ビジュアルスノウも「慣れる」実際に慣れてしまったお話…。

ビジュアルスノウの症状は
とてもつらいものです。

視界の砂嵐のような物体もそうですが、
併発症状も人によっていろいろと出て来るので、
それらもまた、ビジュアルスノウになってしまった
人間を苦しめるひとつの要素になります。

私の場合も耳鳴りや視界のブレ、
飛蚊症の悪化(元々少しあった)、光視症など
色々な併発症状が出ています。

…が、発症したばかりの頃は
本当に信じられないことでしたが
ビジュアルスノウの症状もある程度
”慣れて”しまうものです。

人間、どんなに苦しい状況になってしまっても
その状況で生きている限り、
それに慣れてしまうものですね…

もちろん、個人差はありますが
私個人の経験談として
”ビジュアルスノウへの慣れ”について
お話していきたいと思います。

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色々なことに慣れてしまった

それが良いことなのか、悪いことなのかは
さておき、ビジュアルスノウになったのが2018年、
そしてこの文章を書いている今現在が2020年…
2年以上が経過していると
「慣れて」しまいます。

私の症状自体は、発症当時から変わっておらず
(むしろ、最初の半年ぐらいで少しずつ悪化したので
一番最初よりは総合的に見ると
”少し悪化した”という状態なのですが)
今現在も症状は続いています。

しかしながら、次第にその症状には
「慣れて」しまい、
私の場合は、この見え方が当たり前の状態に
なってしまい、最初のような辛さは
完全に無くなってしまいました。
辛いと感じずに生活できる、というのは
嬉しいことではありますが、
なんとなく複雑な感じもします…汗

慣れたことによるメリットも…

最初は本当に、こんな状態で大丈夫なのかどうか?とか
急に見えなくなっちゃうんじゃないか?とか
何か病気なのでは…?とか、いろいろ悪い方向に考えたりも
しましたし、見え方で強い精神的負担にも
なってしまっていました。

また、強い不安感から精神的な面で体調を崩し、
異様に血圧が上がったり(関係性は不明ですが、原因不明で
慣れてきたころに治ったので、関係あったと、個人的には思っています)、
震えや睡眠障害、ジャーキング現象の多発などなど
色々な症状が出てしまっていました。

が…半年…1年ぐらいが経過するタイミングで
だんだんと慣れてきたとともに、
精神的に自然と安定してくるような形になり、
一時期お世話になっていたワイパックス
(一番多い時は1日3錠で処方されていました)も
完全に服用を終了しています。

ビジュアルスノウの症状自体は何も治っておらず
”そのまま”なのですが
慣れたことにより、精神的不安は消え
抗不安薬の処方も不要になり、
血圧、ジャーキング、睡眠障害などなど、そういった症状も
自然と消えました。

ビジュアルスノウ自体の症状が治るのが
もちろん一番良いことなのですが、
それでも、精神的な不安から出て来る症状の数々が消えて
自然とそれを受け入れられるようになっただけでも
本当に楽になりましたし、
最初の時のような普通に生活していても
常にビジュアルスノウに対して不安を
感じてしまっている、というようなことは
なくなりました。

これだけでも、本当に大きな一歩だと思いますし、
どんな状況でも人間、慣れてしまうもの…ということを
実感できました。

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デメリットもあるかも…

デメリットとしては
「ビジュアルスノウの状態でいることに妥協してしまっている」
という感じでしょうか。

2年も経過し、慣れてきてしまうと
自分の中で「それが当たり前」になってきてしまいます。

もちろん、この症状を自然と受け入れることができて、
辛い、という気持ちが薄れたのは良いことなのですが
同時に「この状況のままでいることを妥協している」
ような感じにもなってしまい、
当初と比べると「治そう」という意欲が
自分の中で若干薄れてしまったような、
そんな感じがちょっとあります。

簡単に言えば
「もうこのままでもいいかな」みたいな感じです。

諦めてるわけではないのですが、
慣れてしまうことによって、
これでも行けるんじゃないか?みたいな
変な方向に考えが行ってしまう…というような…
そんな、言葉に言い表すのが
難しいような感じです。

ビジュアルスノウの症状に慣れたことは良いことです。
それにより、精神的症状が全て消えて
本当に楽になりました。
しかし、同時に「絶対に治してやる!」みたいな
意欲まで少し薄くなってしまった…
そんな感じでしょうか。
複雑なところですね。

必ず慣れて来る時が来る

ビジュアルスノウは、本当に辛い症状ですが、
それでも、人間、必ず慣れてくるときが
やってきます。

どのぐらいで慣れるのか、
どのぐらいで気持ちが楽になって来るのか。
それは人によって大きく異なるとは思いますが
私も、あれほど色々症状が出てしまっている状態から
今ではもはや自然と受け入れてしまっているような
状態にまでなりました。

飛蚊症もそうですが、
見え方って慣れてしまうと
それが”当たり前”になってしまいますから
嬉しいような、悲しいような…
というところです。

まとめ

もちろん、今でもビジュアルスノウによって
生じている砂嵐が消えることを願ってますし、
私の目に見える、邪魔者が全て無くなれば
どんなに楽なことか…
とは、常に思っていることです。

ただ、慣れたことによって
「このままでも十分生活はできる」ような
感じになってしまい…
という一面はあります。
(震えとかそういうのが全部消えたので
助かると言えば助かりますけどね…)

いつか、
「やっぱり砂嵐が無い世界はいい」と思えるような
治療方法がみつかることを、祈っています!

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