もう回復することはできないのです。

緑内障の早期発見が非常に重要なのは
これが理由のひとつで、
回復ができない、ということは
なるべく早い段階で見つけて、視野が欠けてしまう
前に治療を行うことが大事になる、ということです。

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回復できなくても治療は大事

もう欠けてしまった部分は回復できない、
と聞くと自暴自棄になってしまう人も
いるかもしれませんが、
回復できなかったとしても
緑内障だと分かった時点で放置することなく
しっかりと治療を行っていく必要があります。

治療を開始しなければ
基本的に緑内障が自然治癒することは
ありませんから、その症状はどんどん進行していく
ことになってしまいます。
最終的に放置を続けて
治療しない状態が続くことで、
視野がほとんどなくなってしまい、
最後には失明してしまいます。

そのようなことになってしまわないためにも
なるべく早い段階で治療をすることが
大切になりますし、
これ以上視野が欠けてしまわないように
しっかりと治療を行っていくことが
大切になります。

どうせ視野が欠けてしまっているから、ではなく
これ以上酷くなることを防ぐためにも
我慢せずに、すぐに治療を開始するようにしましょう。

治療は状態によって

治療方法は状態によって
眼科の先生が判断を行います。

基本的な治療としては
眼圧を下げるための点眼薬の利用や
内服薬を利用し、眼圧を下げ、
緑内障がこれ以上進行してしまわないようにします。
治療内容は先生が症状や検査結果などから
判断していくことになるかと思います。

また、場合によっては手術が行われる可能性もあります。
内服薬や点眼薬を利用しても、
眼圧が下がらないような場合、
治療をしていても視野の欠損がさらに
進んで行ってしまう、ということになりますから
場合によっては手術治療に踏み切り、
眼圧を下げるようなこともあります。

このあたりは眼科の先生が
症状に応じて判断することになりますから
眼科の先生の話をしっかりと聞き、
相談しながら進めて行くようにしましょう。

回復治療はないの?

緑内障を回復する治療は
ないのかどうか。

ザンネンながらこれは、現時点では存在していません。
保険適応外ならある、だとかそういうことではなく
この世にまだ、そのような治療は存在しておらず
一度ダメージを受けてしまった神経を
回復させる治療は現時点ではありません。

ただ、医学は着々と進歩しているのも
また事実ですから、
いつの日にか緑内障で失われた視野を
回復できるような治療、というものも登場する
可能性は十分にあるかとは思います。

ただし、それが何年後になるのか、
あるいは何十年、何百年とかかるのかは
分かりません。
そういったことを待つ前に
今、できることをやっていく、ということは
非常に大切なことになりますから、
緑内障になってしまった場合は
面倒であっても今できる治療をやっていく
必要があります

まとめ

緑内障は失明の危険もある大変恐ろしい病気です。
決して放置するようなことがあっては
いけませんし、再三書いてきた通り
進行を食い止めるための治療が
限界になりますから、
なるべく初期段階のうちに進行を
食い止め、日常生活に影響が出ないように
していく必要があります。

一度失った視野を回復することはできない。
非常に大事なことなので、よく、覚えておくようにして下さい。

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