潜伏眼振とは?片目を隠した場合のみ発生する眼振のこと!治療法は?

潜伏眼振(せんぷくがんしん)とは、
片目を隠した場合のみに発生する眼振で、
眼振の一つではありますが、
特殊なタイプになります。

普段は眼振の症状が見られないのにも関わらず
片目を隠したときにだけ、眼振が見られる、
という状態ですね。

この原因は何なのか、そして、他の病気に発展したりしてしまう
可能性はあるのかどうか、
治療方法はあるのかどうかをまとめていきたいと思います。

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そもそも眼振とは何か?

まず、そもそも眼振とは何なの?という部分を説明しておきます。
眼振とは、目を動かしていないのにも関わらず、震えたり、
動いたりする症状のことです。
これ自体が病気、というわけではなく、生理的な眼振や
経過観察で問題ない眼振もありますが、
中には、病的な眼振や、脳などに原因のある眼振もあるので、
そのあたりの原因を突き止めることが大切になってくる病気です。

なお、正式な名前は眼球振盪(がんきゅうしんとう)と呼ばれますが
一般的に眼振と呼ばれることが多いです。

こちらの記事ではそのうちの一つである”潜伏眼振”についての
解説をしていきますので、眼振全体の情報に関しては
こちらの記事のほうで確認してみてください!

片目を隠したときにだけ起きる!

眼振は通常、両目で見ているときにも発生するものですが、
この潜伏眼振と呼ばれるタイプは別で、
片目を隠したときにだけ、眼振の症状が現れる、というものに
なっています。

つまりは、普段は普通なのに、右目か左目、そのどちらかを
隠すと目が震えたり、揺れたりする、という症状になりますね。

日常生活上では、それほど支障のあるものではありませんが、
潜伏眼振の症状を発症している場合、
視力検査などの際に、片眼で見ることになるため、
視力に著しい低下が現れる場合があります

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原因は何なのか?

原因は両眼視の機能が遮断されることによって起こります。
特に脳に病気があったりだとか、目に病気があったりだとか、
そういうことである可能性は低く、
単純に片目を隠しているから眼振が起きる、ということになります。

もちろん、他に症状が出ている場合などは
他の病気なども疑う必要はあるかと思いますが
そうでなければ、病気の方向で心配する必要はありないかと思います。

また、潜伏眼振は、自分で「ん?これはやばいな…」と気付くことは
あまりなく、視力検査などの際に偶発的に見つかるケースの
方が多いのではないかと思います。
自覚症状としては、ほとんどない(片目で見たときの視力への影響)に
なるので、自分では気づけない可能性もあります。

どのように検査を行うの?

潜伏眼振に関しては、視力検査などで発見することができます。
両眼で見たときの視力と、片眼のみの視力で
大きく差が開いたときなどに、この眼振が疑われていくことになります。

眼科の先生の判断で、疑いのある場合は
さらに精密に視力検査を行い、診断を行うことになります。

基本的には視力検査系統の検査がメインとなり、
痛みを伴うような検査だとか、
そういったものはあまりありませんから、
その点に関しては、心配しなくても大丈夫であると思います。

治療方法は?治療は必要なの?

潜伏眼振自体の治療は、基本的には行われません。
経過観察、というかたちになるかと思います。
日常生活においても、片眼を隠すようなタイミングは
ほとんどないかと思いますし、生活に支障がでるような
ことはまずないかと思います。

視力などへの障害が目立つようであれば、
眼鏡やコンタクトレンズなどでの矯正が行われる場合も
ありますが、各種検査などで異常がなく、
両眼の時は普通の状態なのであれば、
特にこれといった治療や手術、内服薬の処方などは
行われないのではないかと思います。

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眼振にもしも気づいたら?

もしも眼振に気付いたらどうすれば良いのでしょうか。
基本的に眼振は先天性と後天性に分かれています。

今回の潜伏眼振は後天性が主になりますが、
先にも書いた通り自分で「あ、これは…」と
気付くことのできる可能性としてはかなり低いかと思います。

ただ、もしもおかしいな、と思う場合は
最初に眼科を受診するのが良いかと思います。

基本、別件で視力検査などを受けて、
眼振が発見されるパターンが多いかと思いますが
もしも自分で気になる点を見つけたのであれば
眼科を利用するのが、一番安心な方法でしょう。

なお、両眼に眼振がある場合などに関しては
潜伏眼振ではありません。
両目で見ていても発生する後天性の眼振は
別記事の方で詳細に解説していますが、
耳や脳関係が原因である場合があります。

こちらの場合は原因を突き止めて対処することが
大切になりますので、しっかりと対処を行っていくように
することが、大切なポイントになります

まとめ

潜伏眼振自体は、大きな心配はありません。
治療に関してもとくには行われず経過観察などを
していれば心配する必要はないでしょう。

ただし、最初に眼振を見つけた際には
自分はどのような眼振なのか、そして潜伏以外のものだった場合
何が原因でそれが起きているのか、という部分に
関してははっきりとさせておく必要があります。

何科の病気が原因である可能性もありますから、
そういった部分を見落とすことのないように
必要な検査、診察はしっかりと受けるように
することが大事なポイントになります。

潜伏眼振の場合は、先にも書いたとおり
大きな心配はありません。
医師の指示に従い、何か問題があったり
大きな変化があったりする場合以外は
気にする必要はないでしょう。

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