近視(きんし)とは、
目の屈折異常の一つで、
簡単に言えば、一般的に言われている「視力低下」のことになりますね。
ただし、近視にもいくつか原因があり、
何であるかを見極めることも大切になります。
単純な視力低下だ~と切り捨てるのは簡単なことですが、
単純な視力低下ではない場合もあり、
場合によっては危険を伴うようなケースもあるのです。
そのことはしっかりと理解しておきましょう。
では、基本的な事項をまとめていきます。
俗にいう視力低下のこと
近視とは、目の屈折異常により、遠くが見えなくなるものです。
一般的に言う「視力低下」のことであり、
近視が進めば進むほど、視力が低下して、
遠くのものが見えにくくなり、
視力の低下度合いによっては、眼鏡をかけなくては、
日常生活に支障を及ぼすようなケースもあります。
近視になること自体は病気ではありませんが、
病気が原因で視力低下をもたらす場合もあり、
その理由に関しては、一概に言うことはできません。
特に、急激に視力低下が進んだ場合などに関しては
何らかの病気が隠れている可能性の方も
疑った方が、良いかとは思います。
なお、近視は、臨床による分類として、大きく分けて2種類存在しています。
1つは「単純近視」
これは遺伝や生活環境などによって起きる近視で、
小学校や中学校の在学中などに視力低下が起きるものです
(もちろん、大人になってからも生活環境によっては視力が落ちることはあります)
これは病気ではなく、個人差による問題であり、
眼鏡などで視力を矯正できていれば、心配する必要はありません。
もう1つは「病的近視」
何らかの理由により、目軸が伸びて、近視を引き起こすものです。
こちらに関しては詳細な原因は分かっていない、とのことです。
視力低下の原因は何なのか?
視力低下の原因は何なのか。
原因としては色々なものがあり、
一概に言うことはできません。
中には、単純な近視ではないケースも存在します。
・生活環境によるもの
・遺伝的な要因によるもの
・何らかの病気を要因とするもの
・目の酷使などによる視力低下
・精神的な原因による視力低下
など、要因は様々です。
遺伝や生活環境などの場合に関しては
特に治療は、眼鏡をするぐらいで、他には必要ありませんが、
目の酷使による視力低下の場合は、
目の使い方を対策しなくてはいけませんし、
精神的な視力低下の場合は
心因性視力障害というもので、
近視とは別のものになります
また、目の病気の中には
視力の低下を引き起こす病気もたくさん存在しています。
一般的な近視であれば、視力が低下したら眼鏡を作れば
それで済む話なのですが、
そうでない場合に関しては、眼鏡をかけているだけでは
裏で病気がどんどん進んでしまい、最終的に、
回復することのできない領域まで、病状が進んでしまう
可能性も十分に考えられますから、
注意しなくてはいけません。
視力低下を感じたらどうすればいいの?
もしも視力低下を感じたらどうすれば良いのか。
まず、微弱な視力低下であって、日常生活にも支障がないような
レベルであれば、ひとまずは気にしなくても大丈夫だとは思います。
しかしながら、日常生活に支障があるぐらいに視力が低下した場合は
眼鏡を作らないと、より目に負担がかかってしまいますし、
外で事故などの原因にも繋がります。
また、急激に視力が低下した場合などは通常の近視などではなく、
何か病的な要因が隠れている可能性も十分に考えられますから、
油断することなく、対応していくことをおすすめします。
気になることがあれば、”単なる視力低下だろう”と片づけてしまうことなく、
しっかりと対応をすることが大切になります。
近視の治療方法は?
近視は基本的には根本的な治療は行いません。
病気や、その他の要因がない、一般的な近視であれば
生活に支障がないレベルであれば、そのまま経過観察、
生活に支障が出るレベルに視力が落ちてしまった場合に関しては、
眼鏡やコンタクトレンズなどによる矯正を行うことで
対応します。
基本的には近視そのものを治療するようなことはなく、
眼鏡やコンタクトレンズにより、見え方を改善させることで
対処する場合がほとんどです。
眼科に足を運び、検査などをしたあとに、めがねの処方箋を
処方してもらって、眼鏡屋で眼鏡を作る方法と、
直接眼鏡屋に足を運び、検査などをしたあとに、眼鏡を
作る方法がメインになります。
初めて視力が低下した場合に関しては、目に他の病気などが
ないかどうか、確認を行い、その上で眼鏡を作ったほうが
確実ではあるかと思います。
確かに、病気が原因で近視になっている場合も、
眼鏡をかけると見えやすくなる場合もあります。
しかしながら、原因となる病気は眼鏡をかけても治るわけではありません。
「見え方がよくなった~」なんて思っているうちに
症状はさらに進んでしまうのです。
それは、避けなくてはなりません。
なので、初めて眼鏡を作る際には、念には念を入れて、
眼科で検査を受けることをおすすめします。
近視になっている原因が病気が元であった場合は、
眼鏡を作る・作らないもそうですが、その病気の治療を
行わなくてはなりません。
原因となっている病気の種類次第では、
治療することで、視力が回復するケースもあります。
また、心因的なもので視力が低下している場合は、
眼鏡をかけても、近視の状態が改善されないケースもあります。
なかなかこのあたりの判別は難しいところですが、
この場合は”心因的な原因”の方を、取り除かなくてはいけません
近視そのものを治す方法はないの?
近視そのものを治す方法はないのかどうか。
上でも書いた通り、他の病気によるものや、
心因的な原因であれば、それらを治療することで、
近視の状態も改善される場合があります。
しかしながら、通常の目の屈折異常による近視は、
一般的には治療は行わず、
眼鏡やコンタクトレンズで矯正し、見え方を改善させる、
という対策方法になります。
そのため、薬で治療したり、手術をしたり、ということは
しないのが一般的ですね。
ですが、近視の状態を根本的に治療するための方法が
ないわけではありません。
それが、レーシック手術と呼ばれるものですね。
現状、数少ない近視を治療(視力改善)する方法になります。
ただし、このレーシック手術には”リスク”もあり、
レーシック難民と呼ばれる、後遺症に苦しむ人がいるのもまた、
紛れもない事実なのです。
加えて、手術費用に関しても高額です。
昔よりも安全性は増したとは言え、
手術に100パーセントはありません。
場合によっては一生苦しむ可能性もある、ということは
忘れてはなりません。
手術しなくては助からない!という場合はそれでも手術しなければいけませんが
レーシックは”自分でするかしないか”を選択できる手術です。
そのため、リスクもしっかりと理解した上で、決断をする必要がありますし、
決断した以上は、どのような結果も覚悟はしなくてはいけません。
(※レーシック手術について詳しくはこちらをご覧ください)
まとめ
近視は、目の症状の中でも身近な存在で、
視力が低下している人はたくさんいます。
基本的には眼鏡などで矯正できますから
治療の必要はないのですが、
中には病気や心因的なものが原因となっている可能性もあります
近視=単なる視力低下と思い込んでしまうのは危険ですから
急に視力低下などが起きた場合に関しては、
しっかりと検査を受けておき、
その上で、自分に必要な眼鏡などを作っていくようにするのが
ベストではないかと思います。
目の病気に気付かず放置しておくことは危険なので、
その点に関しては、注意しましょう!