眼球振盪とは?目が勝手に動く!眼振と呼ばれる症状の原因は?

眼球振盪(がんきゅうしんとう)とは、
簡単に言えば、目が勝手に動いてしまう、という症状です。

通称・眼振(がんしん)と呼ばれることが多く、
こちらの呼ばれ方が一般的です。

この眼振にも、色々な種類が存在しており、
先天性・後天性のほか、その中にもいろいろな
原因が存在しています。

目が痙攣するかのように動いていたり、
意味もなく動いていたりする場合は、
何らかの病気が隠れている可能性もあるために、
注意することが必要です。

それでは、眼振についての概要を見ていきましょう。

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眼振とは?

眼振とは、目を自分では動かしているつもりがないのに、
動いてしまっている、という状態です。

上でも書いた通り、色々な種類の眼振があるため、
その原因を突き止めて治療が必要であれば
治療を行っていく、ということが非常に大切になります。

生まれつき、小さな子供に生じるものを
先天性眼振(せんてんせいがんしん)と呼び、
主にこちらのものが多いですが、
生まれたばかりでなくても眼振が突然発生することもあり、
こちらは後天性眼振(こうてんせいがんしん)と
呼ばれています。
これらをまとめて病的眼振(びょうてきがんしん)と呼びます。

2つとも、症状としては、
目が震えたり、勝手に動いたり、ということになりますが、
治療方法や原因などが両者で異なる場合もあります。

ちなみに、目が回ったり、何か早い動きを
するものを見ていたり、そういった際に目が震えていたりするのは
生理的眼振(せいりてきがんしん)であり、
病気ではないので、安心して下さい。

先天性の場合の原因や治療法

先天性の眼振は、生まれつき、あるいは生まれて間もなく
眼振が発生するものです。
眼振はこちらの方が比較的多い傾向にあります

症状としては
「外から見て、目が動いているのが分かる」
「場合によっては弱視・視力障害などを伴う」
「ものを見る時に顔を傾けたりする」
というものになります。

先天性の場合は「めまい」や「モノが揺れて見える」などの
症状が出ることは少なく、
上のような症状が出る、というものになります。

原因としては、
目が病気のケース、脳や神経の病気や一部異常のケースがそれぞれ存在しており、
それらを見極めることが大切になります。
原因としては様々なので、検査などを行い、それを突き止めていきます。

治療法も、その症状によって様々です。
”何が原因か”ハッキリしている場合に関してはその治療を行うことで
眼振を治療することができます。
ただし、特に生活に支障がなく、緊急性が無い場合は
経過観察が行われることが多いようです。

もちろん、目の病気や眼振の状態によっては手術などを行う可能性もありますし、
場合によっては眼鏡やコンタクトレンズなどで屈折矯正を行い、
治療していく場合もあります。
いずれの場合も、治療方法は存在しているので、
しっかりと治療をしていくことが大切になります。

なお、目に異常がない場合は、成長と共に
眼振も自然と治る場合があります。
その点に関しても、医師と相談しながら
しっかりと見極めをしていきましょう。

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後天性の場合の原因や治療法

後天性は、生まれつきや生まれた直後ではなく、
ある程度成長してから、突然眼振が起きる、
というものです。
これは先天性眼振とは別物と考えた方が良いかと思います。

症状としては、
・目が揺れている、動いているのが外から分かる
・見ているモノが揺れているように見えることがある
・めまいを伴う
・視力障害

などの症状が見受けられます。
先天性の場合は、めまいなどを伴うケースは
ほとんどないようですが後天性に関してはめまいだったり
震えてみえたりだったり、
先天性には無かった症状が追加されています。

原因としては、
「中枢神経系の障害」「内耳の障害」などが挙げられます。
ストレスなどでもそういうことを引き起こす場合があるようです。

中枢神経系の異常は主に小脳などに関する異常で、
これは脳神経外科などでの診察が必要になります。
また、内耳の障害の場合はメニエール病などの病気が
原因となっている場合があります。
どちらも、眼振を伴うもので、素人判断はなかなか
難しいため、まずは病院で診察を受けることが先決です。

基本的にめまいを伴っていて眼振がある、
というような場合は、耳鼻科で診察を受けると良いと思います。
もしも、眼振以外にろれつが回らない、だとかしびれだとか
そういう症状がある場合に関しては、
逆に脳神経外科などから診察を受けた方が良いでしょう。

治療方法に関しては、
何が原因になっているかによって異なります。
脳が原因の際には、腫瘍などがあった場合は手術を
行うケースもありますし、耳が原因の場合は、
投薬治療などを中心に治療が行われます。
ただし、メニエール病などの病気は
なかなか完治させるのが難しいこともあり、
長い期間、眼振と付き合うことになる可能性もあります。

潜伏眼振とは?

上記2つのものとは別に「潜伏眼振(せんぷくがんしん)」と
呼ばれる眼振も存在しています。

こちらの眼振は、両目で見ているときは
特に異常はないものの、片目でものを見ると
眼振が発生する、というものになっています。

原因としては病的なものではなく、
両眼視機能が遮断されることによって眼振が起きる
体質的な問題になります。

症状としては、片目を閉じたり、隠したりした際に
眼振が起きる、という状態になります。
この状態だと、”片目でモノを見たときの視力”が
低下するため、その特徴が診断のためにも
役立てられます。

なお、潜伏眼振については治療法は存在しておらず
経過観察となります。
特に大きな不都合が無ければ、日常生活を
そのまま送ることも十分に可能ですし、
特に心配はありません。

潜伏眼振についてはこちらの記事で詳細な説明をしています。

目が震えているのに気付いたらどうする?

目が震えている…
眼振かな?と思った場合にはどうすれば良いのでしょうか。

先天性の場合は、まだ自分で判断できる年齢では
ありませんから、保護者の方がしっかりと確認して
何かあれば小児科なり、病院なりで診察を受けるようにしましょう。

後天性の場合は、すでに自分で判断できる年齢かと思います。
しばらく様子を見てみても良いかとは思いますが、
眼振が治らなかったり、めまいなどの他の症状が続くようであれば
耳鼻科・脳神経外科などを受診するようにしましょう。

眼科でも診察は可能ですが、
原因が”目”以外の部分にある可能性も高いため、
受診する科に関しては使い分けた方が良いかとは思います。

なお、”放置”に関してですが、
医師による経過観察が行われていれば問題ありませんが、
先天性、後天性の場合、病気などが潜んでいる可能性もありますから
眼振の原因となっているものは何なのか、
この部分だけははっきりとさせておいた方が良いかとは思います。
治療が必要であればしっかりとそれを行い、そうでないのであれば、
経過観察、というかたちですね。

なお、生理的なものや潜伏眼振に関しては特に治療を
行う必要はありませんので、
これに関しては放置しておいても、問題はありません。

まとめ

眼振にも色々な種類がありますので、
どうして自分の目が揺れているのか、それを
見極めることが大切になってきます。

原因となるものの中には、恐ろしいものも
隠されていますから、そのあたりに関しても、
注意することを推奨します。

ちなみに余談ですが、私も眼振になったことがあります。
と、いうよりも、私は眼振そのものには気づいておらず、
目眩で耳鼻科を受信した際に
「少し眼振も出てますね~」と言われました。
結局、それは”軽いメニエル病”と診断され、
しばらく目眩の薬を服用していましたが、
最近は眼振も無くなっており、順調に回復しています。

私の眼振の体験談はこちらの記事でご覧ください!

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