目の調子が悪いのに、どうして脳の検査が必要になるの?

目の調子が悪く、眼科などを受診した際に、
脳の方を疑われて
脳神経外科などを紹介されて、
脳の検査を受けることになる場合もあります。

しかし、目の症状で病院に行ったのに
脳神経外科を紹介されて脳の検査を受けることになるなんて
「はい???」という人もいるのではないでしょうか。

では、なぜ目の調子が悪いのに
脳の検査を受けることになる場合があるのか。
それについてお話していきたいと思います。

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目の症状なのに、脳の検査?

目の見え方が悪い、
視力が急に落ちた
視野が欠けた
ギラギラした光が見えた。

色々な目の症状がありますが、
これらの場合、脳の検査を勧められたり
脳神経外科などを紹介されて検査を受けるように
言われる場合もあります。

どうして、目の症状なのに、
脳の検査をしなくてはいけないのか。
そう思う人もいるかと思います。

その答えとしては
「脳」が原因で目に症状が出ることもあるため、です。

目の異常は
目そのものが原因である場合もあれば、
情報伝達だとか、脳の血流の関係だとか
色々な脳の活動が影響している、つまり「脳」が原因の場合もあるのです。

目の症状が出ているのに
脳の検査などをされるのは、「脳」が原因である可能性もあるため、
ということになります。

脳が原因の目の症状である場合は、
目の検査をしても、何の異常も出ません。
当たり前のことです。
原因は目にはないわけですからね…

そんな場合は、脳の方に異常がないかを
確認するために脳の検査を受けることになる場合もあります。
もちろん「目」にも「脳」にも異常が出ないこともありますが、
それは検査してみないと分からないことですし、
眼科の先生が判断して脳の方が疑わしい、ということであれば
脳神経外科などでの検査を勧められることになります

脳の検査は眼科ではできない

一部を除き、脳の検査は眼科では
行うことはできません。
理由としては脳の検査をするためには
大がかりな機器が必要になるためです。

これは、基本的に眼科には設置されていないため
眼科で脳の検査を行うことはできません。
そのため、自分の受診している眼科が
街の地域病院などである場合は
他の検査できる病院への紹介状などが
出されることになりますし、
大病院などの場合は眼科から別の科に回されることになります。

検査を受けることのできる設備のある病院に行き、
検査を受けて、その結果次第で…ということになりますね。

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どのような検査をするのか?

目の症状で脳の方面が疑われる場合に関しては
基本的にはまず「CT検査」もしくは「MRI検査」が
行われることになるかと思います。

どちらの検査も寝台に横たわり、
しばらくじっとしているだけの検査ですが
脳の内部の状況がはっきりと分かる検査のため
よく行われている検査です。

目に症状が出る脳の病気である
脳腫瘍や脳梗塞など、そういったものがあれば
この検査で基本的には突き止めることができます。

場合により、さらに精密な検査が行われる可能性も
ありますが、基本的にCTかMRI検査を行い
異常が見つからなければ
仮に脳に原因があっても、命に関わるようなことはありません。

検査後はどうなるの?

脳の検査を行った後に
どのように治療を進めていくかはその結果次第に
なるかと思います。

例えば、仮に脳腫瘍などが見つかった場合に関しては、
眼科でそれを治療することはできませんから、
脳神経外科などで治療をしていくことになります。
手術が必要であると判断されれば
検査を受けたのが地域の脳神経外科などであった場合は
さらに大きな病院を紹介され、
そこで本格的な治療を受けることになるかと思います。

一方で大病院で検査した場合は
そのまま治療もそこで行うことになるでしょう。

検査後、異常が無かった場合に関しては、
脳神経外科の判断で、
元々通っていた眼科に「異常はなかった」ということが
伝えられて、眼科で治療を続行することになるか、
検査で異常が無くても、脳を起因とする症状
(閃輝暗点など)が出ている場合は、そのまま脳神経外科の方で
治療を進めるか、ということになるかと思います。

先に受診するのはどっちがいいの?

これは、ケースにもよりますが、
まず、目の症状が出ている場合は
基本的には眼科を受診した方が確実であるかとは思います。

その上で脳が疑われる場合については
紹介状なりを出していただけると思います。

目の症状以外にろれつが回らない、しびれ、激しい頭痛など
明らかに脳が疑われる症状が出ている場合に関しては
先に脳関係の病院の方が良いですが、
そうでない場合、なかなか判断も難しいと思いますから
まずは眼科で診察を受けるのが一番良いかと思います。

当然、眼科の先生は、検査設備などはなくても
目の症状が脳から来る可能性もある、ということは
ご存じなわけですから、
適切な対応をしてもらえるかと思います。

まとめ

目の症状なのに、脳の検査を受けることになる、
というのは、
「目の症状は脳から来ている可能性もある」ために
なりますね。

もしも眼科の先生などから、脳の検査を
勧められた場合、他の病院に足を運んだりするのは
面倒臭いとは思いますが
脳の病気は命に関わることもある病気が多いですから
しっかりと検査を行い、
脳に異常があるのか、それとも大きな異常はないのか、
それをはっきりとさせる、ということも
非常に大切なポイントの一つになるのは事実です。

検査が必要と判断された場合は、
しっかりと検査を受けるようにしましょう!

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