中心性漿液性脈絡網膜症とは?症状や治療方法・注意点を解説!

病気・症状

中心性漿液性脈絡網膜症
(ちゅうしんせいしょうえきせいみゃくらくもうまくしょう)
とても長い病名ですが、
目の病気の一つです。

網膜の中でも最も重要と言える部分・黄斑に
網膜剥離を引き起こしてしまう病気で、
最悪の場合は大きな視力低下を起こす可能性もあります。

そう聞くと、恐ろしいと感じてしまうかも
しれませんが、基本的には恐れるようなものではなく、
場合によっては自然と治癒することもあるものになります。
しっかりと眼科で検査や治療を行って
適切に対処していれば、失明などに至ることは
ありませんので、怪しいと感じたら眼科を
受診することが大切になるかと思います。

どのような病気なの?

網膜内の血管から水分が溢れ出て、それが黄斑付近に溜まることによって
網膜剥離を引き起こしてしまう病気です。
詳細な原因については特定されていない病気ではありますが、
働き盛りの年齢に多い病気とされています。

症状が重い場合でも、
放置さえしなければ、大きな障害を残すことはなく、
手術などの治療をする必要はありませんが、
重度な場合は、放置しておけば、視力障害などにも繋がり、
最悪の場合、大きなダメージを目に与えてしまうことに
なってしまいます。

そのため、”怪しいな”と感じたらしっかりと治療を
受けることが大切になっています。

この病気について、症状や原因、対処法などを
それぞれ解説していきたいと思います。

何が原因なの?

網膜内の血管から水分が~なんて言われても
身体のはたらきは自分でコントロールできるわけじゃありませんし、
じゃあどうすればいいの?と思ってしまいますよね…。

しかし、ザンネンながらそういった現象が起きてしまって
この症状になってしまう原因については不明のようです。
今後、解明される可能性もありますが、
現時点でははっきりしたことは分からない、ということになりますね。

今の時点で”悪影響”を与える可能性があったり、
この病気の発症の可能性が上がるタイミングとして言われていることは、
・ストレス
・妊娠中
・薬の服用などによるもの
になりますね。

ただ、これらで、確実にこの病気になるかと言えば
そうではありません。
色々な条件が絡み合うことで、
引き起こされてしまうのかもしれません。

年齢としては30~50歳程度に多く、
男性の方に多く発症するものになっているようです。
また、片目に発症することが多い病気になっており、
両目同時に発症する場合もありはしますが、
基本的には片目であることが多いものになっています

どんな症状が出るの?

症状としては、それほど重度なものではありませんが、
放置しておくと視力障害に繋がる可能性がありますので
なるべく早い段階で対応するようにしておくと、
目のためにもなるかと思います。
主な症状としては、

・視力の低下
・中心部分が周囲よりも暗く見えてしまう
・モノが歪んで見えることがある(変視症)
・モノの色が実際と異なる色に見えることがある
・モノが小さく見えることがある(小視症)
・軽い遠視になる

このような症状になっています。
網膜剥離と言っても、通常の網膜剥離とは異なり、
基本的にこの病気単体で失明するようなものではありません
(通常の網膜剥離の場合は放置すると失明の可能性も)

そのため、恐れるようなものではありませんが、
放置しておくと、場合によっては症状の悪化を
招いてしまう可能性もありますので、
注意することが大切になります。

怪しいなと思ったらどうすればいいの?

もしも、自分で上のような症状が出ていて
不安に思うのであれば
眼科を受診することをおすすめします。

この病気自体は、自然に治癒することもある病気では
あるのですが、
上の症状が出る病気は本当にたくさん存在します。
この病気だけではなく、最終的に失明に至って
しまうような危険な病気も数多く存在しているのです。

そのため、自分で
「あ、これは中心性漿液性脈絡網膜症だな」なんて
判断することはできません。

ほかの病気の記事でも書いていることですが、
上記のような症状が出ている場合
「ただちに眼科に」ということではありませんが、
下記のようなことがある場合は、注意しましょう。

・症状がいつまでも治らない場合
・症状がどんどん悪化していく場合
・治っても何度も再発を繰り返す場合
・ほかの症状が出てくる場合
・自分自身で不安を感じる場合

これらの場合は眼科の診察を受けましょう。
ほかの病気の可能性もありますから
注意が必要です。

どのような検査を眼科で行うの?

この病気の症状などが出ている場合、
眼科の基本的な検査を行います。
視力検査や眼圧検査など基本的な検査から、
「眼底検査」を行い、
その際に黄班部に異常が見受けられた場合に関しては
蛍光眼底造影検査という検査を行い、
目の状態を確認します。

どの検査も大きな痛みは基本的にはありませんが、
眼底検査では、散瞳薬というものを点眼するため、
6時間前後、光をまぶしく感じるなどの症状が出ます
(これは、時間経過で勝手に元に戻ります)

また、蛍光眼底造影検査を行う場合は
造影剤の注射を行うため、場合によっては
多少痛みなどを感じる可能性もあります。

治療方法は?自然治癒はするの?

検査を行い、この病気であると確認された場合に関しては
「経過観察」が行われる場合が多いです。
この病気であれば、数ヶ月で自然治癒することが多く、
何もしなくても、失明したりだとかそういうことはありません。

ただし、経過観察はしっかりと行う必要があります

経過が良くなかったり(治らなかったり)、
治って再発を繰り返していたりする場合は、
重度な視力障害に繋がる可能性もあるため、
そういった場合は治療を行います。

点眼薬、内服薬、レーザー光凝固術などによる
治療がおこなわれます。
また、ストレスなどが原因となって再発を繰り返す
ケースなども多いようなので、
休養などをとるなどして、ストレスを貯めないような
生活を送ることも大切になります。

どのような治療方法が選択されるかは
医師の方が検査結果や経過を観察しながら
判断していくカタチになります。
しっかりと診察を受けていれば、大きな心配を
する必要はありません。

放置しておくとどうなってしまうの?

まず、眼科に一度も行かないで放置しておくことは危険です。
放置している場合、”中心性漿液性脈絡網膜症”かどうかを
確認することもできません。
先ほど書いた通り、似たような初期症状の病気はたくさんあります。
自分でこの病気だと決め付けることはできませんし、
眼科に行かずに検査を行う方法もありません。
そのため、放置しておけば、病気次第では最悪の場合
“失明”してしまう可能性も否定はできません。

また、この病気だと分かっている場合に関しても
経過観察を行っていないと、
ほかの病気に進展したり、繰り返したりしているうちに
目にダメージを与えたりしてしまう可能性もありますから
放置しておくことは、望ましいことではありません。
可能な限り、眼科でしっかりと診察を受けるように
しておきましょう。

まとめ

決して危険な病気ではないのですが、
とは言え、油断していて良い病気かどうか、と言われれば
そうではありません。
場合によっては重度な視力障害を残す可能性もありますから
その点は注意しておきましょう。

ただ、眼科でしっかりと検査を受けて
適切に経過観察をしていれば、
そこまで怯えたりする必要のあるものではありません。
放置して、悪化したりすればするほど、治療も難しく
時間がかかるようになってしまいますから、
なるべく、しっかりと治療をおこなうようにしましょう。