角膜ジストロフィーとは?角膜に濁りが生じる病気!治療は必要?

角膜には色々な病気が存在します。
角膜ジストロフィーと呼ばれる病気もそのうちの一つですね。

失明に結びつくようなことはあまりありませんが、
視力の低下などを伴うことがあるため、
場合によっては、しっかりとした治療が必要になります。

遺伝性の病気のため、自分で予防することは難しいものとなっており、
ほとんどの場合、両目に発生する病気となります。

こちらでは、この角膜ジストロフィーについて、原因や治療法、
症状などを詳しく解説していきます。

なお、角膜ジストロフィと表記されている場合もありますが
当サイトでは、角膜ジストロフィーと表記いたします。

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角膜に混濁が起きる病気!

角膜ジストロフィーとは、角膜に何らかの原因によって
濁りが生じてしまい、それによって色々な症状を
引き起こす病気となっています。
遺伝子の問題の病気であり、予防は難しい病気です。

多くの場合は両目に発生し、
症状の進行速度に差があれど、片目ずつではなく
両目に発生することがほとんどになります。

進行はゆっくりで、緊急的な処置が必要、
というわけではありませんが、
放置しておいてよい!というものでもありませんから
その点はしっかりと判断して、治療を
行うようにしましょう。

原因は遺伝性によるもの

原因は、遺伝によるものであり、
家族や近親者などに、角膜ジストロフィーの方が
いらっしゃる場合は、必ずしも自分がそれになるとは
限りませんが、その可能性としては、
周囲に角膜ジストロフィーの方が居ない場合よりは
高くなるのも事実です。

角膜ジストロフィーにも色々と種類が存在しており、
顆粒状角膜ジストロフィ、格子状角膜ジストロフィ、
斑状角膜ジストロフィ、膠様滴状角膜ジストロフィ、
フックス角膜内皮ジストロフィと色々な種類があります。

が、基本的に症状などに関しては大差はありませんので、
下記でまとめてご紹介していきます。

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どのような症状が出るの?

基本的な症状としては視力障害になります。
角膜ジストロフィー自体が失明につながるケースは
ほとんどないようですが、
とはいえ、放置しておけば他の病気などに繋がったり、
他の病気を誘発したりする可能性もありますから、
しっかりとした治療が求められるのも事実です。

症状としては
・視力障害(視力が低下するなど)
・光をまぶしく感じる
・目の刺激症状
・混濁(進行によっては見える場合も)

になります。
併発症状としては再発性角膜びらんなどが
挙げられます。

また、角膜ジストロフィーになった場合でも
自覚症状のまったくない「無自覚」なケースも
存在します。
この場合は、角膜の病気にはなっているものの、
日常生活には何の支障もない、と言う状態になりますね。

怪しいと思ったらどうすれば?

もしも、上記のような症状が出ている場合は
眼科の診察を受けましょう。

角膜ジストロフィー自体は緊急で治療したりしないといけない!
というものではありませんが、
それでも、いずれかは、治療をしなくてはいけない病気です。
(症状が無自覚な場合は例外ですが)

また、視力低下だとか、光がまぶしく見えるような症状が
当てはまる目の病気は、相当数存在します。
眼科に行く前から自分で「角膜ジストロフィーだな!」なんて
ことはまずないと思いますから、
心配な症状が出ているのでれば、
眼科の受診をおすすめします。

角膜ジストロフィーではなくて、
他の病気である可能性も否定はできませんからね…。

検査はどのように行われるのか?

眼科では、色々な検査が行われます。
どんな病気でも大抵の場合は行われる「視力検査」
「眼圧検査(検査の詳細はこちら)」などが
行われるほか「細隙灯顕微鏡検査(検査の詳細はこちら)」も行われます。

その後、必要に応じて
特殊な機器を用いた検査の各種が行われる場合もあります
(角膜内皮細胞顕微鏡検査、前眼部光干渉断層計検査、生体共焦点顕微鏡検査など)
このあたりは、眼科の先生の判断によるものになりますから、
眼科で言われた通りに検査を進めていきましょう!

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治療方法はどんなものがあるの?

角膜ジストロフィーをどのように治療していくのか。
この病気は、遺伝性によるものなので、
原因そのものを取り除くことは難しく、一度治療しても
根治させるのが難しい病気となっています。
今後、研究などが進めば、これらも変わってくる可能性は
ありますが、少なくとも現時点では、角膜ジストロフィーを
完全に治療することは、難しいというのが現状です。

まず、無症状の場合に関しては、
特に治療は行われない場合が多いです。
この場合は、経過観察、ということに
なるかと思いますので、もしも何か症状が
出てきてしまった場合は、眼科に相談してみるようにしましょう。

症状が出ている場合に関しての治療としては
・角膜の濁っている部分をレーザー(エキシマレーザー)で削る方法
・角膜移植(手術)

が行われるのが基本になります。
投薬治療などではなく、外科的なものによる治療ですね。

なお、刺激症状が出ている場合(痛みなど)に関しては
点眼薬、眼軟膏などでの対応が行われる場合もあります。
この辺りは医師の指導に従って、利用するようにしましょう!

これで、ひとまずは治すことはできるのですが、
先にも述べたとおり、遺伝的な原因の病気であるために
根治させることは困難であり、
一度治した角膜ジストロフィーが再発する可能性もあります。
再発してしまった場合は、再び眼科での治療を行うことになります。

放置しておくとどうなるの?

この病気を放置しておいた場合、視力障害などが
進んでしまう可能性があります。
失明にまで至るケースはあまり聞きませんが、
いずれにせよ、放置しておいて良いものではありませんし、
先にも書いた通りに「視力障害」や「まぶしさ」を伴う目の病気は
色々と存在します。

この角膜ジストロフィーでない可能性もありますし
放置=眼科に行かない、ということだと思いますから、
それは非常に危険な行為です。

他の、なんらかの病気であった場合は、
本当に失明に繋がってしまう可能性も十分にありますし、
怪しい症状が出てきたら、一度は眼科でしっかりと検査を
受けるようにすることを、強くおすすめします。

予防と失明の可能性

まず、予防についてですが、こちらは遺伝性の病気であるため
予防することは困難です。
定期的な眼科検診などを受け、早めに異常を発見して
治療することが大切になります。
生まれる場所を選ぶことはできませんから、
この病気を意図的に避けるのは難しいことです。

失明についてですが、
この病気自体が直接の原因になって失明することは
あまり、ないようです。
ただし、他の病気で失明の危険性がある病気は
たくさんありますから、最初は眼科での検査を
しっかりと受けておくことが大切になるかと思います。

また、この病気についても、ずっと放置を
続けていて、悪化しているのにも関わらず無視していれば
視力を守れる保証はありません。
緊急性は低いとはいえ、やはり”目に異常がある”という
状態はなるべく早く立て直さなくてはいけませんから、
しっかりと治療を行うようにしましょう。

まとめ

角膜ジストロフィーは遺伝性の病気であり、
予防は難しいです。
根治も難しい病気ではありますが、幸いなことに、
治療方法はありますから、しっかりと治療を行っていくように
していきましょう。

ちなみに、この病気を発症している際に
レーシック手術(視力回復のための手術)を受けてしまうと
逆に視力低下などの重大な結果を招くこともあるそうなので、
レーシック手術前などに検査はあると思いますし、検査の時点で
手術適応外になるとは思うのですが、
念のため、覚えておきましょう!

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