抗不安薬。
不安を取り除き、精神的な部分を整えてくれる
ものになります。
目の症状においても、
これが処方されることはあり、
目の見え方に関する症状で、精神的に苦しい状態になってしまったり、
そのことばかり考えてしまうようになってしまった場合、
ワイパックスなどの薬が処方され、
精神面からの治療も、同時に行っていくことになる可能性があります。
目の見え方に関する症状は、
本当に精神的に大きな負担になってしまうこともあります。
場合によっては、目の症状から、自律神経の乱れだとか、
そういった部分に発展していってしまう可能性も
充分にあるのです。
私も、ビジュアルスノウという病気
(目に砂嵐のような粒粒が見える)を発症し、
精神的に本当に参ってしまって、
他の症状も出てきてしまったぐらいでした。
そんな際に、抗不安薬を含めた治療を
行っていくことになりました。
その際の経験も踏まえて、治療の際の
注意点を書いていきたいと思います。
利用方法を間違えてしまうと”逆効果”になってしまう
可能性もありますから、その点に関しては
注意をするようにしなくてはいけません。
しっかりとポイントを覚えておきましょう!
では、そのポイントをご紹介していきます。
必要以上に怖がる必要はない
まず、この手のものは特別、怖がるものではありません。
怖いイメージを持っている人もいると思いますが、
それは「依存してしまうのではないか」という点と
「副作用が出るのではないか」という点だと思いますが
その点に関しては、基本的にはあまり気にしなくても
大丈夫かと思います。
「依存」に関しては
確かにそういうことが起きることもあります。
ですので、しっかりと医師と相談しながら
内服を続けていく必要があります。
ただ、強い薬などでなければ、それほど恐れることはないかとは思います。
私自身もワイパックスという薬を利用していましたが、
特に依存のような症状は出ていません。
最近では、軽減などもしています。
しかしながら、実際に依存が出てしまっていたり、
それで逆に苦しむようになってしまっている人がいるのも
事実なので、用法は守り、医師と定期的に相談することは大切です。
もう一つ、「副作用」に関して。
これは、確かに副作用のある薬もあります。
抗不安薬でもありますし、さらに上の抗うつ剤などになれば
副作用のリスクは高まります。
が、こればっかりは実際に服用してみないとなんとも言えません。
過去に何らかの薬で副作用を起している場合は事前に医師に相談し、
そうでない場合は副作用が出ないかどうか、しっかりと確認することが
大事になります。
副作用は、市販の風邪薬でも出る人も居ます。
私も、アレルギー体質のため、小さい頃からアレルギーの薬なども
飲んでいましたが、それらでは副作用が全く出ず、
とある普通の頭痛薬では湿疹だらけになってしまう副作用が出ます。
このように、人によって副作用の出る・でないは分かりませんし、
そういうリスクがあるのは抗不安薬に限ったことではありません。
抗不安薬に限らず、どんな薬でも
少なからず”怖い部分”というのはあるものです。
なので、しっかりと基本を守って利用することが大切です。
医師の指示を守る
抗不安薬に限ったお話ではありませんが、
医師の指示をしっかりと守ること。
これはとても大切なことになります。
仮に不安感が強いからと言って
独断で服用量を増やしたり、
逆に、服用の指示が出ているのに
独断でやめたりすると、かえって体調を悪化させてしまう可能性もあります。
そういったことも注意するようにしましょう。
また、回数だけではなく、用法についてもしっかりと
守るようにして下さい。
独断で色々なことを変えると、それだけ色々なリスクを
上げることになってしまうのです。
もしも、服用の方法に関して相談がある場合は、
先生と相談した上で変更するようにして下さい。
飲み合わせなどに注意する
これも抗不安薬に限ったことではありませんが、
飲み合わせなどには注意しなくてはいけません。
良くない飲み合わせをしてしまうと、
重大な副作用を起したり、思わぬ事態を招く可能性があります。
今の時代は「お薬手帳」というものがありますから、
別の病気などで、治療を受けている場合、
必ず受診する病院に、それを持参するようにしましょう。
飲み合わせが大丈夫かどうか判断してもらった上で
服用することが大切になります。
市販薬などを使っている場合は、お薬手帳には
記載されないので、自分で手帳に記載するか
口頭で伝えるようにしましょう。
依存には注意
最初に必要以上に怖がる必要はない、とは書きましたが
抗不安系統のものは、依存性のあるものになりますので、
場合によっては、そういったことを懸念しなくては
いけないものです。
また、症状が回復・安定して
数量を減らしたり、服用を中止する場合に関しても、
急激に服用数を減らしたりすると「離脱症状」と呼ばれる
副作用が出てしまう可能性があります。
そのため、服用をやめる際には
一気にやめるのではなく、少しずつ軽減していくかたちが
望ましいとされています。
このあたりも、先生としっかりと相談しながら
治療を進めていく必要があります。
上でも書いたように、独断で一気にやめたりすると
離脱症状が出てしまう可能性もあるために、注意が必要です。
効果がない場合は…
抗不安薬が必ずしも効果を発揮するとは限りません。
場合によっては、ほとんど効果を出さないようなケースも
充分に考えられます。
そのため、効果がない場合に関しては
先生にしっかりとそのことを伝えて、
対応を仰ぎましょう。
効果が出ていないのにも関わらず
抗不安薬の服用を続けることは
意味のない行動ですし、
飲まなければ飲まないで、その方が
良いのです。
根本的な治療にはならない場合も…
抗不安薬は、根本的な部分の治療には
ならないことも多いです。
最終的に、精神的な不安感や、
自律神経の乱れなどを治すためには、
自分自身の生活リズムなども大切になっていきます。
このあたりは、診察している先生自身が一番良く
分かっている思いますから、先生とよく話し合って
治療を進めていくようにしましょう。
なお、症状の原因が、
精神的なものではなく、他にある場合、
精神的な部分の調子は治してくれますが、
根本的な部分の治癒ができるわけではないので、
その点に関しては、覚えておいた方が良いかと思います。
例えば、目の症状の場合、
私はビジュアルスノウという症状に対して、
精神的な不安感に伴う症状が出てしまった為、
ワイパックスが処方されました。
ワイパックスで、不安感に関係する症状は
だいぶ回復しましたが、ビジュアルスノウそのもに
対しては効果を発揮しておらず、
症状は横ばいの状態です。
もしも、精神的な不安以外に根本的な病気が
ある場合、そこまで治してくれるものではありませんので、
その点に関しては、気を付けるようにしましょう。
病気自体には、それぞれの病気ごとに別途治療が
必要になります。
医師としっかり話し合って、治療を進めていきましょう。
まとめ
抗不安薬は、そこまで怖がるものではありませんし、
服用することを恥ずかしがる必要もないですが、
使い方によっては、副作用や依存的な部分が
出てきてしまう可能性もあります。
ただ、これはどんなものでも同じことが言えるので
しっかりと医師と話し合いをしながら治療を進め、
用法などを守りつつ、ちゃんと対応していれば、
過剰に恐れる必要はありません。
もしも何か不安なことがあれば、
病院の先生にしっかりと聞くようにし、
異変があった場合も、隠さず相談することが
治療を進める上での大事なポイントの一つです。