ビジュアルスノウは飛蚊症のように慣れると気にならなくなるものなの…?

視界に黒い浮遊物などが見えてしまう症状「飛蚊症」は
良くも、悪くも、長年その症状と付き合っていると
「慣れて」きます。

不思議なことに、そういうものが見えていても
全然気にならなくなるのです。

では、ビジュアルスノウはどうでしょうか。
ビジュアルスノウも、視界に本来見えるはずのないものが
見えている(こう書くと幻覚みたいに聞こえてしまいますが
そうではなく…)という点では同じことです。

ビジュアルスノウも、飛蚊症のように
慣れたりして、気にならなくなるものなのでしょうか。

実際に飛蚊症・ビジュアルスノウ両方を発症している
私の経験を元に解説していきます。

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ビジュアルスノウも慣れると気にならなくなるの?

これは「Yes」です。
ビジュアルスノウも、飛蚊症と同じように、
長い間、その症状と付き合っていると
気にならなくなってきます。
私が実際に身をもって体験していますし、
人によるとは思いますが、
症状に大きな変化のない状態が続けば、
自然と気にならなくなってくると思います。

飛蚊症と同じように、
症状自体は決して治っているわけではなくても
だんだん、気にならなくなってくる…
という感じです。

そのため、ビジュアルスノウは現時点で治療方法の
確立されていない病気で、一度発症してしまうと
長い付き合いになる可能性も残念ながら高く、
最初は本当に気になると思いますし、辛いと思いますが
時間が経つにつれて、ある程度は楽になると思います。

感じ方には個人差がある

当然、感じ方には個人差がありますので、
飛蚊症でもそうですが
「どの程度の期間で慣れるのか」ということは
変わってきますし、
「どのぐらい気にならなくなるのか」という部分も
変わってきます。

そして、100人のビジュアルスノウ患者がいたとして、
100人全員が、時間の経過とともに気にならなくなるのか?と
言われれば、それはお約束できません。
100人のうちの、多くの人は、時間の経過とともに
ある程度は気にならなく(どの程度気にならなくなるのかは人によります)とは
思いますが、中にはいつまでも気になってしまう人も
いると思いますし、逆に全く気にならない!というレベルに
ビジュアルスノウの見え方に慣れる人もいると思います。

これは、飛蚊症でも同じことで
「慣れる」ということには、あくまでも個人差がありますので、
どのぐらいで慣れるのか、
本当に慣れるのか、ということを100パーセント
お約束することは、病院の先生であっても、できないことです。

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どのぐらいで慣れてくるの?

上でも書いた通り、あくまでも”個人差”に左右されるものに
なりますので「半年で慣れます」とか、そういう風に
断言することは、残念ながら出来ません。

半年で慣れる人もいると思いますし、
慣れるまでに何年もかかる人もいると思います。

私の場合は、大体1年ぐらい…でしょうか。
徐々に楽になっている感じがするので
具体的に「こう」というものはないのですが
最初の半年ぐらいは特にきつかった印象があり、一時的に
ワイパックスという抗不安薬まで必要に
なってしまうありさまでした。

半年ぐらいが一番のピークで、
そのあとはだんだんと楽になっていき、
1年ぐらい経過したタイミングでは
ビジュアルスノウのことを毎日考えてしまう、
とかそういう状態からは抜け出せた気がします。

ワイパックスに関しても1日3回各1錠の服用に
なっていましたが、ビジュアルスノウ発症から
1年ぐらいのタイミングから、徐々に
先生と相談しつつ減らしていき、
最終的に発症から1年半ぐらいのタイミングで
完全に服用を終了し、今に至る感じです。

そういった意味では「完全に慣れる」という
状況に至るまでには1年半ぐらいかかった…
ということかもしれません。

ちなみにこの記事を書いている今時点では、
発症からだいたい2年半程度になりますが、
ワイパックスを完全にやめた1年前と特に
変わらない状態で、ビジュアルスノウの砂嵐も
治っているわけではありません。
ただし、症状自体が変わらなくても、
慣れてしまう…ということです。

大本の症状自体が変わるわけではない

上でも少し書いた通り「大本の症状」が
変わるわけではありません。
もちろん、ビジュアルスノウは治療法不明であり
治療できない、というわけではありませんし、
”何かがきっかけ”となって、急激に回復する可能性は
十分にあるとは思います。

が、同時に一度ビジュアルスノウになってしまうと
長い付き合いになってしまう可能性も非常に高い、
というのもまた事実であり、私もそうです。

上で書いた”慣れる”とは、あくまでも”慣れる”だけであり、
ビジュアルスノウの大本の症状であり砂嵐が
消えた、ということではありません。

飛蚊症も同じで、一度生理的飛蚊症を発症すると、
長年の付き合いになります。
そう簡単に症状が緩和したりすることはありません。

しかし、それでもやはり、長い年月(早ければ1年以内)付き合っていると
その見え方に慣れてきて、特別、気になったりは
しなくなるものです。
人間の適応能力…ということなのだと思いますが、
本当にビジュアルスノウも、症状自体は変わっていないのに、
時間が経過するとある程度、楽になる(人によってはならないことも)に
なることもあるので、
治るわけではなくても、少しずつ楽にはなっていく…
という一面は人によっては必ず出てくると思います。

症状の進行は途中から緩やかになって止まった感じ

「慣れる」と言っても、症状が少しずつ悪化
していたり、症状に少しずつ変化が出ているような
状態では、なかなか慣れないものです。
これは、当然ですね。

ただ、私の場合は、ビジュアルスノウの症状は
最初はある程度のペースで進行していて、
だんだんと症状の進行が緩やかになり、
現在はほぼ横ばいのような感じになっています。
ここ最近は、全く変化していないようにも感じます。

これも、”慣れた”要因の一つだと思いますし、
ビジュアルスノウの症状の進行は、データも少なく
一概には言えませんが、少なくとも私の場合は
進行速度がだんだん緩やかになっていき、停止した感じです。
他にも、そんな感じの体験談を見かけたこと
(これは実際にその人とお話しているわけではないので
本当かどうかはわからない、とは補足しておきますが)も
あるので、ビジュアルスノウ自体が、そういうものなのかもしれません。

日々症状が変化している初期段階で”慣れる”というのは
なかなか難しいことですし、
どうしても変化があれば、不安になったり、気になったり、
仕方のないことです。
ただ、症状の変化が緩やかになってくると
だんだんと「いつもこの見え方」ということで、
楽になって来る一面はあると思うので、
少し時間はかかりますが、
ビジュアルスノウになってしまった場合でも
症状の進行がだんだんと(最初のうちは変化が激しい場合)緩やかに
なっていき、症状が変わらなくなったことで、
慣れやすくなり、次第にあまり意識しなくなる、
ということは実際に起きやすいことであると思います。

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慣れると気持ちは楽になる

私の場合は、ここまでお話してきた通り
ビジュアルスノウの見え方に慣れてしまいました。
本当は、治癒するのが一番なのですが、
それでも”慣れた”という今の状態は、
最初に比べると非常に楽で、
気持ちも楽になっています。

日常生活において、不安を感じることも
かなり少なくなりましたね。

これが消えるのが一番ですが、
ひとまず気分的にも日常生活的にも
落ち着いた、ということは
喜ぶべきことなのかもしれません。

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