目の病気になってしまった場合の車の運転はどうするべき?

目の病気にも
色々なものがあります。

しかし、病気になってしまうと
場合によっては視力が低下したり、
霞んで見えたり、視野が狭くなってしまったりと、
色々な見え方に支障が出てきます。

そこで、問題になるのが運転免許証ですね。
運転するには、どうしても目が必要です。
目でモノを見ることができなければ
とても運転なんてできませんし、
視野が十分に確保されていなかったり、
視力が低い状態では、非常に危険になってしまいます。

目の病気などになってしまった場合、
運転はどのようにすれば良いのでしょうか。

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免許取得に必要な視力とは?

まず、病気に限らず、車の運転免許を取得するためには、
視力が必要になります。
視力が無ければ、運転免許証を更新することができません。
ただし、この”視力”とは裸眼でなくても大丈夫で、
眼鏡やコンタクトレンズなどによって、矯正された視力で
あっても、問題はありません。

一応、基準としては「両眼で0.7以上」というものになります
(普通免許の場合 大型などでは異なります)

これ以上の視力が出ていれば運転免許を取得することができますし、
更新することも可能です。
ただし、眼鏡などを用いた視力の場合は、
免許の条件蘭に「眼鏡等」と記載されることになり、
運転を行う際には眼鏡を用いる必要が出てきます。

違反をすると、違反点数が2点となり、
罰金が科せられますので、
この点には注意しましょう。

これが、視力上の条件になります。

それを踏まえた上で、目の病気になってしまった場合の
運転について書いていきます。

病気によっては運転できなくなる可能性

目の病気によっては、運転できなくなり、
免許証の更新が行えなくなってしまう可能性も十分にあります。
例えば、白内障などで視力が低下してしまった場合や、
その他の病気(視力低下や視力障害を引き起こす病気はたくさんあります)に
よって、視力が低下し、
眼鏡を用いても0.7以上の視力を出せなくなってしまった場合、
免許証は更新できなくなり、車の運転が出来なくなるのです。

そのため、自分の病気によっては運転が
出来なくなる可能性もあります。

車を使う場合、もしくはそれを仕事にしている場合
大変つらい事ではありますが、
病気の方を治すことを優先しましょう。

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それ以外の場合は…

上記のような状況以外の場合は、見え方がおかしくても
視力さえ出ていれば基本的に免許の更新は通ります。
例えば、緑内障で視野が欠けていて、狭くなっていたとしても、
視力検査で視力が出ていれば運転免許証の更新は
出来てしまいます。

ただし、視野が欠けている状態で車の運転をする、
というのは非常に危険です。
前は見えていても、左右の視野が狭くなっていたり
するわけですから、自転車だとか、飛び出しの通行人だとか
そういうものに気付くことが出来ない可能性は非常に
高くなるわけです。

また、視野が欠ける以外の部分でもそうです。
例えば、閃輝暗点だとか、突然目にギラギラした光が
見えてしまう症状の場合、普段はなんともないですが、
もしもあれが車の運転中に出てしまうと
非常に危険です。
私も一度、閃輝暗点の経験がありますが、
運転中にあの状態になると、かなり危ないと思います。

ですが、これも、視力検査は近視になってなければ
通ると思うので、運転免許証を取得することは
出来ます。
自己判断、ということになりますね。

他にも、目が開きにくくなる眼球使用困難症や
砂嵐が見えるビジュアルスノウ、そういった病気でも
視力検査は場合によっては通るので、
運転免許証を取得することも、更新することも可能です。
裸眼でも視力が出ていれば、
目の状態が本当はどんなに悪かったとしても、
眼鏡なしで運転することができる、ということになりますね。

医師に相談するのがベスト

自分の状態で、車の運転をしても大丈夫かどうか、
判断がつかない場合は、医師に相談を行うのがベストです。
普段から眼科で治療を受けているのであれば、
医師はあなたの病状を一番良く知っているはずです。

自分で判断することも大切ですが、
自分だと”このぐらいなら大丈夫かな?”だとか
どうしても、甘い判断になってしまいがちです。
そのため、医師に「車の運転はしても大丈夫かどうか?」ということを
確認してみて、先生が「やめた方が良い」と言うのであれば
運転することを考え直してみた方が良いかと思います。

ただ、その場合でも、できれば免許証を既に持っているのであれば
免許更新は行っておいた方が良いかと思います。
理由としては、免許を再取得するには、お金もかかりますし、
時間もかかります。
免許の更新だけであれば、ほとんど費用はかかりませんし、
時間も1日あれば問題なく終わるでしょう。
なので、もしも既に免許をお持ちの場合で、
目の病気はあるけれど視力は出る、と言う場合は、
更新だけはしておいた方が良いかもしれません。

運転しろ!というわけではなく、
免許証は身分証明書としても大きな役割を果たしますし
(あると何かと便利です)
自分の目の症状が治る可能性も0ではないわけです。
現在、治らないとされている病気でも
今後、医療が発達すれば、治る可能性は十分に
あるわけです。
そのため、免許の更新を続けることは
悪い事ではないと思います。
運転するためではなく、今後のため、ですね。
一度失効すると色々と面倒ですから、
持っておくのは悪い事ではありません
(あくまでも更新できるうちは、のお話ですが)

…と、話がそれましたが、
視力はあるけど、視野が欠けていたり、その他、
目の見え方に関する持病がある場合は、
眼科の先生などと相談しながら、
方針を決めていくことが大切ではないかと思います。

事故を起こしたら人生が終わる

大げさな表現かもしれませんが、
事故を起こしたら人生が終わる…
そのぐらいの危機感は持つべきです。
これは、目に限ったことではなく、
ご高齢者の運転でもそうですが
「自分は大丈夫」という考えは危険です。

万が一、1回でも事故を起こしてしまったら
”そこで終わり”です。

ガードレールだとか、そういう人的被害のないものであれば
まだマシですが、
人間を巻き込んでしまった場合は、
もう取り返しがつきません。
もちろん、巻き込まれた相手が一番つらいですし、
命まで奪ってしまったら、もはや、完全に手遅れです。
被害を受けたご本人、その家族・友人、
多くの人を悲しませる結果になってしまいますし、
もちろん、自分の人生もそこで、大きく変わるでしょう。
本当に一生、罪を背負うことになりますし、
目が見えにくくて、なんて言い訳は通用しません。

そういったことになってしまってから後悔しても、
もう相手にけがをさせてしまったという事実、
相手の命を奪ってしまった場合、命を奪ったという事実を
変えることはできません。

そのことはしっかりと頭の中入れておき、
”運転しても大丈夫かどうか”自分で真剣に
考えてみるべきです。
法律では、運転しても良いかどうか、の判断までは
してくれません。
ご高齢者による事故もそうですし、
てんかんなどによる事故もそうです。

目も、例外ではありません。
最終的には自分自身の責任で、
判断していかなくてはなりません。

まとめ

私も、運転免許証持ちです。
眼鏡をかければ視力は出るので、
更新もできますし、更新も続けます。

しかしながら、ビジュアルスノウの症状を発症してからは
運転にも少なからず支障が出ているので、
運転の回数は極力減らすようにしています。
確かに、視力は出せても、だいぶ、見えにくくなっているのも
事実ですからね…。
避けられる危険は避けようと、私はそう思っています。

もちろん、最終的に判断するのは自分自身ですが、
人生に関わることなので、慎重に判断して下さい。

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