黒内障とは?治っても危険な場合があるので注意!原因と治療法は?

黒内障(こくないしょう)とは、
あまり知名度が高くありませんが
危険な症状です。

加齢を中心として、濁りを生じていく白内障(はくないしょう)や
視野の欠損などを生じ、失明の危険もある緑内障(りょくないしょう)は
知名度も高いですが、この症状はあまり
聞いたことがない、もしくは全く聞いたことがない、といく人も
多いのではないかと思います。

しかしながら、この症状はとても危険な症状です。
こちらでは、そんな黒内障についての
原因・症状・治療方法などを順番に解説していきたいと思います。

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どんな病気なの?

黒内障は、
目に異常がないのにも関わらず、重度な視力障害が出たり、
一時的に目が見えなくなる症状が出たり、
あるいは失明してしまったりと、
そういう状態の総称になります。

そのため”黒内障”でも、色々な種類があり、
それぞれに応じた治療を行っていくことが大切になります。

なお、前述した通り、目は異常がない状態で
重度な症状が出る、ということで、
原因としては目そのものではなく、
脳の何かの関係、ということになります。

白内障や緑内障などの病気は、
基本的な原因は目ですが、
この黒内障の場合は、目ではなく、脳の方面に
何か異常が起きている、ということになるため、
注意が必要です。
場合によっては命に関わる重大な病気のサインである可能性も
あるので、注意しましょう。

では、どのような症状が出るのかなどを
順番に見て行きましょう。

まず、その原因は?

黒内障の原因としては、目そのものではなく、
脳の方に原因があります。
そのため、もしも黒内障であれば、
目の検査を行っても、何も異常は出ず、
基本的に脳神経外科・内科等の分野になります

これにも色々なものがあり、先天性のものと後天性のものが
存在しています。
先天性のものに関しては、生れつきの問題になりますが、
後天性のものは「脳」に関する問題になり、
放置しておけば、脳梗塞などに繋がる可能性も
ありますから、注意する必要があります。

原因としては脳の血流に関するものとなっており
目の動脈に繋がる頸動脈の部分などに繋がる部分に
血が行き届かなくなることなどで発生するものに
なっています。

これらは一過性のものであり、
時間経過と共に血流が正常に戻ると、
見え方は元に戻ることがほとんどのようですが、
脳梗塞の前兆、脳梗塞の危険性があるものになりますので、
早い段階で、治療を受けることが重要になります。

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症状は一過性

黒内障の主なものである「後天性」のものは
症状は一過性のものになります。
血栓などにより、血の流れが妨げられることで、
目の機能を一時的に失い、何も見えなくなってしまう、という
症状になります。

血流の流れが再開することにより、目の見え方も
回復する為、「なんだったのだろう?」ぐらいで
片づけられてしまうことが、この症状の厄介な
ところです。

通常、症状は片目にのみ発生し、10分程度で
見え方は元に戻る場合が多いものになっています。

が、この症状が出てきている場合、
脳梗塞の前兆である可能性もあり、
重大な障害に繋がる可能性も十分にありますから、
症状が回復した場合に関しても、
注意する必要があります。

もしも怪しいなと思ったら?

突然片方の目が見えなくなってしばらくして回復した、
だとか前述したような症状が出ている場合に関しては
注意しなくてはなりません。
場合によっては脳に異常がある可能性もあります。

その場合は、眼科ではなく脳神経外科や内科など
脳系統の病院を受診することになりますが、
なかなか個人で判断するのは難しいかと思います。

ただ、上記のように「いきなり見えなくなって少しして治った」
だとか、明らかに突発的で極端な症状の場合は
注意したほうが良いかと思います。

もしも分からないようであれば大病院(眼科と脳神経外科が両方あるところ)
などを受診してみるのも良いですね。

判断がつかない場合は最初は眼科でも構いませんが、
目に異常がなかった場合に関しては
脳系統の病院を受診することが大切になるかと思います。

なお、”一度目が見えなくなって数十分で回復した”という場合は
なるべく早い段階で脳外科を受診することをおすすめします。
場合によっては脳梗塞などに繋がる可能性もあり、
命に関わる可能性もあります。

「何度も繰り返す場合」
「視界が回復しない場合(基本回復しますが、ありえない話ではありません)」
「しびれやろれつが回らないなどの併発症状がある場合」

これらに関しては、ただちに病院に向かうことをおすすめします。
特に、しびれ・ろれつが回らないなどの症状が出ている場合、
大変危険な状態です。

検査はどのように行うの?

まず、眼科を受診した場合に関しては、
基本的な目の検査を行うことになると思います。
視力検査や眼圧検査、顕微鏡による検査など、
目に異常がないかを確認することになるでしょう。
場合によっては眼底検査なども行う可能性があります。

ただし、もしも黒内障である場合に関しては、
目の異常は見当たらないはずです。
もしも、別の病気であれば、眼科の検査の時点で
何らかの異常が見つかる可能性が高いです
(黒内障でなくても、原因が特定できない可能性も十分にあります)

一方、脳系統の病院を受診した場合は、
MRIやMRA、超音波による検査などが行われます。
それにより、原因の特定を行い、
原因に応じた治療を進めていくことになります。
なお、原因がはっきりと特定できない可能性もあります。

基本的に上でも書いたように、
脳神経外科・内科などの診察を受けることが望ましいです。

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治療方法は?

治療としては、脳梗塞の状態になってしまわないように
投薬の治療を行いながら、経過観察をしていくかたちになります。
抗血小板剤や抗凝固剤などが用いられますね。
これらの薬には副作用のリスクなども存在するので、
慎重に経過を見定めることは大切なことになります。

基本的には黒内障の症状が出た=手術!
ということにはなりませんが、
狭窄などが重度な場合は、手術が行われるケースもあります。
このあたりは、脳外科の先生が検査などの結果を元に
判断されると思いますから、しっかりと話し合って、
納得した上で、治療を受けるようにしましょう。

放置しておくとどうなるの?

放置しておいても、見えなくなった視界は10分程度で
回復します。
しかしながら、これは前述したとおり危険な状態であり、
放置しておけば、最悪の場合は脳梗塞などを引き起こし、
命に関わる問題になってしまう可能性も
否定はできません。

また、黒内障自体の症状も何度も何度も
繰り返し出てくる可能性もありますので、
その点に関しても注意しなくてはいけません。

基本的には一度でもこの症状が出てきたら
しっかりと検査を受け、治療が必要な場合に関しては
面倒臭がることなく、しっかりと治療を
進めていくことが大切になります。

人間は「一度回復した」という状態に
安心してしまいがちですが、安心して良いものと、
そうでないものがありますので、
この点に関しては、注意するようにしておきましょう。

まとめ

短時間ではありますが、片目が見えなくなってしまう症状。
すぐに回復するために、なんだったのだろう?ぐらいにしか
考えない人も多いかと思いますが、
大変危険なものなので、しっかりと病院で検査を受けることを
おすすめします。

黒内障について全く知らなければ
放置してしまう可能性も高いかと思いますので、
しっかりと知識を蓄えておく、ということは
大切なことになります。
「こういうものがあるんだ」と知っておくだけでも
大分、違いますからね。

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