ベーチェット病とは?目にも影響を及ぼす全身疾患!対処法は?

目に異常をきたす病気の中には、
目だけではなく、その他の部位にも影響を
及ぼす全身疾患も存在します。

その中の一つが
「ベーチェット病」と言われる病気で、
失明することもある危険な病気です。

また、原因や治療法についても解明されておらず、
歴史の長い病気ではありますが、
非常に厄介な病気の一つになります。

目に対しても大きな影響を及ぼす病気ですので、
こちらで原因や治療法、どこの病院に行けば良いのか、
ということをご案内していこうと思います

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どのような病気なのか?

身体のあらゆる部分に影響を及ぼす病気で、
慢性的に再発や症状の緩和を繰り返します。
また、目にも非常に大きな影響を及ぼす病気であり、
失明する可能性もある大変危険な病気です。

根治は難しいのですが、現代では症状を抑えることは
可能ですので、病院でしっかりとした治療を受けることが
重要になる病気です。

目の病気「ぶどう膜炎」の主たる原因の一つで、
失明の危険性があります
ぶどう膜炎についての詳細はこちらからご覧ください)

原因は詳しく分かっていない

ベーチェット病の原因は、現在のところ、詳しく分かっていない、
というのが実情です。
今後の研究によって解明されることはあるかもしれませんが、
現時点では、どのような条件を満たすとこの病気になってしまうのか、
どのようなことに気をつければ良いのか、ということも分からないため、
「予防」することは困難です。

現時点で言われていることは
「遺伝的要因」「環境的なもの」ではないか、ということですが
これに関してもはっきりと解明されているわけではなく、
さらに「遺伝」「環境」などと言われても、
予防の面で考えると、どうすることもできず、
打つ手はありません。

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症状は全身に出る

ベーチェット病は全身疾患なので、目だけではなく、
色々な部位にその症状が出てきます。

主症状4つに加えて、副症状が色々と併発する、
というカタチになります。

主症状としては
・目の疾患(ぶどう膜炎などを発症し、失明に至る危険もあります)
・口内炎
・一部部位の外部的症状
・皮膚症状(反応が過敏になることも)
が挙げられています。

目の症状に関しては最悪の場合失明につながることもあるため、
慎重に治療を行う必要があります。

その他に言われている症状としては、
・関節炎などの関節部分の症状
・副丸炎
・消化器関連の症状
・血管炎症などの症状
・神経的な症状
・臓器などが病変する可能性
・難聴

と、多岐に渡る全身の症状が出ます。

また、この病気の特徴として、
症状が出ている時期と、症状が治まっている時期を
繰り返す、という特徴があります。
まあ、上記の主要症状4つが全て出る人も居れば、
そのうちの一部だけの人もおり、
一部だけの場合は不全型ベーチェット病と呼ばれます

3つの種類

ベーチェット病は3つに分類されます。
簡単に説明すると、
4つの主症状が全て出ている場合”完全型ベーチェット病”と呼ばれ
主症状の一部と、副症状の一部が出ているケースを
”不全型ベーチェット病”と呼びます。
また、副症状の種類によっては”特殊型ベーチェット病”と呼ばれ、
それぞれ分類されています。

が、どのベーチェット病だったとしても、
治療が難しいのは確かで、
根治させることは、非常に難しいのが実情です。
いずれにしても、長い付き合いの病気になるでしょう。

おかしいなと思ったらどの病院に行けばいいの?

ベーチェット病の場合は、色々な症状が出ます。
もちろん、目に異常があれば、眼科を訪れるのも一つの方法ですが、
この病気であった場合は眼科単独での対応が
難しい場合がほとんどであると思います。

そのため、一番良いのは眼科も設置されている総合病院を
受診することですね。
総合病院であれば、適切な科に案内してもらえると思いますし、
眼科があれば、その中で目の検査を行うこともできます。

地域の眼科の場合でも、この病気であれば、最終的に大病院を紹介
されることになると思いますから、
大きい病院(眼科あり)に足を運ぶのが確実であるかと思います。

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どのような検査を行うの?

ベーチェット病専用の検査は存在しません。
これをやればベーチェット病かどうかわかる!というものがない、
ということになりますね。
そのため、問診などで、症状を確認し、血液検査やそのほかの検査を
行いながら最終的に医師の方が判断を下すカタチになります。

一部症状しか出ていない場合などは、別の病気だと
判断されたり原因不明で処理されてしまうようなケースも
あるようですが、自分の症状を隠すことなく
しっかりと伝えて、先生に判断してもらうようにしましょう。

治療方法は?

ベーチェット病を完治させる、ということはザンネンながら、
現代の医学では難しいようです。
今後、色々な研究もおこなわれていくとは思いますが、
現時点では”病気と上手く付き合っていく”しかないのも事実です。
治療方法としては、
炎症を抑えるステロイドなどの内服薬の服用を行うのが
基本になるなります。
場合によっては強力な薬も使用することになるので、
医師による経過観察が必須となります。

また、目の症状に対しても、点眼薬や内服薬が用いられます。

薬が中心の治療となり、ステロイドを服用し続けることに
なる場合などもあるため、
副作用の懸念もあります。
が、そのまま放置しておくと、全身疾患によって、
辛い日々を送ることになるほか、
臓器や目などにも影響を与えてしまう可能性がありますので、
医師と各種数値(副作用が出ていないかの確認)を見ながら
慎重に治療していくことが大切になります。

完治は現在のところ非常に難しく、
一度落ち着いても、場合によっては、再発したり、
することもあります。
数十年単位で治療を続けることで、落ち着くこともあるようですが、
いずれにせよ、長い付き合いになってしまう病気なのは
間違いありません。

放置しておくとどうなってしまうの?

放置しておくと、各部分で大変なことになります。
臓器への悪影響も懸念されますし、
目の方の症状では、適切に治療が行われなかった場合、
失明する可能性もあります。
失明要因の一つとしても言われている病気ですから
この点も注意しなくてはいけません。

また、副症状により、臓器などの病気を発症し、
最悪の場合は命に係わるケースもありますから、
絶対に放置することなく、病院で正しい治療を
受けることが重要になります。
目に関しても失明の可能性があるわけですから
しっかりと治療を続けましょう。

予防はできないの?

現時点では、予防することは難しいです。
そもそもの原因も分かっていないわけですから、
何もしようがない、と言うのが現実ですね。

ベーチェット病にならないように〇〇を心がけよう、
だとかそういうことは難しいです。

強いて言うのであれば
規則正しい生活だとか、ストレスを溜めないようにする
だとか、そういうことになるでしょうか。
効果があるかは全く未知数ですが、
睡眠不足だとか、ストレスは、この病気に限らず
色々な病気の原因になりますから、
そういうものを貯めないようにするのは、身体にとって、良い事です。

まとめ

目が主症状の一つではありますが、厳密に言えば眼球が原因の
病気ではなく、正体不明の病気です。
全身い色々な症状が出て、長い期間付き合って行かなくては
いけない病気ですが、
医師の監督のもと、治療を行い、経過観察を行えば
命に係わるものではありませんし、
失明に関しても、予防することができます。

が、辛い病気であることは確かですし、
苦しんでいる人も多い病気です。
今後、医療が進化して、原因や治療法が見つかる日が
来ることを祈るしかありません。

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