義眼とは?人工的に作られた目!その用途や装着方法は?

義眼(ぎがん)とは人工的に作られた目の事です。

義眼自体に視力があるわけではなく、
視力確保のために用いられるモノではありません。
美容上の目的や、
本来、目があるべきスペースに義眼を装着することで、
周辺の骨組みや瞼などの状態を正常に保つ
役割などを担います。

義眼は主に、PMMAという素材を用いて
作らており、こちらは人間に対して無害の素材と
なっています。
そのため、義眼を利用する際にも、
安心して、利用できるようになっています。

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義眼のことを知る!

では、義眼とはどのような用途で
用いられるモノなのでしょうか。

使用用途としては、上でも書いたように
外見上の問題の解消、そして周囲の骨組み、瞼などの
状態を維持する、という役割になります。

何らかの病気・けがなどで眼球摘出の手術を受けた場合や、
眼球の内容除去の手術などを受けた場合に義眼を
利用することになります。
小児の発達を促すために利用されるケースもあるようですね。

義眼の種類

義眼にはいくつかの種類が存在します。
摘出手術などによって、眼球を摘出した場合などに
用いられる、厚みのあるタイプの義眼もあれば、
一部欠損状態の場合に用いられるかぶせるタイプの
義眼も存在しています。
それぞれ、用途に応じて使われるかたちになりますね。

その他に、摘出手術の際に一時的に用いられる義眼や、
角膜のドナーとなった亡くなられた方向けに用いられる
アイバンク用の義眼などが存在しています。

義眼自体は、人それぞれ、目の形状だとか、
周辺の組織の状態が異なりますので、
主にオーダーメイドの義眼が用いられることになります。
既製品もいくつかあるようですが、
基本的には、自分の身体に適した義眼が用意される、
ということになりますね。

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作ってもらうにはどうすれば?

義眼を作ってもらうにはどうすれば良いか。
これは、まず、眼科の先生に相談してみましょう。

ただし、当たり前のことですが、義眼を使う必要が
ないのにも関わらず、相談しても
眼科の先生から「No」を伝えられるだけでしょう。
あくまでも眼科の先生が義眼が必要だと
判断した場合のみ、対応、ということに
なっていくかと思います。

ただ、一般の眼科では対応できないケースも
あるので、専門医を紹介されたり、
大病院を紹介されたりするケースもあると思います。

もしも、本当に義眼が必要なのであれば
まず、眼科の先生に相談してみて、話は
そこからスタートになるかと思います。

義眼にかかる費用は?

義眼の制作には当然のことながら費用がかかります。
病院、義眼の種類、制作方法など色々な
条件が加わってくるので、価格を一概に書いてしまうことは
できませんが、
費用としては10万以上かかるケースもあります。
各種保険などが適応されるので、医師とよく相談しながら、間違えの
ないように、手続きを進めていくようにしましょう。

手続きを間違えたり、ちゃんと行わなかったりすると、
結局のところ、自分が損をすることになってしまいます。

どのぐらい持つの?

義眼は、作りモノですから、当然のことながら”寿命”というものが
あります。いつまでもずっと使っているわけにはいきません。
耐用年数は、厚生労働省によって定められており、
「2年」の耐用年数と定められています。
そのため、その年数耐えられる義眼が、世の中に
出回っている、ということになります。

当然のことながら使っていれば使っているほど
経年劣化していきますし、
どのように日々生活しているのかどうかや、
自分の身体との相性などからもどのぐらい持つかどうかは
変わってきます。
義眼装着後は、ずっとそのままにしておいて良い、
ということはなく、必ず定期的なメンテナンスが
必要になりますから、医師の指示に従って
しっかりと診察を受けるようにしましょう。
診察もうけずに義眼が劣化していってしまうと、
思わぬトラブルの原因になってしまう可能性は
充分に考えられます。

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見えるようになるわけではない

義眼の目的は、あくまでも外見上の目的と、
瞼や骨格などの維持を目的としたものになります。
そのため、義眼をつけたからといって、そのつけた義眼が
目の役割を果たし、視力が回復するわけではない、
ということは覚えておきましょう!
義眼には見る力はないので、
あくまでも外見上のものにはなってしまいますが、
それでも見た目や、骨格などの悪影響を
避けてくれる存在になりますから、必要とあれば、
義眼の力を借りることになるかと思います。

また、基本的には、装着した義眼はほとんど
動かせないものばかりです。
ただし、一部では動く義眼などの手術も行われているとのことなので、
もしも義眼を利用する際には色々と確認して、
満足のいく内容で、装着を行うようにしていきましょう。

まとめ

義眼は見た目だけの問題ではなく目の周囲の骨組みなどの
バランスを保つ用途で用いられます。
将来的には、本当に目の代わりを果たすような義眼が
登場するかもしれませんが、現時点ではまだ、
そういった義眼は映画やファンタジー世界だけのお話です。

現在の義眼は見た目を保つため、というのが大きな
役割となっているのです。
もしも、義眼を検討している!ということであれば、
まずはご自身が通っている病院、もしくは眼科の
先生に尋ねてみることをおすすめします。
義眼を作るのであればどうすれば良いか、眼科医の先生なら
ご存じのはずですから、先生も必要だと判断すれば
ちゃんと教えてくれると思います。

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