斜視とは?左右の目が別の方向を向いてしまう症状!原因と治療法は?

通常、左右の目は、同じ方向を向いています。
見ようとしているものの方向を、両方の目が見ている、
ということですね。
片方の目が右側を見ていれば、もう片方の目も右側を見ている。
目は、通常はそういう動きをするものです。

ですが、斜視と呼ばれる症状になってしまうと、
これが変わってしまいます。

例えば、右目はみようとする方向を見ているのに、
左目は、右側や左側、上や下など、
見ようとしているものとは違う方向を向いてしまっている…
これが斜視(しゃし)と呼ばれる状態です。

この斜視について、見ていきましょう。

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斜視とは?

斜視とは、片方の目は、見ようとしているものの方向を
向いているのにも関わらず、もう片方の目が違う方向を
向いてしまっている、という症状になります。

両眼が、正しく、見ようとしている方向を
見ることができない、という状態ですね。

この斜視は、生まれつきや乳幼児のころに
起こることもあれば、大人になってから、
後天性の斜視が起こることもあり、
幅広い年齢に起こり得るものになります。

では、斜視の症状は原因、治療法などについて、
それぞれチェックしていきましょう。

原因はなに?

斜視の原因は、基本的には
目を動かす筋肉に関係する何らかの異常が原因となります。
目の筋肉そのものに異常が起きていたり、
目の筋肉を支配している神経に異常が起きていたり、
細かく分類すると様々な原因がありますが、
何らかの異常が、目の筋肉周辺で起きている、ということになります

では、筋肉のバランスがどのようにして崩れてしまうのか、
ということですが、

・強度の近視
・乳幼児の弱視
・遺伝的な関係性
・脳の病気によるもの
・その他、身体の病気によるもの

となります。
大抵の場合は、目の筋肉周辺の病気だったり何らかの異常
だったりするわけですが、上記のように
脳の病気が原因だったりするケースもまれにあるので、
その点に関しては注意しなくてはなりません

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症状はどんな感じ?

では、斜視と呼ばれる状態になってしまうと、
どのようなことが起きるのでしょうか。
斜視の症状は下記のような症状になります。

・左右の目がそれぞれ異なる方向を向いてしまう
・モノが二重に見える
・遠近感が乱れる
・眼精疲労の要因になる
・首の痛みや肩の痛みの原因になる

と、いうところでしょうか。
問題点としては、目が一定の方向を向いていないために
モノが二重に見えたり、距離感などがつかみにくくなったり、
という部分が挙げられます。

また、左右の目が違う方向を向いているために、
外見上でも、斜視が分かってしまうことも、
斜視の大きな問題の一つです。
特に、子供の場合は、それが原因でいじめなどに繋がる可能性も
否定はできないため、
この、外見上の問題も、大きな問題の一つではあるかと思います。

おかしいなと思ったら?

斜視の症状が出ている場合は、見た目で分かるかと思います。
自分で、斜視に気付いた場合は、眼科を受診すると良いでしょう。
お子様の場合は、保護者の方が気付いて、眼科や病院などで
治療することが望ましいです。

特に、お子様の場合は、学校などでイジメの原因になる可能性も
(いじめは、本当に些細な原因から始まるものです)ありますから、
しっかりと、治療しておくことが望ましいです。

また、大人の斜視の場合、目の位置がずれている以外の
症状が出ていない場合でも、斜視には目の病気や
脳の病気などが隠れている可能性もありますから、
一度、眼科・脳神経外科で検査を受けておくことが望ましいです。

なお、寝起きに目の位置が少しだけずれる、だとか
酔っぱらっているときに目の位置が少しだけずれる、というのは
一時的な斜視であり、特に気にする必要はありません。

検査方法は?

斜視の検査には下記のような検査が行われます。

・視力検査
・屈折検査
・眼位検査
・眼球運動検査

基本的に、痛みを伴うような検査はなく、
視力検査の延長線上のような検査が行われます。
何かを見て、それで目の動きを調べる感じですね。
それによって斜視の度合いなどを判断します。

また、脳の方面を疑う場合は、
CTやMRI検査が行われます。
これに関しても痛みはなく、寝台に寝転がって
5~20分(MRIのほうが長いです)じっとしているだけで
終了する検査になります。

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斜視の治療方法は?

斜視の治療方法は、
「眼鏡による矯正」もしくは「手術」になるかと思います。
治療方法をまとめると

・眼鏡やコンタクトレンズを利用する
・眼鏡にプリズムを入れて、斜視の症状を抑える
・カイロスコープなどを用いた機能訓練による治療
・注射でボツリヌス毒素を投与し、筋肉を麻痺させる方法
・眼帯、アイパッチなどを用いた遮蔽法
・手術による治療

こんなところですね。
どの方法が良いかは、年齢、斜視の種類、症状などに
よって眼科の先生が判断するかたちになるかと思います。
しっかりと眼科の先生と話し合うことで判断しましょう。

放置しておくとどうなる?

斜視を放置しておくと、目に疲労が蓄積してしまいます。
また、それらが視力低下につながることもありますから、
眼鏡なり、手術なりでしっかりと斜視を直しておく、
対処しておく必要はあるかと思います。

大人になればなるほど、手術などによる治療は
難しくなるとのことなので、
もしも治療を始めるのであれば、早めに治療を
行うことをおすすめします。

目が原因である斜視の場合、放置すると
視力の低下、眼精疲労などを招くことになりますし、
外見上の問題もあります。

また、大人の場合で、万が一脳が原因だった場合
取り返しのつかないことになりますから、
やはり、一度眼科などで検査を受けておくことは
必要になるでしょう。

斜視の種類を知りましょう!

斜視には色々な種類があります。
参考までに、種類についてもこちらに載せておきます。

まず、斜視がある目が、どの方向を向くかによって
3つに分類されます
内側を向く場合は「内斜視」
外側を向く場合は「外斜視」
上や下を向く場合は「上下斜視」となります。
正常な向きを見ることのできないほうの目がどこを
向いているかによって、判断されます。

また、どんなタイミングによって斜視の症状が出るか、
ということでも、分類があります。
常に斜視の状態になっている場合は「恒常性斜視」
時々斜視の状態が起きる場合は「間歇性斜視(かんけつせいしゃし)」と言います。

さらに、どの目が斜視になるかによっても、
分類があります。
常に左右どちらかの同じ目が斜視になっている場合「片眼斜視」
斜視になる目が交代する場合は「交代斜視」と分類されています。

最後に、原因によっても、斜視が分類されています。
一般的なものが「共同性斜視」と呼ばれ、
眼筋麻痺を原因とするものは「麻痺性斜視」と呼ばれます。

色々な種類の斜視がありますが、
このあたりは眼科の先生が判断してくれると思いますし、
目がどの方向を向いているか、
いつ斜視になっているのか、
斜視になっている目はどっちなのか、などは自分で鏡を
見たりするだけでも判断はできると思いますから、
自分がどんな斜視なのか、知っておくことは良いことかもしれません。

まとめ

私は、見た目に変化はないのですが、
モノが二重に見える(上の部分が少しだけ)の症状が出ており、
眼科で精密な検査をしたところ、
外見には変化がないけど、軽い斜視になっていると言われ、
プリズム入りの眼鏡で矯正しています。

斜視は、失明などの危険があるものではありませんが、
放置しておけば、それだけ目に負担をかけることにもなりますし、
外見上の問題もあるかと思います。
治療をするのであれば、早い方が良いですから、
まずは眼科の診察を受けてみることをおすすめします

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