トラコーマとは?発展途上国を中心とした感染症!失明を防ぐには…?

病気・症状

トラコーマと呼ばれる目の感染症をご存じでしょうか。
これは、近年の日本ではほとんど見られないものですが、
アフリカ、中東、アジアなど、一部の発展途上国で
見受けられる病気になっています。

全世界で見てみると、失明の主要原因の一つともされており、
非常に危険な病気が、このトラコーマなのです。

海外などに出張したり、旅行に行ったりする方にとっては、
このトラコーマという病気も決して他人事ではありません。

いざというときのために、トラコーマの概要や治療法などを
覚えておいても、損ではないはずです。

どのような感染症か?

トラコーマは、目に特定の病原体が完成してしまうことに
よって引き起こされる感染症です。
クラミジアトラコマティスというちょっと聞きなれない名前の
病原体が原因となっているようですね。
以前は日本でもこの病気がある程度広がっていたようですが
最近ではほとんどみられることはなくなっており、
前述したとおり、発展途上国などを中心に、
広がっている病気で、失明の原因にもなり得る、危険な
病気なのです。
主に子供の方がこの病気にかかりやすい、と言われています。

ただし、日本でも0かと言えば
そうではありませんから、
もしも怪しいな、と思った場合に関しては
早急に対処することが必要となります。
例えば、海外に旅行に行ったりだとか、
海外に出張で仕事に行ったりだとか、
トラコーマが普通に存在している場所に行く機会があれば
感染する可能性は充分にあります。

日本では親から子に病原体が伝染して、
トラコーマの状態になってしまう「産道感染例」が
あるようです。

原因は病原体

原因としては、先ほども書いたように
「クラミジアトラコマティス」という病原体が
感染することにより、発症します。
保菌者の目や鼻から分泌物に交じって感染することも
あるほか、ハエなどを媒介に感染してしまうこともあり、
注意が必要です。

先進国ではほとんど見られませんが、
発展途上国などに旅行や、仕事関係で行かれる方に
関しては、注意しておいた方が良いでしょう。
予防可能な失明原因として挙げられている病気で、
治療を適切に行わない場合に関しては、
最終的に失明してしまいます。
そのため、このような病原体による感染には、
注意しなくてはいけないのです。

どのような症状が出るの?

トラコーマと呼ばれる病気になってしまうと、
その症状は基本的に両眼に発症します。
症状は、次第に進んでいくタイプの病気で、
主な症状を羅列しておくと、下記の通りになります。

・炎症を引き起こす
・刺激などによる痛みを生じる
・涙の量が増える
・光をまぶしく感じる
・まぶたが腫れてしまう
・さかさ睫毛の状態になってしまう
・角膜を傷つけて、さらに別の病気に進む可能性
・視力障害
・失明(最悪のケース)

と、このように、最悪のケースまで進めば
失明してしまう恐ろしい病気がトラコーマです。
ただ、上に羅列した症状を見て分かる通り、
明らかにオカシイ、と自分で感じることのできる病気です。
病気によっては、少し症状が進んでしまうまで、
気付かない!なんて病気もありますから、
その点に関しては、他の病気よりも、分かりやすい部分も
ある病気になっています。

症状が出てきたらどうする?

上のような症状が出てきた場合は
早めに眼科の治療を受けることをおすすめします。
日本では、トラコーマはほとんどなくなっているのは
事実ですが、それでも可能性は0パーセントではありません。

また、初期症状が似ている感じの病気も
結構あります。
それらの可能性もありますから、
上記で挙げた症状を見て「ん…?」と思うことがあるのであれば
念のため、眼科で検査を受けるのが良いかと思います。
何事もなければ、それはそれで良いですし、
何かあれば、早めに治療を開始することができますからね。

検査方法は?

検査に関しては眼科で問診や
基本的な目の検査(眼圧検査・視力検査・眼底検査)などが
行われるかと思います。
まぶたや角膜などを重点的に、トラコーマであるかどうかを
確認するための検査核種を行うことになりますね。

涙や鼻水を採取することによる培養検査などが
行われるケースもあるでようです。

仮にトラコーマが疑われる場合は
眼科の先生の判断で最適な検査を行ってくれるかと
思いますので、指示に従って、検査を進めていくように
するのが一番です。

治療方法はあるの?

トラコーマの治療は基本的には内服薬や
眼軟膏などによる薬による治療になります。
抗菌薬を内服し、眼軟膏を目の周りに塗る、
という感じになりますね。
これで効果が出れば良いですし、別途治療が
必要になる可能性もあります。

ちなみに、どんな薬でもそうですが、特に抗菌薬などを
服用している際には、何らかの副作用が出る可能性もあります。
もしも、内服薬を服用する!と言うことになった場合に
関しては、注意しておいた方が、懸命でしょう。
医師の経過観察のもと、しっかりと経過を調べていきましょう。

重症の場合、逆さまつげなどの症状が角膜を
傷つけている場合に関しては、手術によって治療を
行う場合もあります。

また、一度症状が消えた場合にも、治療を中止したりすると、
症状が再発してしまうようなケースがあるので、
その点には注意をし、しっかりとした経過観察を
行っていく必要があります。

感染を予防する方法

トラコーマは感染症ですので、感染を予防する必要があります。
他人から伝染する恐れもあるため、とにかく身の回りや
顔面を清潔に保つこと、水や周囲の環境の管理、
原因となる病原体を媒介するハエの駆除などを
する必要もあります。

日本ではあまり見受けられないケースですが
途上国への出張や、途上国へ旅行などする際には、
トラコーマのリスクは覚えておかなくてはいけませんし、
知識はもっておいた方が良いかと思います。

トラコーマなどの可能性が考えられる地域を
訪れる際には、衛生面に気を配り、
保菌者の涙や鼻水や、ハエなど、そういった部分にも
注意しながら、行動するようにしましょう。
タオルやハンカチの使い回しだとか、そういう部分にも
注意し、トラコーマを予防するようにするのがベストです。

放置しておくとどうなるの?

トラコーマは放置してはいけないものです。
自然に症状が完治することはなく、
放置していると長年かけて、重大な視力障害を起こし、
角膜を傷つけて別の病気に発展し、
最後には失明してしまいます。

世界では失明要因の大きなモノの一つとしても
名前が挙げられている恐ろしい病気なのです。

ただし、幸いなことにトラコーマの治療方法は
確立されていますし、トラコーマに対応するための
薬もあります。
適切な治療を受けることで、症状を治癒させるだけではなく、
失明や視力障害なども防ぐことができますから、
トラコーマの疑いがある場合に関しては、
早めに眼科の診察を受けて、治療を行うことを
強くおすすめします。

まとめ

日本ではほとんど見られない病気のようではありますが、
当然、海外の一部地域では現在も存在している
病気ですから、そういった場所を訪れるようなことが
あれば、このトラコーマになってしまう可能性も
充分にあります。

最悪の場合は失明の可能性も存在するという、
大変恐ろしい病気ではありますが、
上でも書いたように、ちゃんとした治療法が存在しています。
仮に万が一、トラコーマになってしまった場合でも、
しっかりと治療をすることは可能、ということですから、
慌てず、しっかりと眼科や病院で治療を行うことができれば、
基本的には失明する心配はありません。