知名度の低い病気がテレビで放送されることの意味…
これには、色々な意味があるかと思います。
少し前には、目に関係する病気の一つ
「不思議の国のアリス症候群」が、
テレビで紹介され、
話題となりました。
当日は、ツイッターのトレンドにも入っており、
その注目度は、一時的かもしれないとは言え、
一気に跳ね上がったことも事実です。
”知名度の低い病気がテレビで紹介されることの意味”を
考えていきたいと思います
テレビで紹介されると考えられること
知名度の低い病気に限らず
”物事がテレビで取り上げられる”ということは
非常に大きな意味を持つことであると思います。
例えば、お店などがテレビで取り上げられれば
そのお店の来客に繋がる、なんてことは実際に
あることですし、
観光スポットなどが取り上げられれば
そこに足を運ぶ人も増えるでしょう。
テレビの影響力は昔より落ちているのは事実です。
ネットなどの拡大により、
視聴率なども前より取れないというのが現実ですし、
確実に前よりもテレビを見る、という人は
全体的な数で見れば少なくなってきているのも
また事実ではあります。
が、しかし、
それでもテレビの影響力はいまだに高いのも事実。
現に、「不思議の国のアリス症候群」に関しては
話題になり、知名度向上という意味では
大きな一歩になったでしょう。
”テレビで紹介されることの意味”それを
見ていきたいと思います。
知名度が上がる
テレビで紹介されることにより、
知名度の低い病気は、飛躍的に注目度が
上がるでしょうし、知名度も上がるかと思います。
視聴者が多い番組で取り上げられれば
なおのこと、注目度は高まるでしょう。
もちろん、それだけだと一時的なものであり、
時間が経てばまた忘れられていくのも事実ではありますが、
少なくとも、放送された直後は、かなり知名度も
上がるかと思います。
私の「ビジュアルスノウ」もそうですし、
目の病気で言えば眼球使用困難症や、アーレンシンドロームなどなど、
色々な病気が存在しています。
これらについて、具体的にどんな病気か知ってますか?と
聞かれれば、普通は知らないとい思います。
私も、目の調子を崩すまでは、知りませんでした。
が、テレビで放送されれば、
多くの人がその病気について知ることになります。
当然、知名度も上がるでしょう。
また、今の時代は、SNSなども普及していますから、
興味を持った人などが色々な発言をすることで、
またそれが広がっていき…という循環の作用も
考えられます。
ネットで情報を発信しているよりもはるかに、
情報が広がると思いますし、
病気の認知度向上には、大きなプラスになるのは
間違いないかと思います。
気づいていなかった人が気付くきっかけに
テレビで放送される、ということは
不特定多数の人の目に触れる、ということでもあります。
例えば、不思議の国のアリス症候群の場合、
テレビで放送後に、「自分もこれかもしれない」などという
発言なども多く見かけました。
このように、”今まで、原因不明の症状に悩まされていた人”が
その病気に辿り着くヒントになることも
あるかと思います。
例えば、私が昨年から発症しているビジュアルスノウに関しても
「目に砂嵐のようなものが見える」という症状で、
病院で検査しても異常は見当たらないものになります
(脳の一部機能が原因と言われています)
そのため、砂嵐が見える、うっすら見えるような症状を
持っている人も、自分がビジュアルスノウかもしれない、
ということは知らず、そもそもそういったものが
あることすら知らず、原因不明のまま日々を送っている人も
多いのではないかと思います。
仮に、ビジュアルスノウのことがテレビで放送
されたりしたら、「あ、自分もこれかもしれない!」という人は
案外、かなりの数いるのではないかと私は見ています。
知名度の低い病気だと、自分がそこに辿り着くまでも
難しいものです。
テレビに取り上げられる、ということは
色々な人に対して、知るきっかけを与えることにも
繋がるかと思います
知名度が上がればいずれは…?
テレビに取り上げられるなどして、
知名度が上がって行けば、現在、その病気に
苦しんでいる人たちにとっても、
プラスになる要素は多いかと思います。
いくつか羅列してみると…
・周囲の理解
まず、周囲の理解が得られるようになる可能性は
少しでも上がるでしょう。
「そういう病気があるんだ」と理解してくれている人が
周囲に増えれば、「気のせいだろ?」だとかそういうことに
なってしまう可能性は減るかと思います。
・病院の先生の理解
知名度が上がれば病院の先生の理解も
深まりますし、病院の先生にお話をしやすくなることも
考えられます。
病院の先生はすべての病気を知っている、と思ってしまうかもしれませんが
先生も人間ですから、知名度の低い病気などに間しては
なかなか理解していなかったり、知らないようなこともあるのです。
・研究が進む可能性
テレビ放送されたことなどをきっかけに知名度が上がり、
隠れ患者数が多いことなど、色々なことが分かって行けば
研究の促進に繋がる可能性もあります。
治療方法が不明の病気に関しては、
研究が行われることも非常に大切なポイントの一つです。
ビジュアルスノウにせよ、アリス症候群にせよ、
いつの日か、それに適した薬などが
開発される可能性もあります。
こういった面を考えると、テレビなどの放送で知名度が
上がることは、回りに回って、いずれ、治療薬の開発にも
繋がる可能性は十分にあるかと思います。
・精神的にもプラスに
アリス症候群や、ビジュアルスノウなどなど、知名度の
低い病気と闘っている人にとっては
精神的な不安もつきものです。
が、テレビに取り上げられることによって
ほんのわずかでも希望が生まれるなど、
精神的な負担の軽減につながる可能性も0ではありません。
このように、テレビで放送されるなどして
知名度が向上することにより、
色々な面でプラスはあるかと思います。
一度の放送では、確かに小さな一歩ではありますが
その小さな一歩ですら踏み出せない病気もたくさんあるわけですから、
不思議の国のアリス症候群がテレビで紹介された、ということは
私は非常に大きなことだと思いますし、
私はこの病気ではありませんが、治療方法が確立されるように願っています。
テレビ放送はあくまでもスタート地点
知名度の低い病気が一度テレビ放送されたからと言って
それで全てが終わりではありません。
あくまでもスタート地点です。
もちろん、個人が出来ることは限られていますし、
何かをする、ということは難しいことですが、
それでも、いつか治ることを信じて諦めずに
病気と付き合いながら、
戦っていくことが大切になるのだと思います。
テレビ放送も、放送直後は話題になりますが、
人は時間が経つとどんどん忘れていくものです。
1か月もすれば、知名度の低い病気についても、
忘れてしまう人も多いかと思います。
なので、繰り返し何らかのかたちで話題になったり、
一人でも多くの医療関係者に興味を持って
もらう、ということもとても大切になるのでは
ないかと思います。
まとめ
知名度の低い病気が
テレビで取り上げられる、ということは
非常に大きな意味を持ちます。
小さな一歩だったとしても、その1歩を
踏み出すことで、治療方法にも繋がって行くのです。
世の中には、テレビで取り上げられることもなく、
誰にも理解してもらえないような病気も
存在するのが事実です。
テレビで放送される、ということは
小さな一歩ですが、
とても大事なことになるかと思います