アカントアメーバ角膜炎とは?アメーバが原因の感染症!

アメーバ…
なんだか、実感の湧かない言葉だとは思いますが、
そんなアメーバによってもたらされる目の病気があります。

それが、
アカントアメーバ角膜炎(かくまくえん)という病気です。
その名の通り、アカントアメーバと呼ばれるアメーバに
感染してしまうことにより、角膜に炎症を起こしてしまう病気です。

この病気の怖い所は、「最悪の場合」失明してしまう、
ということです。

そのため、もしもこの病気になってしまった場合は
しっかりと注意をしながら治療を進めていく必要があります

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アメーバによる病気!

アカントアメーバ角膜炎はその名の通り、
アメーバに感染することによって生じる角膜の病気です。
強い痛みなどを伴う場合もあれば、進行するまであまり自覚症状がない、
という場合もあります。
上でも書いた通り、最悪の場合は失明にまで至る可能性のある病気
なので、その点は気をつけないといけません。

ちなみに、アカントアメーバとは
土や川、水道水などなど、あらゆる場所に生息している
アメーバで、人間が肉眼で確認することはできない生物です。
通常、角膜に侵入することは出来ず、無害とされていますが、
コンタクトレンズなどを利用して、目に傷がついていた場合、
(適切に利用していれば、心配はあまりありませんが)
そこから、このアカントアメーバが入り込んでしまう、
というかたちになっています。

もしも感染してしまった場合に関しては
しっかりとした治療を行っていく必要があります

感染の原因は何か?

病気のそもそもの原因は、
アカントアメーバが角膜に侵入することです。
が、通常、何もしていないのに、アカントアメーバが侵入することはありません。

多くは「コンタクトレンズの利用方法」に関係して、このアカントアメーバに
感染することがほとんどです。

コンタクトレンズの利用方法が不適切で、
コンタクトレンズにアメーバが付着してしまい、
そのコンタクトレンズを装着することで、角膜にアカントアメーバが
侵入してしまう、そういう流れになります。

ですので、コンタクトレンズの扱いには注意しましょう、
というお話ですね。

どのような点が感染の可能性を高めるかと言うと
・水道水でコンタクトレンズを戦場する
・使い捨てタイプのものを使いまわす
・利用方法を守らないでコンタクトレンズを使う

などが挙げられています。

予防方法については、後述します。

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症状はどんな症状?

アカントアメーバ角膜炎の症状は下記のようなものが
挙げられています。
最悪の場合は、失明の可能性もあるので、
その点は注意して、しっかりと治療を行うことが必要です。

一般的な症状は、下記の通りです。

・目の痛み(場合によっては強い痛みになることも)
・目の異物感
・目やに
・目の充血
・視力低下

などになります。
最悪の場合、重症化すると失明する可能性があるほか、
角膜潰瘍(詳細はこちらをご覧ください)などに
繋がる可能性もあるため、注意が必要です。

検査方法は?

アカントアメーバ角膜炎の検査としては、
細隙灯顕微鏡検査(さいげきとうけんびきょうけんさ)が行われます。
角膜の状態をこの検査で確認します。
検査自体は光を当てるだけのとても簡単な検査(詳細はこちら)で、
この検査で角膜の状態が分かります。

ただし、アカントアメーバがいるかどうかまではこの検査で
判断することはできず、角膜に傷がつく病気などは
他にもたくさんありますから、そのあたりの判断が
とても大切になります。

検体検査などが行われることもあるようですが、
時間がかかるために、早期に治療方針を決定して
治療を行うケースもあるようです。
コンタクトレンズを使っていたかどうか、
どのように使っていたかの問診も、判断材料の一つになります。

治療方法は?

治療方法としては、なかなか大変なものであり、
影響を残さず治療を行うことが難しい病気でもあります。
治療法は抗菌の点眼薬などを点眼し、そのあとに
アメーバに侵された角膜を削って取り除くという治療が
行われることになります

が、この治療は後遺症を残すこともあり、
角膜混濁、視力低下、乱視などを引き起こす可能性があるほか、
1度の治療では完治せずに、数か月程度完治するまでに
時間がかかってしまうような場合もあります。

また、重症化した場合などは角膜移植などの
手術が行われるケースもあり、そう簡単に治療できない
病気、というのが実情です。

そのため、一番大切なこととしては
「最初からこの病気にならないようにする」ということですね。
予防方法はあるので、それをしっかりと守ることが
何よりも重要になります。

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予防方法をしっかり覚えましょう!

上記のように、アカントアメーバ角膜炎になってしまうと
治療が難しい病気です。
治療方法はありますが、リスクも高いので
できることならアカントアメーバに感染しないようにする、
ということが一番大切であることは確かなことです。

ただ、幸いなことに、この病気は正しい知識を
身につけておけば、予防することができます。
コンタクトレンズを利用している方は、特に、
下記のような点に注意しておきましょう。

・コンタクトレンズの使用ルールをしっかりと守って利用する
・消毒の方法もしっかりと指示された通りに行い、手抜きをしない
・コンタクトレンズの使い回し、消毒液の使い回しなどを避ける
・消毒液を使わずに、水だけで洗ったりしない
・適切なコンタクトレンズを選ぶようにする
・レンズケースを洗う、レンズケースを長期間使いまわさない

このあたりでしょうか。
とにかく、コンタクトレンズを利用している場合には
その利用方法に注意しましょう、ということです。
コンタクトレンズを作った際にしっかりと説明を
受けてはいると思いますが、長い間使っていると
こういったことはだんだんとおろそかになってきて
しまうものですから、注意しましょう。

また、定期健診を受けることも大切です。
コンタクトレンズを利用している方の場合は
しっかりと眼科で定期的な検査を受け、角膜などに
傷がついていないかを確認することが大切になります。

放置してしまうとどうなるの?

もしも、この病気を放置してしまうとどうなるのか。
最悪の場合は「失明」してしまいますし、
眼球を手術で取りださなくてはいけないような
状態になってしまうこともあるようです。
そのため、絶対に放置してはいけません。
強い痛みに発展する恐れもあり、失明しないまでも、
日常生活に大きな影響を与える可能性が
非常に高い病気でもあります。

上で書いたような初期症状がみられる場合は
決して放置することなく、必ず眼科を受診するようにして下さい。
1日だけ目がゴロゴロする、だとかそういうことはありますから
その時点で気にしなくても良いかとは思いますが
何日も続いたり、症状がどんどん悪化していくようであれば、
それは病気などの可能性もあります。

アカントアメーバのもの以外にも、色々な目の病気で
似たような症状が出ることもありますから、
続く場合、悪化している場合は、眼科で検査を受けましょう!

まとめ

アカントアメーバ角膜炎に関しては、
一番の対処法は「感染しないようにすること」
つまりは、コンタクトレンズはちゃんと安全な利用方法で
利用しましょうね、ということになります。

予防できる病気ですが、
もしもなってしまうと、なかなか厄介な病気であるのも確かです。
治療には大きなリスクを伴いますが、放置しておいて良いものではないので
もしも怪しいなぁ、と感じた場合は、早めに眼科を
受診することになります。

ただ、先ほども書いた通り、一番は「ならないこと」です!
予防はしっかりとしましょう!

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