角膜移植とは?角膜の病気に対して行われる手術!方法や注意点は?

角膜移植(かくまくいしょく)とは、
角膜の病気の治療のために行われる手術です。

円錐角膜、水疱性角膜症、角膜変性症、角膜穿孔
角膜白班などの際に行われることがあり、
正常な働きができなくなった角膜を取り除き、
新しい角膜を縫い付ける、という手術になります。

色々な注意点やリスクもある手術ですので、
もしも角膜移植が必要になってしまった場合は
医師の方と相談を行い、しっかりと準備を行ったうえで
手術を受けるようにしましょう。

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他の角膜を移植する手術!

角膜移植は、その名の通り、他の方の角膜を
異色する手術です。
主に、亡くなられた方がドナー登録していた場合の角膜や
海外からの角膜が利用されます。

角膜とは、黒目の前面の部分に存在する膜で
光の調整や異物の侵入を防ぐなど、
目の大事な役割を担っている部分になります。
しかしながら、上記のような病気が原因で
角膜が正常に役割を果たせなくなってしまった場合、
この「角膜移植」によって、正常に機能する角膜を
移植する、というものになっています。

角膜移植にも、3種類ほど存在しており、
角膜の全てを移植する「全層角膜移植術」
表面のみを移植する「層状角膜移植術」
内皮層のみを移植する「角膜内皮移植術」の3つが存在しています。
どの方式で行われるかは医師の方が
目の状況や周辺環境などから考慮して判断するかたちになります。

手術はどのようにして行われるの?

それぞれの角膜の状態、用いられる方法、先生の判断などにより
細かい方法は異なる場合がありますので、
あくまで目安として参考にしてみてください。

かなり簡単に言ってしまうと、
角膜を切除して、新しい角膜を移植する、という内容です。
手術時間については数時間単位でかかる(1~2時間程度)ので
目の手術では比較的手術時間は長い手術になります。
麻酔は全身麻酔、もしくは局所麻酔により手術が行われ、
基本的には痛みがないように、手術が行われるかたちになります。

術後に関しては日帰りで帰れる、としている病院もあれば
入院が必要としている病院もあり、これについては
症状が病院の方針によって異なりますから、
もしも角膜移植を受ける場合にはしっかりと確認して、
角膜移植を受けるようにしましょう。

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提供される角膜について

提供される角膜はアイバンクを通じて提供されます。
主に、亡くなられた方の角膜、植物状態になってしまった方の角膜などが
用いられています。
が、角膜移植を行う必要がある方の数分、ドナー提供があるわけではなく、
角膜が不足しているために、長い時間順番待ちをしなくては
ならないケースも存在しています。

米国から角膜を輸入しているところもありますが、
これに関しても、やはり時間がかかるのが現実です。

リスクもあることを理解する

目の手術は、どんな手術であっても、術後にリスクが
起きる可能性があります。
これは、どんなにスムーズに手術が行われたとしても、
誰にでも起きる可能性のあることです。
ですので、角膜移植を受ける前に、必ず説明はあると思いますが
そのことに関しても、しっかりと理解をしておかなくてはいけません。

・感染症の可能性あり(抗生剤の投与が術前後に行われます)
・拒絶反応の可能性あり(それを防ぐための点眼薬などが用いられます)
・目への打撲などに対して弱くなる

などが考えられます。
また術後しばらくは乱視などが生じる可能性があります。

怖いのは「感染症」と「拒絶反応」で、
特に、拒絶反応は臓器移植にはつきものの副次的作用で、
万が一これが出てしまった場合には内科的治療が必要になります
(角膜の移植の場合は比較的その確率は低いと言われていますが
当然、0ではありません)

術後は通院が必要

角膜移植の手術を行った後には、定期的な通院が必要になります
術直後は、感染症や拒絶反応が出ないかどうかの経過観察や
点眼薬の処方などが必要になるほか、抜糸などを行うケースもあります。

また、その後も、目のケアなどは大切になりますから
眼科医の指導のもと、定期的に通院を続けることになる
場合がほとんどです。

そういったケアが必要になる手術ですから、
そのことは頭に入れておきましょう。

術後に「もう移植が終わったからいいや」などと放置してしまうと、
大変な事態を引き起こしてしまう可能性もあります。

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受けるべきか受けないべきか

角膜移植を受けるべきか受けないべきか。
これは、その方の病状、そして医師の判断によって異なります。
例えば、病気の症状次第では角膜移植をする!という選択肢以外
ありえないような状況になることもあると思いますし、
角膜移植するか、しないか、自分で選べるような状態で
ある場合もあると思います。

選べる場合は、手術費用(医院によりますが入院なども必要な場合数十万)や
自分の現在の症状がどのぐらい辛いか、などを考慮した上で
リスクがあることもしっかり理解し、家族、先生と話し合って
結論を出すようにしましょう。

まとめ

角膜移植は、角膜の病気の治療に必要な手術です。
が、費用の面や提供角膜の面、術後のリスクなど
色々な部分も考えなくてはいけません。

スムーズに行けば、角膜の病気から解放されて
今までよりも快適な生活を送ることができるように
なる可能性もありますし、
実際に成功率の方が高いですが、
自分自身が”少ない確率の失敗率”の方に入ってしまう
可能性は誰にだってあります。

私は角膜移植は受けたことはないですが、
別件で歯の手術を受けた際に”5パーセント程”と言われている
術後のとある症状が出てしまったことがあります。

確率が低くても、リスクは0ではない。
このことは、全ての手術に言えることですから、
脅しとかではなく、理解はしておく必要があります

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