角膜内リング(ICRS)とは?円錐角膜の治療方法の一つ!

検査・眼科

円錐角膜(えんすいかくまく)と呼ばれる
病気には、様々な治療方法があります。

円錐角膜は、角膜が円錐状に前方に突出してしまう病気で、
詳細な原因が不明の進行性の病気となっています。
円錐角膜自体についてはこちらをご覧ください!)

治療方法としては
ハードコンタクトレンズを用いて、症状を抑えるほか、
場合によっては角膜移植などが行われる場合があります。

しかしながら、他にも保険適応外の治療がいくつか存在します。
その一つが、角膜内リング(ICRS)による治療ですね。
こちらの記事では、この治療についてご説明していきます。

角膜内リングによる治療とは?

角膜を平坦にするリングを装着し、円錐角膜の進行を抑え、
軽度な近視や乱視を抑える効果があります。
元々は軽度の近視の改善に用いられていましたが、
それが応用され、円錐角膜の治療に使えるようになった、とのことです。

有用性のある治療ではありますが、
まだまだ一般的に行われている治療ではなく、
また、保険適応外であることも、大きなハードルとなる治療です。

どんな効果があるの?

角膜内リングによる円錐角膜の治療にはどのような効果があるのか。
それが大事な部分であると思います。
一般的には、下記のような効果があります。

・円錐角膜の進行を抑える
・ハードコンタクトレンズや眼鏡利用時の矯正視力の向上
・重度な場合でハードコンタクトレンズが使えなかった場合は、
 角膜内リングの治療をすることで、ハードコンタクトレンズの使用が可能に。

というものになります。
進行を抑えて、見え方を改善する、というものですね
(ただし、裸眼視力が劇的に改善する治療ではありません)

手術の方法はどんな感じ?

手術の簡単な流れをご説明します。
が、あくまで目安なので、手術を受ける場所によって、
これは異なる可能性もあります。

手術方法としては、最初に麻酔を点眼し、
その後は各種レーザーで、角膜内リングを挿入するためのトンネルを
作ります。
トンネルが完成したら、リングをその中に挿入し、
保護用のコンタクトレンズなどを乗せて、手術は
終了になります。

手術時間としては、15~30分程度で、
麻酔をしているため、基本的には痛みは感じない手術です。
(個人差はあるようなので、100パーセントは言いきれません

手術後の注意点

角膜リングを入れる手術も100パーセント安全と言うわけではありません。
どんな術でも、確率は低いとは言え、何かマイナスなことが起こる可能性は
充分にあります。
この角膜リングの手術に関しては、手術後に下記のようなことが
起こる場合があるようです。

・暗い場所の方が明るい場所よりも見えにくく感じることがある。
・挿入したリングの効果が思うように出ないことがある
・挿入したリングが原因で痛みを感じることがある

効果が出なかったり、痛みを感じてしまった場合に関しては
再手術なども可能なようですが、そういうデメリットも
あるということは覚えておきましょう。

保険適応外なので高額

こちらの治療は”保険適応外”です。
つまり、健康保険などによる〇割負担はできず、
全額、手術費、治療費を自分で負担することになります。
費用は眼科によって異なりますが、何十万円とかかる(50万とも言われています)
ようですので、相当な出費になります。

そこまでしてこの治療を受けるかどうかは
個人の判断によりますが、
なかなか一般のご家庭では難しいものがありますし、
他の治療法がないわけではありませんから、
選択は慎重に行うようにしましょう。

ハードコンタクトレンズなどで対応出来ている場合、
無理してこの治療を受ける必要はないのではないか、と思います。

ちなみに、この治療はすべての眼科で行えるわけではなく、
対応していない眼科も存在します。
実際にこの手術による治療を望むのであれば眼科の先生に
相談してみて、相談した眼科で対応できない場合は、
病院を紹介してもらうなど、する必要があります。

治療を受けられる条件

この角膜内レンズの治療は誰でも受けられるわけではなく、
条件が存在しています。
下記のような条件にあてはまる場合は、治療を受けることができません
(角膜内リング治療を受けるとなれば、必ず検査や確認をされます)

・角膜の厚みが400μm未満の場合
・目に他の病気がある場合(病気によって可否が異なります)
・妊娠中など

これらに当てはまる場合に関しては
角膜内リングの治療を行うことができません。
また、他にも、事前の検査等で医師が適応外だと判断した場合は
この検査を受けることはできません。
安全のためなので、検査適応外の場合は別の治療方法を
利用するようにしましょう。

まとめ

円錐角膜の治療法の一つをご紹介しました。
が、保険適応外であり、費用も非常にかかるため
ハードルとしてはかなり高い治療方法だと思います。

これしか治療方法が無いのであれば別ですが、
ハードコンタクトレンズなどによって、症状を
抑えることも可能ですし、
角膜移植(これは輸入角膜の場合費用が高くなります)も
ありますから、無理をしてこの治療方法を
選ぶ必要はありません。

ただ、円錐角膜の治療方法の一つとして
こういうものが存在するんだ、ということは覚えておいても
損ではないと思いますし、
もしも自分でしっかりと内容を理解した上で、この治療を
望むのであれば、それはそれで、悪い事ではありません。

選択肢は一つじゃありませんから、
自分でしっかりと自分に適したものを選ぶようにしましょう!