虚血性視神経症とは?突然の視力低下!その原因と治療法は?

病気・症状

突然の視力低下…。
急に視力が低下すると、驚くかと思います。

そんな場合は、
早めに原因を突き止めて、
治療の必要があれば、早めに治療を行わなくてはなりません。

基本的に、近視が進むとしても、急激に視力が下がったり
することはなく、病的なものでなければ
視力の低下は緩やかです。

急激に視力が低下する場合に関しては
何らかの病的な原因があると考えた方が良いでしょう。

急な視力低下の原因の一つとして考えられる病気
「虚血性視神経症(きょけつせいししんけいしょう)に
ついてお話していきます

どのような病気なのか?

虚血性視神経症とはどのような病気なのか。

視神経に栄養などを送る血管に炎症が起きたり
血管が詰まったりして、視神経に必要な
要素が送られなくなってしまうことによって
突然視力障害が発生する病気になっています。

血流自体の障害であり、
目そのものの問題ではなく、
視神経に栄養を送る血管の問題ということになります。

通常は、最初、片方の目に症状が発症することが
多いものになりますね。

では、この病気の原因や治療方法、検査方法などに
ついて、順番に解説をしていきたいと思います。

もしも怪しい症状が出た場合にはしっかりと
対応をしていくようにしましょう。

原因はどんなもの?予防はできるの?

血流の障害が原因となるので、
血流障害が起きやすい状態の人が
発症しやすい病気になります。

高齢の方は発症しやすく、
年齢を重ねれば重ねるほど、発症しやすくなっていきます。
加齢によるものはどうにもなりませんが、
そのことは覚えておくと良いと思います。

他に、糖尿病や高血圧などが原因となることもあります。

基本的には高齢の方に多い病気ですが、
それ以外の方でも発症する可能性は充分にあります

確実にこの病気にならないために予防を
する、というのはなかなか難しいことですが
高血圧や糖尿病を防ぐために、規則正しい生活などを
心がけることは大切かと思います。

どのような症状が出るのか?

虚血性視神経症には、2種類が存在しており、
動脈炎性と非動脈炎性が存在しています。
これによっても症状が異なるので
注意をしておきましょう。

症状としては下記のようなものが挙げられています

・突然の視力低下(失明に近い状態になるケースも)
・中心暗点(中心が見えなくなる)
・視野欠損
・目の痛み
・頭痛
・倦怠感
・吐き気
・関節痛
・体重の減少

など、様々な症状があります。
「目の痛み」以下の症状は、動脈炎性の場合に多いものになっており、
非常に辛い症状を伴う可能性があります。

視力の低下は、個人差があるため自覚症状が
ほとんどないような視力の低下の場合もあれば、
視力が0.1以下にまで急激に下がってしまうケースもあります。
いずれにせよ、急激に視力が低下するようであれば
眼科で検査を受けた方が良いでしょう。

前兆現象として、片方の目が急に見えなくなり、
一定時間で元に戻る「黒内障(こくないしょう)」が
起きる場合もあります。
黒内障は脳の病気などに繋がっている可能性もあるため、
もしもその症状が起きた場合は、検査を受けておいた方が確実です。
黒内障の症状などについては別記事を参考にしてください!)

急激な視力低下などが起きた場合

急激な視力低下などが起きた場合、
基本的には眼科などで診察を受けることを
おすすめします。
と、言うのも普通であれば、急激に視力低下が発生することはありません。

上でも書いたような症状、急激な視力低下などが起きた場合は、
眼科、もしくは、脳神経外科などで検査を受けるのが
ベストであるかと思います。
眼科の領域内の診察であることもあれば脳系統の方になることもあるので
どちらとも言えませんが、
眼科で異常が見つからなければ、脳神経外科などを紹介されると思いますから
まず。病院に行くことが大事になります。

なお、ろれつが回らない、しびれがある、など脳関係の
症状が一緒に出てしまっている場合に関しては
眼科ではなく、脳神経外科などの受診を優先した方が良いです。

状況に応じて、判断するようにしましょう。

原因を特定することは非常に大事なので、
そのまま放置しないように注意して下さい。

検査方法はどのようなもの?

検査は様々な検査が行われます。
眼科を受診した場合は視力検査や眼圧検査、眼底検査の
基本的な検査から蛍光眼底造影検査、
光を当てて瞳孔の動きを観察する検査など、
多岐に渡る検査が行われます。
検査の名前を羅列されても分かりにくいかと思いますが
基本的に痛みを伴うような検査はありませんので
その点は安心して下さい。

眼底検査では散眼薬を点眼するため、
6時間前後目の見え方に変化(眩しくなったりする)が
ありますがこれに関しては、時間経過と共に、
自然に元通りになりますから、心配する必要はありません。

その他、動脈炎性がうたわれる場合などには
血液検査などをこれらに追加して行う可能性もあります。
そういった検査から総合的に判断していくことに
なるかと思います。

治療方法はあるの?

治療方法は存在しますが、
上記で紹介した「動脈炎性」か「非動脈炎性」かによっても
その治療内容は変化します。
このあたりは、自分自身で判断することはできないと思いますので
病院の先生の指示などをしっかりと聞いて治療を
進めていくことが望ましいのではないかと思います。

動脈炎性の場合、始めは片目の症状であっても、
それがもう片方の目にも現れてしまい、
最終的に失明に至ってしまう可能性がありますので、
これは、早めに治療を行うことが大切になります。
治療方法はステロイドを用いた治療になり、
内服や点滴などの方法で、ステロイドを全身に投与
するかたちになります。
ただし、ステロイド投与による治療は副作用のリスクもあるために
医師による経過観察をしっかりと行いながら、
治療を進めていくことになります。

また、ステロイド投与を行っても、反対の目に症状が出てしまうこともあり、
100パーセント良い経過をたどるわけではありませんから
その点に関しても注意が必要です。
医師としっかり相談しながら、治療を進めていく必要があります。
なお、この病気により失ってしまった視力に関しては
基本的に回復することはできませんので、
治療としては失明したり、反対の目にも症状が出たり
してしまうことを抑えることになります。

非動脈炎性の場合は、
抗凝固療法やビタミン剤内服などによる治療を行うことになります。
この場合はステロイドによる治療などは基本行われず、
経過観察をしながら、上記のような治療を行っていきます。
こちらの場合も、根本的に視力自体を回復させることは
難しいものになっています

どちらの場合に関しても、
治療が必要な病気であることは確かで、
放置しておけば、動脈炎性の場合は、最悪の場合
失明に至ってしまうこともある非常に危険な病気です。

この病気でない可能性も考えられますが、基本的に
”急激に視力が落ちる”ということは
何らかの異常がどこかに発生していることは
まず間違えありませんから、
しっかりと病院で原因を突き止めましょう。

まとめ

主に加齢などを原因とするものではありますが、
逆に言えば、誰もが、そのうちこういった病気に
直面する可能性はある、ということです。

何の知識もないと、
急激な視力低下も、単なる視力低下と
受け流してしまうかもしれません。

そうなってしまうと、最悪の場合は、先ほども書いた通り
失明してしまう可能性がありますから
そうなってしまわないように注意が必要です。

自分の目は2つしかありません。
人生最後の瞬間まで、ちゃんとモノを見てられるように、
守れるときは、しっかりと守りましょう!