眼精疲労（がんせいひろう）は
目の疲労が蓄積してしまって、
色々な不快症状などを引き起こしてしまったり、
自力で疲労を回復させることが
難しくなってしまっている状態を言います。
ただちに失明の危険、とか
そういう状態ではありませんが
放置しておくと、どんどん体調を崩してしまう可能性は
十分にあり、「単なる疲労」と油断してしまわないことが大切です。
では、もしも眼精疲労を放置してしまうと
どのようなことになってしまうのか。
その点を解説していきたいと思います。
放置するのは危険なの？
「放置しても大丈夫です」なんてものは
残念ながらほとんどありません。
眼精疲労に関してもそうです。
一番良いケースからお話するのであれば
「自然と回復していく」ということももちろん
可能性としてはありますが、
一番悪いケースをお話すれば「失明」の可能性も
当然０ではありません。
下で詳しくお話しますが
眼精疲労自体で失明するわけではないのですが
放置しておけば、そういうリスクもある、
ということです。
では、眼精疲労を放置した場合、
どのようなことになってしまう可能性があるのか、
それを見ていきましょう
自然に回復する可能性も…
これも、可能性としては「０」ではありません。
あなたの目の不快症状が、目の疲れによるものだと
すれば、それが解消されて、
回復していく可能性もあるにはあります。
重度な眼精疲労になってしまって、
目の使い方もそのままの場合、
自然と改善する見込みは薄いとは思いますが、
目を休めるようにしたり、
特に意識せずとも疲労が回復したりした場合は、
そのまま眼精疲労の症状が
治る可能性もあります。
ただ、これはあくまでも一番良いケースの話に
なりますから、
”他のケース”についてもしっかりと目を背けず、
理解しておく必要があります
症状が続く可能性
特に何か別の症状に進む、ということはなくても
眼精疲労の症状が慢性的に続くように
なってしまう可能性はあります。
放置しておく、ということは
治療などは行わず、目の使い方なども特に
改善しない、ということになると思いますから、
回復せずにそのまま、なんとなく目の不快症状が…
という状況が長期続く可能性があります。
ずっとそのままなのか
”良い方向”に転ぶのか”悪い方向”に進むのかは
これは、なんとも言えません。
症状が悪化する可能性
眼精疲労を放置しておけば
当然、それらの症状がさらに
悪化してしまう可能性があります。
既に出ていた症状が悪化してしまうだけの場合もありますが
”今までなかった症状”が増える可能性があります。
これは、どういうことかと言うと、
眼精疲労は、人によって出て来る症状が異なり、
多数の”出る可能性のある症状”があります。
眼精疲労などについて調べてみると
本当に色々な症状があるのが分かると思いますが、
それらが全て、一気に出て来るわけではなく、
人によって「これとこれ」だったり「この３つ」だったり
その中からいくつか症状が出て来る感じです。
放置しておけばしておくほど、
当然、他の「自分にはまだ出ていない症状」が出てしまい、
その結果、”今までなかった症状”が自分にも
出てしまう可能性がある、ということです。
症状が増えれば増えるほど気になる時間も
増えると思いますし
自分自身の負担も大きくなっていきます。
視力が低下する可能性
目の疲労が蓄積すれば
純粋に「視力が低下する可能性」は十分にあります。
眼精疲労の状態を放置しておくということは
目の疲れが蓄積された状態を放置する、
ということになりますし、
目の不快症状などが出ている場合
”見えにくい状態のもの”を無理して
見ようとするわけですから、
当然目には、通常よりも大きな負担が
かかってしまうことになります。
そうなると、純粋に視力の低下を
招く可能性があります。
眼精疲労を後々治療したとしても、
下がってしまった視力は回復せず、
場合によっては眼鏡だとか
そういったもので、見えるように
する必要が出て来ることもあります。
眼精疲労そのもので失明にまで至ることは
まずないとは思いますが
疲れた目を酷使していれば
当然、普通に視力が落ちることは
ありますから、そうなってしまうと
後々眼精疲労を取り除いたとしても、
視力は戻らない、ということです。
目以外の部分の体調が悪くなる可能性
眼精疲労を放置しておくことで
起きる可能性のあることの一つとして
「目以外の調子を崩す」可能性が
あるということです。
これは、眼精疲労の症状の一つで、
目の疲労から、身体の色々な部分に
影響を及ぼす可能性があるのです。
まずは「痛み」。
目以外にも肩や首、背中などの
痛みなどに繋がる可能性があります。
頭痛などが出て来ることもあり、
場合によっては日常生活を送る上での
大きな邪魔者になります。
そして「精神的な症状」
眼精疲労の状態は、自律神経の乱れなどを
引き起こす可能性もあり、
精神的な落ち込みにつながる可能性もあります。
その精神的な落ち込みが、さらに別の症状を
引き起こすなどして、悪循環になってしまう
可能性も十分にあるので、
それは注意しなくてはいけません。
眼精疲労になっても、最初は目だけの症状で
ある場合もありますが、
放置しておけば、次第に目以外の症状に繋がり
その結果、さらに別の症状に繋がる可能性もあります。
失明する可能性も「０」ではない
眼精疲労を放置し続ければ”失明”の可能性も
０ではありません。
まず、眼精疲労自体は、基本的に失明にまで
至るものではありませんし、
眼精疲労で失明した、ということは
まずないでしょう。
では、何故失明に繋がる可能性が０ではないのか。
まず一つは
「これは眼精疲労だろう」という決めつけで
放置した場合ですね。
眼精疲労と似たような症状から始まる
目の病気は、正直なところ、たくさん存在します。
もしも眼精疲労だと決めつけていて、
それが”眼精疲労ではなかった”としたら…？
場合によっては、本当は失明に至るような
別の病気である可能性があり、それを放置することで
失明してしまう可能性もある、ということです。
眼精疲労なのか、別の病気なのか。これは検査しないと
分かりませんから、放置する＝別の病気かもしれないリスクがある
ということです。
もう一つは
「別の病気に繋がる可能性」です。
眼精疲労の状態を放置しておくことで
疲労がさらに蓄積したり、疲労が蓄積した状態が
続くことによって、目の負担が大きい状態が
続くことになってしまいます。
そうなってくると、別の目の病気の引き金に
なったりしてしまう可能性は０ではありません。
そうならない可能性もあれば、最悪の場合、失明に至るような
病気の引き金になる可能性もあります。
そうなれば眼精疲労が直接的な原因でないにせよ、
眼精疲労が別の病気の引き金となり、
その病気が原因となって失明に至る可能性は
十分に考えられることです。
あくまでも”ずっと放置した場合”の話で
眼精疲労がすぐに他の病気の引き金になる可能性は
低いとは思いますが
ずっと放置していれば、最悪のケースまで
考えると、そういうこともあるかもしれない、
ということです。
まとめ
失明に至るようなことは
直接的にはまずないとは思いますが
それでも、疲労が蓄積した状態で
放置を続けることは、危険なことです。
調子がさらに悪くなったりすることは
十分にあり得ることですし、
最悪の場合は大きな障害を残すはめに
なってしまう可能性だって、十分にあるのです。
そうなってしまわないように、
目の疲労が続くような場合は
出来る限り眼科で診察を受けるようにしましょう。
