このサイトで何度も取り上げているビジュアルスノウ。
私も、現在進行形でこの病気との闘い(?)が
続いています。
失明の心配はない病気、とのことではあるのですが、
それでも、やはり粒粒が増えたり、
併発症状の残像や耳鳴りなどが出ていると
とても、不安に感じるものです。
私も、この症状を発症してしまった当初は、
とても精神的に落ち込み、
睡眠障害(寝る前のピクピク、夜中の痙攣など)や
手汗、口の渇き、不安感、常にそのことを考えている、
血圧の急激な上昇など、あらゆる症状が
出てしまいました。
目が原因で精神的症状が出たお話も参考にしてみてください)
本当に、おかしくなってしまうのではないか、
そんな感じすらありましたね。
ですが、私はこれから立ち直ることができました。
どうして、立ち直ることができたのか。
それを、書いていきたいと思います。
立ち直るまでの道
精神的な落ち込みから、完全に立ち直るまでには
結構な時間がかかりました。
数か月ぐらいは、激しく落ち込んでいて
精神的にも不安定な状態だったと思います。
とにかく、目のおかしな見え方が不安で
救急車の音が聞こえるたびに
「次は自分の番なんじゃないか」だとか
そんな風に思ってしまっていたぐらいです。
ですが、なんとか、そのような状態から
立ち直ることが出来て、現在に至ります。
もちろん、ビジュアルスノウ自体が
治ったわけではなく、根本的には何も
解決していない状況ではあるのですが、
それでも、精神的な辛さが無くなり、
安定した、ということは大きな変化だったと思います。
精神的に安定するまでに、何をしたのか。
それを、お話していきたいと思います。
病気に慣れる・受け入れる
これが、簡単なことではない、ということは
私にも良く分かります。
私自身が、今も砂嵐が出ており、時々不安に思うこともあります。
しかし、それでも、病気に慣れること、
受け入れることが大切になります。
病気を治そうとする気持ちも大切です。
しかし、その気持ちだけが空回りして
焦ってしまったり、余計に精神的な負担になってしまっては
更なる体調不良を招く可能性もあります。
私自身がそうでした。
なんとか、この砂嵐から解放されようと、
何とか、今すぐ消そうと、ひたすらに考えて考えて
不安に思ってしまって、
余計に体調を崩してしまった…
そんな感じでした。
もがいても、焦っても、苦しんでも、
病気は消えてはくれません。
ある程度”受け入れて”その上で
どんな風に生きていくか、
どれだけ自分に対する負担を減らせるか、
そういった方向で考えていくのが良いのではないかと思います。
もちろん、私は今でもビジュアルスノウの完治を
目指しています。
しかし、焦ってはいけない…。
長い闘いになることを覚悟して、
気持ちを入れ替えました。
このサイトを始めたことも、そんな長い闘いを記録したり、
少しでも情報を発信することで、
病気自体の認知を拡大し、それがいずれ研究は治療法の確立に
繋がることなども祈りつつ、
地道な戦いで、非常に遠回りにはなりますが、
一歩一歩着実に進んでいこう、とそう考えました。
最初は「治すこと」しか考えていませんでした。
ですが今は「どのように付き合っていくか+治すこと」、
その両方を考えるようにしています。
ビジュアルスノウは”今すぐ”に治せるものではありません。
色々な有効な手段も話題には上がっていますが、
「この薬を飲めば治る」というものは存在しませんし、
治療方法に関しては「不明」です。
どんなに焦っても、もがいても変わらない。
で、あれば、この状態で、どのようにして、
日常生活を、できる限り不便なく送ることができるか…
そういう方向で考えるようにしてからは、
私の中では気持ちが前向きになり、少しは良い方向に
進んだと思います。
もちろん、そんなの無理だ!という気持ちも分かります。
本当に砂嵐は鬱陶しいですし、不安も感じます。
それでも、その状態で生きるしかないわけですし、
”目が見えているだけでも幸せ”と前向きに考えるようにして、
私は生きることに決めました。
いつか、治療法が見つかることを信じていますし、
自分自身で、何か良い方法を見つけられる希望も、
まだ捨ててはいません。
医療的な治療
精神的な不安感を強く感じてしまい、
体調不良になってしまう…
これは、恐ろしい経験でした。
本当に悪循環で、
目の症状による不安・ストレス⇒体調悪化⇒
悪化した部分に対する不安やストレス⇒目の調子悪化⇒
みたいな負のスパイラルにはまってしまっていました。
私は早い段階で病院の方で素直に
症状を打ち明けて、
抗不安薬を処方して頂きました。
正直、偏見はありませんでしたが
精神的にやられてしまった、ということを
人にお話しする、ということに少し抵抗を
感じていたのは事実です。
ですが、もうどうにもならないし、
恥ずかしい事ではない、と言い聞かせて
先生に打ち明けました。
それで処方されたのが、ワイパックスという抗不安薬ですね。
もちろん、抗不安薬などの薬には依存性だとか、
副作用が出ることもあり、医師としっかり相談しつつ
お話を進めていく必要はありますが、
私の場合は副作用も出ず、
現在は回数を減らしている(急に減らすのは離脱症状(副作用のようなもの)が
出るのでNGです)ので、個人の体質にもよりますが、
場合によっては怖がらずに、そういったものの力を
借りることもポイントであるかと思います。
私は、個人的に早い段階で打ち明けて良かった、と
そう思っています。
最近では、ワイパックスの数も減らし、
何の症状も出ず、順調に推移しています。
不安を感じたらそれを潰す作業を続けた
精神的に不安になっていると、次々と新しい部分に
不安が出てきてしまうものです。
そういった不安を消す、一番の近道は、
”異常がないことを確認してしまう”ということですね。
検査費用とかはかかってしまいますが、
それでも、色々考えてしまって体調悪化を招いてしまうような
状態の方が、最終的に色々な治療をすることに
なってしまう場合もあります。
私の場合は、目の検査を終えた後に、
脳の検査(CTとMRI)を行い、
さらに、そのあとに心音がすごくきになる状態に
なってしまったので、
すぐに心臓の検査も受けました。
結果、全て”異常はなし”でした。
この”異常なし”という現実は私にとって、大きな安心感となり、
実際に、心音が気になる症状は、
心臓検査をした翌日に消えました。完全に精神的なものが原因に
なっていたのでしょう。
こういった風に、気になっている部分について
早めに検査を行ってしまい、
”命への危険性がない”ということを確認しておくことで、
自分自身への安心感に繋がり、
精神的な症状の一部を消すことができるのでは
ないかと私は思います
ビジュアルスノウの場合、併発症状も多いですから、
色々と確認しておくことはとても大切に
なるかと思いますし、
自分自身の安心感に繋がりますから、
不安を感じた部位については、検査を受けるなりして
その不安を潰すのも一つの方法です
まとめ
私がビジュアルスノウ発症時に
苦しむことになった精神的な症状からは
このようにして立ち直りました。
もちろん、今でもビジュアルスノウは治っていません。
ですが、それでも、最初にビジュアルスノウの症状が
出てしまったときと比べて、圧倒的に気持ちの面では
楽になっています。
私の場合は、今回ご紹介したような内容で、
立ち直りましたが、どんな風に感じるか
何が良い方向に作用するかは人それぞれです。
ビジュアルスノウに限らず、もしも何かの症状で
精神的にダメージを受けてしまった場合は、
色々考えてみるのも、一つの方法です。
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