盲導犬とは?借りるにはどうすれば?費用はかかるの?

盲導犬(もうどうけん)は、
視覚障害者の助けになってくれる大切な存在です。

なお、日本では法律により、視覚障害者が公道を
歩く際には、
「盲導犬と一緒に行動する」か、
「視覚障害者であることを示す白杖の携帯」
どちらかの条件を満たさなくてはいけません。

では、盲導犬の条件や、盲導犬を自分のもとに迎える方法、
そしてその費用はかかるのかどうか、をご案内していきたいと思います。

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盲導犬について知る!

まず、盲導犬は、どんな犬でもなれるわけではなく、
法律に基づいた身体障害者補助犬法に定められた訓練を受けた
犬が盲導犬となっています。

また、盲導犬には「ハーネス」と呼ばれる
白い胴輪がついており、それにより、盲導犬の動きを
障害者本人に伝える役割を持っているほか、
周囲に盲導犬であることを伝える役割も担っています。

盲導犬は基本的に色々な公共機関やお店などへの
同伴が認められていますが、実際には断られるようなケースも
あるのが実態です。
まだまだ世の中の、盲導犬に対する理解は不足している部分が
あると思いますし、今後、さらに認知を拡大していくことは
大切なことであると思います。

それでは、盲導犬と出会うためにはどうすれば良いのか、
費用はかかるのかどうか、ご紹介していきましょう。

盲導犬の貸与までの流れは?

盲導犬は買ったりするのではなく、基本的には
”貸与”というかたちになります。
その流れを簡単に解説していくと、
盲導犬は基本、日本盲導犬協会というところが
管理しており、
まずは最寄の訓練センターに連絡することから始まります。

最寄の訓練センターがどこにあるかは、
日本盲導犬協会のサイト等で確認してみてください。

最初に電話・メールなどで相談後、日時を決め、
訓練センタ-に赴き、具体的な相談をすることになります。
(状況によっては職員がご自宅に伺うこともあるそうなので、
 そちらは良く話し合うようにしましょう!)

その後、申込書を協会に送り、
利用者と相性の合う犬を協会が選定(マッチング、と呼ぶようです)後、
盲導犬が決定したら共同訓練(4週間程度)を行い、
それが終わると、晴れて、盲導犬との共同生活がスタートする、
という流れになっています。
盲導犬も生き物ですし、人間にとっても、自分の命を預ける存在ですから、
手順は多いですが、しっかりと、かつ慎重に
選定し、訓練なども行わなくてはいけません。

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貸与の条件とは?

盲導犬は、誰でも借りれるわけではありません。
ちゃんとした条件があります。
その条件を満たせない場合は、盲導犬を借りることができません。
盲導犬協会の方で明示されている条件をまとめておくと、

・身体障害者手帳を持っている(保有視覚があっても可能)
・18歳以上が原則(未満の場合は応相談とのことです)
・盲導犬と積極的に外出したいと希望している場合
・共同訓練(約4週間、盲導犬との歩く訓練などを中心)が出来る方
・盲導犬の管理を責任を持って出来る方

とされています。
この5つの条件をクリアした上で、
上の手順に従って、盲導犬貸与の手続きを
進めていくカタチになります。

誰にでも盲導犬を貸与してもらえる、というわけでは
ない、ということですね。
盲導犬も生き物ですし、不適切な扱いをすれば、
盲導犬にとっても、自分自身にとっても身の危険が生じますから、
慎重な対応が行われます。

もしも、自分が盲導犬の利用を考えている、
もしくは家族が盲導犬の利用を考えているのであれば、
上記条件もしっかりと把握した上で、考慮していく必要があります。

費用はかかるの?

盲導犬の貸与に費用はかかりません。
上記の条件の一つである「共同訓練」の際にかかる
訓練費、宿泊費、食事費も一切かからないので、
その点に関しては無料、ということになります。

ただし、訓練を終えた後は、自宅で盲導犬と
一緒に暮らすわけになるわけですから、
犬を飼育するための設備や器具がご自宅に必要になります。
この費用は実費となりますから、
それに関しては、どんな風に器具を揃えていくのか、という点でも
変化しますが、数万円はかかる、と思っておいてください。

また、自宅で暮らすようになってからの
犬の食費や治療費などに関しては、自己負担になります。
”通常の犬を飼育するのと同程度のコストはかかる”ということになりますので、
その点に関しては覚えておきましょう。
ただし、お住まいの市区町村によっては補助を受けることが
出来る場合もあるそうなので、
そのあたりに関しては各自治体に相談してみるようにして下さい。

流石に何でもかんでも、全てが無料、というわけには
いきません。
盲導犬と責任を持った共同生活が出来るのかどうか、
そして、盲導犬を維持する費用はあるのかどうか、
そういった部分に関しても、ちゃんと考える必要があるのです。

まとめ

盲導犬を利用する場合は、「相手も生き物である」ということは
しっかりと理解して、共に信頼関係を作り上げることが大切です。
信頼関係を築き上げた上で、共に行することができれば、それは、
視覚障害を持つ人間にとって、大きな力になってくれると思いますし、
有意義な方法であると思います。

もしも、盲導犬の貸与を希望している場合は、
盲導犬協会の訓練センターに連絡をし、
そこから相談を始めて下さい。
すぐに「はい、どうぞ!」と盲導犬が自宅にやってくるわけではなく、
色々なステップを踏む必要がありますが、
本当に盲導犬を望むのであれば、
検討の余地はあるかと思います。

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