ディスレクシアとは?文字の認識が困難になる症状!見え方に影響も?

ディスレクシアとは、
文字の読み書き、認識などが困難になってしまう
症状で、場合によっては
文字が歪んで見えたりするなどの視覚的症状を
伴うものです。

文字の認識がうまくできない、ということですが
知的能力だとか、理解能力に異常がある、ということではなく
その他の部分では全くの正常にも関わらず、
文字の分野では支障が出てしまう…という状態です。

文字が歪んで見えたりする、と聞くと
目の病気かな?と思ってしまうようなことも
あるかもしれませんが、
これは、目自体の病気ではないために、
視力などに関する治療を行っても
効果が出ない、とされています。

また、ビジュアルスノウと関連して、考えられることもありますが
ビジュアルスノウとディスレクシアは別物です。

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原因は何?

ディスレクシアの原因は何なのか。

詳細な原因についてははっきりとしていない部分も
ありますが、原因となっている箇所としては
「目」ではなく「脳」の方になります。

そのため、目に対する治療を行っても
効果が出ない、ということになります。

脳の情報処理の仕方が、通常の人とは
異なる動きなどをしていることが
原因なのではないか、というのが
現在の研究で明らかになっていることです。

症状は?文字に関係する症状

症状は文字の読み書きに関する症状になります。
具体的な症状に関してはさまざまで、
文字を読むのに通常よりも時間がかかったり、
文字を書くのに、間違いが多くなったり
字によっては書くのが困難だったり、
場合によっては、文字が二重に見えたりだとか
そういった視覚的な部分の症状も出現します。

文字を読んでいると、すぐに疲れてしまう、など
そういった症状を伴う人もいます。

これらの症状の出方は人によって異なり
その程度も人によって大きく異なっているので、
一人一人、それぞれ症状に差異があることが
多いのも特徴です。

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治療方法は?

治療方法というよりかは、
それらの状態を受け入れた上で、文字が読めるように
サポートしていったり、
その人その人に応じた方法で、
出来る限り、普通の生活を送ることができるように、
上手く対処方法を考えていく、というのが
対処方法になっていきます。

基本的に、手術をすると治る!とかそういうものでは
ありませんし、薬を飲んでいれば治る!とか
そういうものではありませんので、
医師などの診察を受けながら、
上手く、日常生活を送ることのできるような
方法を模索していく、ということになります。

目の異常ではないの?

文字のゆがみなど、視覚的な症状が
出ることもありますが、これは目自体の異常では
ありません。
そのため、目の検査をしても
異常が出ることは基本的にはないはずです。
(基本的には、と言うのは、
ディスレクシアだと思い込んでいたけれど
実は単なる目の病気だった、という場合や
ディスレクシアとは別に目の病気も抱えていた、とか
そういうケースの可能性もある、ということです)

見え方に影響が出るようなケースもあるようですが
あくまでも文字認識などの分野によるもので、
目そのものに異常があるわけではありません。
そのため、治療を行う場合でも眼科が中心、というわけではなく
ディスレクシアの知識がある先生や機関で
治療を行う、ということになっていくかと思います。

日常生活への影響は人それぞれ

ディスレクシア=日常生活に影響を及ぼす、とは限らず、
症状の度合いも人によって異なります。

こういった症状が出ていても、日常生活に
影響のないレベルの人もいますし、
そもそも自分がそうだと思っていない
(他の人の感じ方を体験できるわけではないですから
自分がディスレクシアでも、それが普通だと思ったまま、
ということですね)もいますし、
逆に、文字の読み書きに大きな支障を出してしまうような
人も存在します。

ただ、日常生活を問題なく送ることができているレベルであれば
それはそれで、良いことですし、もしも日常生活に支障が
あるのであれば、個人の状況ごとに応じた対応を
専門の先生、あるいは症状を理解してくれる先生と
話し合うなどして、行っていく必要があります。

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命に関わったりするの?

ディスレクシアが命に関わる、というお話は
特にありません。
少なくとも、直接的に命に関わるようなものでは
ありません。

もちろん、人によっては非常に辛い状態で
あるのは事実ですが、
この状態が悪化して、命を落としてしまったり、
ということはありませんので、
その点に関しては安心して良いですね。

また、失明などに関しても
直接的に心配はありません。
他の病気が隠れていて、それに気づかず、だとか
そういう”別の要因”と絡んだことであれば
可能性は0ではありませんが、
少なくとも”ディスレクシアで失明しました”なんて
ことはありませんから、そこに関しても
安心して良いでしょう。

不明な点もまだまだ多い

ディスレクシアは不明な点もまだまだ多く
研究が進んでいない部分も多いです。

また、知名度が比較的まだ低いこともあり、
なかなか理解してもらえないようなこともあります。
それが原因で、苦しむことになる人もいるでしょう。

症状が強い場合、日常生活に支障が出ている場合は
ディスレクシアという状態を理解してくれる
医療関係者、あるいは専門家の方を見つけることが
できるかどうか、という点も
大事なポイントになってきます。

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