ビジュアルスノウは気のせいでも気にし過ぎでも精神疾患でもない!

見えていないはずの砂嵐やノイズのようなものが
見えてしまう病気「ビジュアルスノウ」。

「気にし過ぎ」だとかそういう風に考える眼科の先生も
いらっしゃいます。
ですが、決してビジュアルスノウは、精神疾患ではありません。
気のせいの類で片づけられるものではないのです。

実際に私自身もビジュアルスノウになってしまっていますが、
決して精神疾患ではないということを
自分がなってみて強く確信しました。

まだ研究が進んでいないこともあり、
あくまでも”一患者の考え”でしかありませんが、
ご覧いただければと思います。

なお、ビジュアルスノウそのものについては
ビジュアルスノウとは?の記事にまとめてありますので、
そちらをご覧ください。

こちらの記事では
この病気は”精神疾患”や”気のせい”ではない、
ということをお話していきたいと思います。

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気のせいではないと断言できる理由

ビジュアルスノウは「気のせい」「気にし過ぎ」などで片づけられる
病気ではありませんし、飛蚊症でもありません。
私は実際に小さい頃から飛蚊症の症状が出ていますが、
”これとは明らかに違う”のです。
私の視界をそのまま他の人に見せることができれば、
すぐに理解していただけると思うのですが、
今でも”これはビジュアルスノウで見えているモノ”
”これは飛蚊症”
そんな感じにはっきりと見分けることができるのです。

そして、この病気は精神的なものではなく、
確実に”どこか”に異常があり、発症している病気であると
私は考えます。
よく言われているのは「脳の一部の働き」が原因である、
ということですね。
てんかん薬が効く、だとかセロトニンの不足だとか
色々言われていますが、
とにかく、精神病の類ではなく、脳の病気の一つである、と
私は考えています。

その理由についてもお話していきましょう。

精神的要因はあくまでも一因であって根源ではない

精神的な部分が全く関係ないか、と言われればこれは「No」で
あるかと思います。
ただし、ビジュアルスノウの根源ではない。
これは断言できると思います。

ビジュアルスノウに苦しむ方の中には
精神的に不安定になってしまったりしている人も居ます。
ですが、これは”ビジュアルスノウの症状があるから”であり、
”精神的に不安定だからビジュアルスノウになった”わけではないと
私は考えます。
つまり、順序が逆だと言うことです。

精神に負担がかかって、砂嵐が出たのではなく、
砂嵐が出たから精神に負担がかかった。
そういう人も多いのではないでしょうか。

ただ、この病気の患者に、精神的に苦しんでいる人が多いのは
事実だと思いますし、
心療内科的な治療で症状が和らいだ、という人もいるようです。
なので、数多くの原因の「ひとつ」ではあると思います。
しかし「元凶」ではない。
元凶は別の部分に隠れており、精神的な部分はあくまでも
副次的なモノであると思います。

私も、気にしすぎている時の方が症状がひどくなっている、
そう感じることはあります。
ですが、人間、どんな病気でも”気にする”ことにより
悪化することはあるのです。

例えば、気にしていればお腹が痛くなる、
何かストレスをためていれば胃の調子が悪くなる。
そういったものと同じで、
目のことも気にしていれば一時的に悪化することはあるでしょう。
ですので、関係性はあると思います。
ただ、主要因ではないので、
精神的な部分を安定させても、治る可能性は
低いのではないか、と考えます。

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心療内科的治療で根治はしない?

心療内科的な治療では、ビジュアルスノウの症状が
和らぐことはあっても根治させることは難しいかと思います。
実際に、そのような情報を探してみましたが
「症状が和らいだ」というネット上の書き込みなどはあっても
「治った」ことを確認できる情報はほとんど見つけることができませんでした。
ビジュアルスノウかどうか分からないような情報ではそういうものも
ありましたが、基本的には精神的な部分の治療を行っても
ビジュアルスノウは完治しないと思われます。

抗不安薬などで症状が一時的に落ち着いた人もいるようですが
それはあくまでも不安感が取れたことにより、精神的に楽に
なっただけの話で、粒粒自体が消える、ということではないかと思います。
どんな病気でも、精神的な面で悪化したり、少し楽になったりすることは
あります。
それはこの病気だけに限った事ではありませんし、
完全に治るわけでもないですから、やはり本当の原因は
他のところにあるのだと思われます。

ちなみに、私も抗不安薬は医師の判断で試しましたが
目の粒粒は減ることはありませんでした。
症状が和らいだ、という人もいるようですが
私の場合は全くの無効果。
ただ、気持ちが少し楽になったかな~(それが抗不安薬の効力ですからね)
ぐらいでした。

そもそも、抗不安薬でこの病気が完治するのであれば
今頃治療方法は確立されているはずです。
ですが、そうはなっていない、ということは
やはり元凶である部分、本当に直すべき部分はそこではない、
ということになるかと思います。

ただ、精神的に不安が強かったりする場合は、
不安や恐怖に対して、抗不安薬などを用いていくこと自体は
有効的だと思います。
精神的に参ってしまうと、余計に症状が悪化する可能性がありますから…。

やはり脳が原因なのではないか

脳の精密検査でMRIやCTなどでも見つからないこまかな違いが
ビジュアルスノウの患者から見つかった、というお話も聞きました。
大きな異変としては見られない「小さな部分」、
どこかごく一部な部分の影響で、ビジュアルスノウの症状が
出てしまっているのではないかと、そう思います。

私自身の経験として
「寝起き」と「入浴時」のみ
ビジュアルスノウの症状が一時的に悪化します。
これは、精神的要因ではなく、やはり脳のどこかの異常であることを
表している事例だと思います。
私も、CTとMRIの検査は受けましたが異常はありませんでした。
ですが、起床時、入浴時。この2つのタイミングで
悪化する、ということは、脳の影響が疑われるものであると思います

起床や入浴にトラウマなんて私はありませんし、
精神的要因であれば、あまり考えられないことなのではないか、と感じます。

少なくとも言えること…

まだ解明されていないことですから、何とも言えませんし、
自律神経の失調などで視界に粒粒などが見えるケースもあるかもしれません。
ですが、ビジュアルスノウで苦しんでいる方の多くは
「気のせい」じゃありませんし「飛蚊症」でもなければ
「精神病」でもありません。
実際に知名度は低くても、多くの患者がいるわけですし、
実際に私自身もその症状を身を持って体感しています。
私の場合、特に自律神経失調だとか、精神的な疾患も
全く持っていません。
そして、今現在も、特に悩んだりだとかそういうことはしていませんし、
今は症状を受け入れていますが、治る気配はありません。

ビジュアルスノウを「精神病」だとか「気のせい」「気にし過ぎ」と
決めつける人もいると思います。
が、もしも眼科医の先生がそういう考えなのだとしたら
私は問題であると思います。
理解してもらえないこと、これは、患者にとって一番の不安材料であり、
精神的に弱って症状を悪化させる恐れもあります。

そういった誤解をなくすためにも、この病気の認知が
広がることを願うばかりです。

まとめ

解明されていないことも多く、謎の多い病気ですが
「脳の一部箇所の異常」であると私は思っています。
理由としては抗不安薬の効き目がない(あるいは緩和するのみ)なこと、
ラミクタールが効いた(てんかん薬)という情報や論文があること、
私のように寝起きや入浴など、脳に関係するような場面で
症状が悪化することなどが挙げられます。

ビジュアルスノウは脳の病気…。
その可能性が今のところ、一番高いのではないか、と考えます。
なお、上で書いたラミクタールですが逆効果なこともあるので、
試す場合は自己責任で慎重に判断して下さい
(別記事で詳しく解説しています)

※その他のビジュアルスノウ関連情報は
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